梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

梨野礫・著作集の新着ブログ記事

  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・14

    【要約】 I' 人への関心や愛着が育たなかったことに伴い、自分自身の体の一部や体の働きまたは外界の“物”を遊び相手にして育ってきたと考えられる行動。 189. 何でもなめる。 190. 何でも匂いをかぐ。 191. 食べものでないものを何でも口に入れる。 192. 何でも匂いをかいだり、なめたり、... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・13

    【要約】 H' 言語能力の他の面については能力があっても、人との間にコミュニケーション関係が成立しにくいために現れると思われる症状。 159. 指さしをしない。 160. 人が指さしても、指さした先を見ない。 161. 外に出かけたとき、「ほらブーブよ」などと言って指さしても、それとは別な電線や木... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・12

    【要約】 F’環境条件や情報の変化に対して臨機応変に対応する能力が低いため、物事が一定していることを好み、それが変化するといらだちを示す症状。 131. 偏食がひどい。 132. 偏食がある。肉のかたまりがきらい、野菜がきらい、など。 133. 特定のものしか食べない。 134. 水にぬれることは... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・11

    【要約】 E’おそらくは愛着的母子相互反応を通して身につけられていく、人や環境とのやりとりのし方やふるまい方や判断のし方がわからず、そのために、見なれない人や新しい場面に対して、とまどい、緊張、恐れ、回避などをみせ、関係の変化や進歩が乏しいことを示す症状。 78. お風呂に入ったとき人との接触をい... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・10

    【要約】 C’2 (隔離飼育のサルに見られる行動にも似た)好奇心や探索行動の乏しさを示す、うづくまり・ゴロゴロ・ウロウロ症状。 63. 眠るわけでもないのにゴロゴロと床に寝そべっていた。 64. ゴロゴロしている。何をするでもなくキョロキョロしている。 65. 部屋の棚、ベッドの下にもぐりこむ。 ... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・9

    【要約】 C’1. 母親との間に、信頼・愛着・依存関係が成立・充実してくれば、当然みられるはずの行動に欠けていることを示すもの。 30. 哺乳びんが倒れないように枕で支えて飲ませた。おとなしく飲んでいた。 31. あやされても喜ばない。 32. あやしても知らん顔をしているように見えた。 33. ... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・8

    【要約】 B’.本来反射的・生得的だった活動が、おとなとの相互反応を通して強化され、活発化し、分化してきて、しだいにおとなを動かす力を帯びてくるべきところ、それがはっきりとみられなかったことに関係があるのではと思われる症状。 14. 人の目をまっすぐに見ることがほとんどない。 15. 視線が合わな... 続きをみる

  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・7

    【要約】 2)臨床例にみられる特徴 ・ここにあげたA’~Iの242項目は、ことばの発達に問題があるということで相談に来た数多くの子どもたちにみられた、症状や所見である。現象的にも意味的にも一部重複している項目が多い。統一のとれていないランダムなものである。しかし、これが初回面接時前後に得た情報の全... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・6

    【要約】 *表2.言語発達質問紙の項目の抜粋 【感想】  以上、A~Gの項目は、“正常な発達像”を示す子どもの行動特徴であるが、著者は、さらにこれまで使ってきた「言語発達質問紙」の中から、A~Gに該当すると思われる項目を(多少の無理を承知で)抜粋している。それを(私なりに)整理すると以下の通りにな... 続きをみる

  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・5

    【要約】 F.母子関係が他の人にも広がり社会化されてきていることを示す行動 45. 小さい子どもの声を聞くと反応が多くなる。 46. ものなどを相手に渡す。(0:11) 47. 幼い子ども見ると近づいていって着物などにさわってみたりする。(1:3) 48. おもちゃを人に見せてあげようとする。(1... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・4

    【要約】 E.愛着関係の上に立った積極的な探索ないし人への働きかけや、人とのやりとりや人の反応を楽しむ活動。 30. 乳を飲む時、哺乳びんや乳房をさわったりする。 31. 哺乳時に、母親の着物を引っぱったりさわったりする。(0:4) 32. 抱いた時などに大人の顔をいじる。(0:4) 33. 抱き... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・3

    【要約】 B.原始的な活動が人との関係で強化され、条件づけられてきて、おとなを動かす力をもち始めてきたもの。 3. 気にいらないときむずかっておこる。 4. オムツが汚れると泣いて教える。(0:1) 5. おこると手足をバタバタさせて大声で泣く。(0:1) 6. 泣いた時涙を流す。(0:3) 7.... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・2

    【要約】 【2.人関係を重視した言語臨床】 1)正常発達像 ・ここにあげた90項目は順調に成長している、出生から満2歳ごろまでの、いわゆる“正常な”子どもの観察やその関係資料から得られた行動の特徴である。 ・母子関係の成立・発展という観点から見て、これをおおまかにA~Hの8群に分けて配列すると、次... 続きをみる

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  • 「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)通読・1

     「言語発達の臨床第1集」(田口恒夫編・言語臨床研究会著・光生館・昭和49年)という本を通読する。これは、昭和40年代末期、お茶の水女子大学家政学部児童学科言語障害研究室・言語臨床研究会が、(最近数年間の)「臨床経験」をまとめたものである。私自身も昭和47年から52年まで「言語治療教育」にかかわっ... 続きをみる

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  • 「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)通読(7)

    《第五章 発達障害児をめぐる諸問題》 【医師の診断について】 ・現在のところ、病気なのか単なる行動上の偏奇なのか明らかではない。いくつかの薬剤があるものの、いずれも、教育指導との併用を条件にしていて、主役は教育指導の内容である。 【発達検査について】 ・検査という名前で呼んでいることに疑問を感じる... 続きをみる

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  • 「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)通読(6)

    【固執、こだわり行動】 ・水や砂の感触に没入、道順や換気扇へのこだわり、などの症状行動は、直接の禁止や抑制は労多くして益少なしで、賢いやり方ではない。実生活上に大きな支障がなければ、「後回し」にすべきである。 ・子どもの情緒状態の判断の指標にする方がいい。情緒的に良好な時には固執やこだわりの強度が... 続きをみる

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  • 「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)通読(5)

    【自傷行動】 ・自傷行動への対処は大ざっぱに二つに分けられる。一つは自傷を人のいないところで隠れてやっているかどうかである。もうひとつは、自傷を必ず人がいるところでやっているかどうかである。前者は人の存在が邪魔な場合、後者は人の存在が必須条件である。 1.人の存在が無関係な自傷行動 ・この自傷は、... 続きをみる

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  • 「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)通読(4)

    《第四章 不適応行動への対応》 ・一般的に言って、障害児の攻撃行動であれ破壊行動であれ、そこには強烈な敵意や憎悪、力の誇示、ステータスの上昇意図などのような大人の感情は含まれていない。繰り返される行動には必ずその背後にオペラント条件づけのメカニズムが働いていて、それが解決のカギになる。まず、生じて... 続きをみる

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  • 「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)通読(3)

    《第三章 フリーオペラント法実施への補足》 【徹底的な甘やかし】 ・フリーオペラント法の実施でまずしなければならないのが、徹底的な甘やかしである。・「母子関係の理論」(J.ボウルビィ著、黒田実郞訳、岩崎学術出版社) 【わがままが酷い例】 ・母親の笑顔が一番の強化機能を持つものになっていれば、物品は... 続きをみる

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  • 「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)通読(2)

    《第一章 広汎性発達障害について》 ・(広汎性発達障害=自閉症スペクトラムの原因は脳障害であるという)脳障害説に付和雷同せずに、「現在まだ原因が解明されていない。必ずしも親の育て方が原因というわけではない」と、実態を正確に伝えるべきであろう。原因不明なのである。 ・人は学習によって人になる。脳障害... 続きをみる

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  • 「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)通読(1)

    「広汎性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)」(佐久間徹・二瓶社・2013年)という本を通読する。著者のいう「フリーオペラント法」とはどういうものか。「フリー」とは「自由」という意味だが、私流に解釈すれば「拘束されない」ということであり、要するに「従来のオペラント法(応用行動分析=AB... 続きをみる

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  • 薬物性歯肉肥大、または薬物性歯肉増殖

    2018年10月31日(水) 晴  1週間ほど前から左下の歯がしみる感じがしたので、どうしても右の歯で噛むことが多くなった。そして昨日からは、突然、右上の歯で噛むと激痛が走るようになった。固形物は全く食べられない。ゼリー飲料、粥、ヨーグルトなどの流動食で過ごしている。「吐き気」「息苦しさ」「倦怠感... 続きをみる

  • 天皇賞

     今日は東京競馬場で「第158回・天皇賞」(第11レース)が行われた。脊柱管狭窄症を患ってから(今年3月以降)、競馬場に行くこと(歩き回ること)ができなくなった。最近はその症状が軽減したので、中山競馬場まで(場外)馬券を買いに行った。これまでなら、パドックの気配を観察して買うところだが、今は、体調... 続きをみる

  • 3冊の絵本

     今日は74回目の誕生日だ。「やっと辿り着いた」というのが実感である。この1年間は、「高血圧症」に始まり「脊柱管狭窄症」「急性心筋梗塞」「逆流性食道炎」「後鼻漏」等々、ずいぶんの病名を知った。また、動悸、息切れ、倦怠感、吐き気、胸焼け、脱力感、膨満感、便秘、等々、言葉としては知っていた「不快感」の... 続きをみる

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  • 《だから》自閉症は治らない

     なるほどこれでは「自閉症」は治らない。現状では「治りようがない」からである。「自閉症」と呼ばれる人、子どもたちの周囲に居る人、例えば両親、例えば兄弟、例えば親族、そして療育・教育に携わる人々の大半、もしくはほとんどが「自閉症は治らない」と思っているからである。彼らは、自閉症の要因は「脳の機能的障... 続きをみる

  • 「体成分分析 インボディ測定検査」

     9月中旬から週1回のペースで、大学病院の「心臓リハビリ」に通っている。今日も午前10時から受診した。はじめに「体成分分析 インボディ測定検査」を受けた。この検査は月1回の割で7月から受け、今回は4回目である。要するに、「心臓リハビリ」の効果が現れているかをチェックするための検査らしい。これまで3... 続きをみる

  • 神宮球場

     昨日は朝から「久しぶりに」(ほぼ半年ぶりに)気分爽快だったので、神宮球場まで東京六大学野球の観戦に赴いた。地下鉄千代田線で表参道まで約1時間、表参道から銀座線で一駅先の外苑前へ、徒歩10分で球場に着いた。第一試合はM大対W大、第二試合はK大対R大。(65歳以上は)無料の外野席で第二試合の途中まで... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・90

    9 初期語連鎖から文へ・・・その形式面・・・ 【要約】  1語による談話(“1語文”)のつぎに、二つの語を連鎖した談話が現れてくる。しかしこれは本格的な文の段階にはいったことを意味せず、1語談話のいろいろな特性を残している。このような原始的な語連鎖から文形成の初歩への特異な発達的変化をたどってみる... 続きをみる

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  • 小学校クラス会

     今日は、新宿のホテルにある中華料理店で小学校のクラス会が開かれた。一同が還暦を過ぎてからは2年に1回、古稀を過ぎてからは1年に1回の割で開かれ、今年は卒業60年目に当たる。このクラスは1年から6年まで編制替えがなかったので、級友の絆はことのほか強いようだ。まさに「化石」のようなクラス会といえよう... 続きをみる

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・89

    ■“対話”における母親の役割 【要約】  サンガー(Sanger,1955)は、何人かの母親の、乳児に対する音声による働きかけの細部を数ヶ月にわたり追跡観察した結果、母親、とくに“良い母親”は、子どもの目覚めている間は、ほとんど子どもに話しかけ、子どもを“音声にひたらせる”と述べている。  母親の... 続きをみる

  • 「病気」「平気」「元気」

     私の生活様態は、「病気」「平気」「元気」に三分される。72歳までは「元気モード」が続いていたが、73歳以降は徐々に「病気モード」が始まり、まもなく(1カ月後には)74歳になろうとする今、そのほとんどが「病気モード」で占められている。たまに「平気(平静)モード」が訪れたとしても、長続きすることはな... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・88

    《言語訓練の意義》 【要約】  喃語活動における母親の役割、音声模倣における母親の役割と同じことが、母子間の 命名についての音声接触でもあてはまる。まず母親からの積極的な音声的働きかけがある。実物のイヌのいるところで、母親がいつでもイヌと発声する。子どもがこの音声の特性に注意する一方、この音声の表... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・87

    ■言語訓練(教育的態度) 【要約】  人格化と同一視は、“教育的態度”によってチェックされている。これは、子どもの現在達している水準に適合する仕方で行われる発達促進のための言語訓練の基礎となっている。 《言語訓練の様式》  人間以外の生活体では、母子関係は純粋に生得的な親和関係の実現にとどまり、伝... 続きをみる

  • 血圧の《跳ね上がり》

     昨日の朝(8時30分)の血圧は最高121~127・最低79~83、脈拍73~77であった。午前中に1時間程度外出(買い物)し、午後(14時30分)は「自転車のペダル漕ぎ」を17分(ゆっくり800回)。直後の血圧は最高119~139・最低81~89、脈拍59~66であった。しかし、夕方(17時すぎ... 続きをみる

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・86

    19 育児者の役割 【要約】  発声活動の言語化が、育児者からの影響に主として依存することは明白である。ラインゴールドら(Rheingold and Bayley,1959)の実験的研究によると、発声の十分な活発さは、ひとりの養育者のもとではじめて期待でき、多数の養育者が交替するときには、十分な効... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・85

    18 育児語 【要約】  母親が幼い子どもに向かって用いる語を“育児語”とよぶことにする。育児者が意図的ないし非意図的に、幼児に対してだけ用いる育児語を“特殊育児語”とよぶことにする。これは、子ども自身の発する音声の諸特徴をもっている。以下、特殊育児語の形式と機能を考察し、さらに日本語の育児語につ... 続きをみる

  • 「心臓リハビリ」・2

     今日も「心臓リハビリ」のために通院した。「タクシーを利用するようではリハビリとはいえない」と考えて、激しい雨の中、電車、バスで病院に向かう。休憩室で一休み、10時30分からリハビリが始まった。この1週間毎日、自転車のペダル漕ぎ(25分・午前午後の2回)、外出(30分~3時間程度)を欠かさずに行っ... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・84

    ■幼児語 【要約】  “かたこと”には2種類がある。一つは、成人語とは系統のまったくちがう“語”であり、もう一つは成人語からの音韻転化によってできている語である。子どもが最初に形成するのは、ほとんどが前者であり、前者をふくまない子どもはないのであるから、発生論的な見地からは、狭義の“幼児語”は前者... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・83

    16 成人語の形成過程 【要約】  少なくとも現代の文明国では、子どもの最初の言語習得がその社会の成人の間で用いられている語形(成人語)を用いることからはじまることはない。はじめ子どもは“かたこと”を用いる。そのなかには、喃語発声、音声模倣に発生的な因果関係をもっているものが多い。これに対して成人... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・82

    8 幼児語から成人語へ 【要約】  幼児語が成人語へ変化していく過程は、1歳のある時期に急速に進められる。この期に、ワンワンはイヌとなり、マンマががゴハンとなり、tick-tackがclockになり、miawがcatとなる。この変化が成人の子どもに対する訓練と、子ども自身の観察学習に依存しているこ... 続きをみる

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・81

    ■機能語(助詞) 《助詞機能の分化》 【要約】  日本語の助詞が、文ないし談話できわめて重要な役割を果たすことはいうまでもない。“山は高い”というとき“山”や“高い”はそれぞれ外延と内包をもっているが、助詞“は”にはそれがない。助詞は、同じ文の中のほかの語を規定したり、文を構造づける働きをもつとい... 続きをみる

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・80

    ■動作語 【要約】  一定の動作に伴って生じる一定の発声、あるいは“かけ声”は比較的早く慣用型の音声に近づき、よく分節している。これを“動作語”とよぶことにする。  自分の動作に伴う発声として、物を投げるときのパイ、ものを持ち歩くときのヨイヨイ、などが1歳3ヶ月までに生じ、自分以外のものの運動動作... 続きをみる

  • 「家庭でできるツボ健康療法講座」

     「涼しくなれば何とかなる」という思いで「不快感」と闘ってきたのだが・・・、ここ数日間は最高気温が30度を大きく下回り、快適な気候が続いている。しかし、私自身の「不快感」に大きな変化はない。今、少し「安定」していたかと思えば、山の天気のようにめまぐるしく「吐き気」「息切れ」「胸苦しさ」がおそってく... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・79

    ■要求語 【要約】 《初期発声》  不快、とくに空腹に連合して生じる最初の音声は[ma ma ma...]というような型であることが古くからいわれている(Jespersen.1922;Gesell and Amatruda,1947;Lewis,1948)。しかし、単母音[エ、ア]などに表される音... 続きをみる

  • 「心臓リハビリ」

     およそ1カ月ぶりに(これまで猛暑のため中断していた)「心臓リハビリ」のため、電車・バスを利用して通院した。前回は8月9日、その時の記録では、(7月と比べて)①体重3kg減、②筋肉量3kg減、③体脂肪率1.4%増であった。今日の検査では、①体重は3kg減のままだったが、②筋肉量は2.7kg増、③体... 続きをみる

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  • 《秋》が来た

     昨日は、およそ3カ月ぶりに「仕事」に出向いた。その内容は、①特別支援学校高等部の授業を観ること、②授業者に助言すること、③高等部の部内研究会で助言すること、である。その日の予定は3月から決まっていたので、退院後ただちに仕事の交替を申し出たのだが、「ぜひとも・・・」と強く希望されたので、体力には全... 続きをみる

  • 「健康寿命」

     日本人男性の「健康寿命」(生まれてから何年間健康でいられるかという年齢)は、72歳だといわれている。まったくその通りで、私は72歳まで日常生活に大きな支障を感じていなかったが、誕生月の10月を過ぎると、立て続けに「頭痛」(頭皮神経痛)、「高血圧症」、「持続歩行困難」(腰部脊椎管狭窄症)、「急性心... 続きをみる

  • 「一笑一若、一怒一老」

        精神科医・斎藤茂太氏が、「一笑一若、一怒一老」という人生術を提唱している。笑えば笑うほど若くなり、怒れば怒るほど老いが進む、という意味である。それかあらぬか、昨今の日本社会には「笑い」が蔓延している。テレビ、ラジオ、CM画像に登場する人、人、人のほとんどが「一様に」笑っている。フランスの劇... 続きをみる

  • 車中、「三分間のドラマ」

     いつもの駅から、いつもの電車に乗った。私の後から、80歳代とおぼしき男性が続き、出入り口付近に立つ。その時、座席(優先席ではない)にすわっていた20歳代とおぼしき若者(男)が、つっと立って、その男性に席を譲った。男性は、ちょっと会釈して、着席、電車は走り出した。どちらも「無表情」、そして「無言」... 続きをみる

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  • 「病む」ということ・3

     これまで「闘病」という言葉は使いたくなかったので「体験記」とか「病状記」とか言ってきた。年老いて「病」と闘ったところで勝てるわけがない、と思ってきたからである。特に、東洋医学では、あるいは仏道では「病」と闘うことではなく、「病と共存する」(一病息災)あるいは「自分と向き合う」ことが推奨されている... 続きをみる

  • あるカップルの若者へ

     駅の改札口を出ると、テーマパークに向かう道は若いカップルでごった返していた。手をつなぎ、笑顔を交わしながら歩を進めている。しかし、その流れに遅れて最後尾を歩くカップルがいた。小柄な女性が跛行している。男性は寄り添いながらゆっくり、ゆっくり歩いている。近道の歩道橋は避け、遠方の横断歩道へ向かった。... 続きをみる

  • 《秋》を待つ

     ようやく9月になった。「ともかく8月を越えれば・・・何とかなる」という思いで日々を過ごしてきたのだが・・・。  今日の最高(予想)気温は摂氏31度なので、「思い切って」外出してみた。最寄りの駅から一つ先のターミナル駅まで電車に乗り、駅前の量販店で買い物を済ませたが、蒸し暑さのため気分は最悪、這々... 続きをみる

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  • スポーツ界の《膿》(「優勝劣敗」)

     2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて「膿を出し切ろう」と、スポーツ界が揺れている。当初はコーチのパワハラ問題に端を発し、以後、某大学の危険タックル、某連盟理事長の圧力疑惑(○○判定)、最近では某協会のコーチ無期限登録抹消処分、等々。要するに、スポーツマンシップの「フェア精神」(基本理... 続きをみる

  • 「障害者水増し」問題・責任のとり方

     連日「障害者水増し」問題が報道され、厚生労働大臣が記者会見で謝罪したそうだが、「謝罪すれば済む」という問題ではない。なぜこのようなことが起きたか、などと今さら考える必要もない。事は単純明快である。要するに、各省庁においては、障害者の存在など「屁とも思っていない」からである。障害者を雇用する「意味... 続きをみる

  • 《炎熱地獄》(猛暑日)の過ごし方

     今日で、今夏最後の「猛暑日」が終わる見込みである。高齢者、病人にとっては、まさに「炎熱地獄」の毎日であった。65歳以上の場合、最高気温が摂氏30度未満の時には、「熱中症」の発生率はほとんど目立たないが、30度を超えると徐々に上昇し、35度で12%、36度15%、37度では33%が発症する、という... 続きをみる

  • ある問答

     AがBに言った。 「気がつくと、私は四角い部屋の床に横たわっていました。部屋の中には何もなく、真っ白い天井と壁があるだけです。出口はなく壁には窓もありません。よくよく天井を見ると、次第に『死』という字が浮かび上がってくるのです。壁も床も同様で、私は『死』という字に囲まれて、辛うじて生きているとい... 続きをみる

  • 人間は何のために生きるのか

     一言で言えば、「自分以外の人間を励ます」「勇気づける」「その気にさせる」ためではないだろうか。人間は「社会的動物」であり、一人では生きていけない。つねに誰かを必要としているのである。そこまでは「わかったつもり」でいたのだが、そのことと「人間は何のために生きるのか」という命題とを結びつけて考えるこ... 続きをみる

  • 高校球児・帽子のかぶり方

        連日、甲子園で展開されている高校野球のテレビを観ながら思うことがある。それは球児の「帽子のかぶり方」、ほとんどのチーム、ほとんどの選手が、帽子の前面を「壁」のように「直立」させ、頭頂部の天井部分を凹ませて被っている。なぜだろうか。偏屈な老人の私には、その感覚が全くわからない。「見た目」なの... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・10・《付録・療養アイテム10選》

     「急性心筋梗塞」の(2カ月に亘る)療養生活で不可欠だと感じたアイテムは、以下の通りである。「他山の石」として参考にしていただければ幸いである。 ⑴エア・コンディショナー(エアコン)  室温を一定に保つために不可欠である。病院の病室は摂氏23度に保たれていたが、自宅では摂氏25度に設定した。(それ... 続きをみる

  • 【2018夏】の《終わり》

     ようやく猛暑が一息ついた。暑さも峠を越えたらしい。それにともなって、私の体調も少しずつ回復しはじめたようである。第一に「吐き気」をほとんど感じなくなった。第二に、「倦怠感」も減り、「身体を動かそう」と思う意欲が湧いてきた。第三に、食欲が戻り、体重が減らなくなった(57kg台をキープしている)。第... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・9・《付録・「胃カメラ検査」》

     「急性心筋梗塞」で緊急の手術をしてからあと1週間余りで2カ月となる。術後の経過は「おおむね良好」(循環器内科の所見)だが、「吐き気」「腹部膨満感」のため食が進まず、体重が3kg減った(57kg)。主治医から、念のため(別の病院で)「胃カメラ検査」を受けるように助言されたので、今日、朝一番で受けた... 続きをみる

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  • 子育ての「基本」

     子育ての「基本」は、子どもを両手でしっかりと「抱きしめる」ことである。そのとき、大切なことは、抱きしめられる子どもと抱きしめる人(主として親)の双方が、ともに「心地よい」という感覚、感情を共有できるかどうかということである。    最近では、「抱っこ紐」を利用する親をよく見かける。親は両手で子ど... 続きをみる

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  • 2歳男児の《述懐》(つくり話)

     ほんとうのことをいうと、ボクは「うみ」よりも「やま」のほうが、すきなんだ。じいじは「うみへいこう」と、にいちゃんとボクをつれて「うみ」にむかった。でも、とちゅうで、ボクはどうしても「やま」にいきたくなって、じいじに「おうちかえる」といったんだ。でも、にいちゃんはうみへいきたいので、じいじはこまっ... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・8・《結び》

     昨日、今後の課題について主治医の診断を仰ぐために通院・受診した。その結果は、①服用薬のうち一種(フロセミド錠20mg・1日分0.5錠)を中止すること、②胃カメラ検査をして「吐き気」の原因を探ること、ということになった。フロセミド錠は、血圧を下げ浮腫をなくす薬である。利尿効果が急激にあらわれること... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・7・《総括》

     「急性心筋梗塞」を発症し7週目を迎えた。経過は決して順調とはいえないが、いつまでも病気にかかわってはいられない。まだ、私には果たさなければならない「仕事」がたくさんあるのだ。石川啄木は『こころよく我に働く仕事あれ、それを成し遂げて死なんと思う』(「一握の砂」)と詠み、26歳で他界したが、数多くの... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・6・《「考えない練習」》

     「療養生活」の時間は、健康時に比べて10倍以上長く感じられる。いつまでたっても、朝が来ない。そんなときどうするか。モーツアルトやバッハの音楽に身をゆだねる。それで楽になれれば幸せだが、そうは問屋がおろさない。突如として不快感におそわれる。その不快感とは、「吐き気」「倦怠」「脱力」である。それら不... 続きをみる

  • 「考えない練習」(小池龍之介)を読んで考える・《2》

     「考えない練習」とは、「目、耳、鼻、舌、身の五感に集中しながら暮らす練習を経て、さらには思考を自由に操る練習」に他ならない。著者は第一章の冒頭で「考えることで、人は無知になる」と述べている。その意味について「考えて」みたい。人間は四六時中、考えごとをしている。そのことが、人の集中力を低下させたり... 続きをみる

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  • 「考えない練習」(小池龍之介)を読んで考える・《1》

     「考えない練習」(小池龍之介・小学館・2010年)という本を読んで「考えた」。「我思う、故に我あり」(ルネ・デカルト)とか、「人間は考える葦である」(ブレーズ・パスカル)とかいう言葉があるように、人間の特長は「考える」ことにあるということは常識である。昭和40年代、ある小学校の校長が子どもたちに... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・5・《「病牀六尺」》

     入院した時、私は「こんな所にいつまでも居られない。最短時間で出てやるぞ!」と決意した。その通り、おそらく最短時間で退院することができたのだが、以後の「療養生活」は順調ではない。たえず「吐き気」におそわれ、思うように食べられない。その結果、体重は60kgから57kgに減った。「脱力感」「倦怠感」も... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・4・《元気の種》

     昨日は、夕食時「吐き気」におそわれ、卵焼き2片のみで終了となった。ともかくも食後の服薬をして血圧等を測る。最高は153、最低は100、脈拍76、体温35.2度ということで、寝る前の降圧剤を飲んで17時に横になる。目が覚めたのは21時30分、その時の血圧等はは最高123、最低83、脈拍68まで下が... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・3・《体重減》

     「急性心筋梗塞」の手術から1カ月半が過ぎようとしているが、その経過は順調とはいえない。循環器内科の所見(心電図検査、胸部レントゲン検査、血液検査、血圧測定、脈拍数、体温)では「経過はほぼ良好」とのことだったが、今日受けた「心臓リハビリ」での「体成分分析装置装置Inbody S10」の結果は「要注... 続きをみる

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  • 続・「同じ穴の狢」

     前文で私は〈「 A、T、Y・・・を筆頭に、「われら某国民」はすべてが「同じ穴の狢」ということか。(・・・溜息)〉と綴った。Aとは某国首相、Tとは某大学理事長、Yとは某連盟理事長のことだが、今日の新聞を見ると、Yは「辞任」を表明したとのことである。前日までは「悪いことは何もしていないのになぜ辞める... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・2・《胃がん》

     昨日、看護師から「明日また吐き気がでるようでしたら、外来で受診してください」と言われていたので、朝から吐き気がでるかどうか興味津々であった。起床直後はなかったが、空腹感と同時に吐き気が始まった。「・・・やっぱり」。急いで朝食を済ませ、10種類の薬を飲む。しばらくすると吐き気は治まるが、9時30分... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・1・《吐き気》

     猛暑日の連続は「病み上がり」には辛い。「2時間起きて1時間横になる」から「4時間起きて2時間横になる」生活になってきたが、突然おそってくる「吐き気」「倦怠感」と向かい合わなければならない。昼間に眠り、夜中に起きることも珍しくない。夜はぐっすり眠りたいという思いで、昨晩は退院後はじめて「缶ビール」... 続きをみる

  • 「今、赤ちゃんが危ない 母子密着育児の崩壊」(田口恒夫・近代文芸社・2002年)

     今、私の手元に一冊の本がある。タイトルは「今、赤ちゃんが危ない 母子密着育児の崩壊」(田口恒夫・近代文芸社・2002年)。新書版180ページの小冊子で、定価は953円だが、現在、この本は絶版、書店では入手できない。インターネットの通販(アマゾン)では、中古品12000円という値がついている。12... 続きをみる

  • 「自閉症」・《負のスパイラル》

     平成15年、文部科学省は「自閉症とは、3歳位までに現れ、1他人との社会的関係の形成の困難さ、2言葉の発達の遅れ、3興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される」と定義した。厚生労働省もホームページで、「自閉症の原因... 続きをみる

  • 「原爆投下、若者の25%容認」?

     東京新聞8月5日付け朝刊に、中国新聞社が実施した被爆六十年のアンケート結果が「広島でも進む風化」というタイトルで紹介されていた。「次世代への体験継承がうまくできていないと感じる被爆者と若者がともに三割を超す」ことは分かったが、原爆投下の是非に関する回答には、疑問が生じた。若者の25.3%、被爆者... 続きをみる

  • 人を守るのは人

     車椅子で電車に乗り降りする際には、駅員が付き添う。しかし、白杖を持った視覚障害者に駅員が付き添う姿はあまり見かけない。なぜだろうか。ホームからの転落を防ぐために、ホームドアの設置が叫ばれているが、膨大な費用がかかる。その費用よりも事故処理の費用の方が安く済むといった意見もあるようだ。豊かで便利な... 続きをみる

  • 「同じ穴の狢」

     昨年からの某国首相A、今年に入って某大学理事長T、最近の某連盟理事長Y・・・。いずれも「首」「長」と名のつく立場だが、「公私混同」「自省の念欠如」「強権主義」「恥知らず」という共通点があり、要するに「同じ穴の狢」である。  彼らは「弱肉強食社会」の勝者であると自認し、順風時には得意満々、多弁だが... 続きをみる

  • カラスなぜ鳴く

     昔のカラスは、「山に可愛い七つの子がある」(野口雨情・1921年)から鳴いたり、その子らが育って「コケコッコのおばさんに赤いお帽子ほしいよ」(海沼実・1939年)といって鳴いたが、今のカラスはなぜ鳴くか。  カラスは太古の昔から人間と「共に」生きてきた。それゆえに、人間の来し方・行く末を知り尽く... 続きをみる

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  • 相模原殺傷事件と「優生思想」

     相模原殺傷事件から半年が過ぎ、またまた様々な論議が蒸し返されているが不毛としか思えない。民主主義を標榜する社会において、事件を引きおこした容疑者の主張・言い分につゆほどの道理・真理はないからである。容疑者の「優生思想」は、一顧だに値しない代物であり、論議するほどの価値はない。にもかかわらず、「社... 続きをみる

  • 相模原殺傷事件・容疑者の「ハードル」

     相模原殺傷事件の容疑者が「作戦」(犯行)を実行するまでには、いくつかのハードルがあった。その一は、衆議院議長の承認・許可を得ることである。彼は手紙の中で「ご決断頂ければいつでも作戦を実行致します」と述べている。しかし回答は得られなかった。その二は、施設長との面談である。施設長は彼の「優生思想」を... 続きをみる

  • 相模原殺傷事件・容疑者の「手紙」

     相模原殺傷事件の容疑者は、犯行のほぼ5カ月前、衆議院議長宛に手紙を綴っている。その内容を要約すると以下の通りである。 ①私は障害者総勢470名を抹殺することができる。世界経済の活性化、本格的な世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考え、本日行動に移した。 ②障害者は人間としてではなく、動... 続きをみる

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  • 童話「焼かれた魚」(小熊秀雄)の思い出

     詩人・小熊秀雄の作物に、「焼かれた魚」という童話があることを御存知だろうか。その内容は、およそ子ども向けの話としては「ふさわしくない」といおうか、何とも「悲しく」「寂しく」「絶望的な」雰囲気を漂わせている。主人公は、ある家庭の台所で、今、焼かれたばかりのサンマ一尾、いかにも美味しそうな様子で、皿... 続きをみる

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  • 「岩波写真文庫 汽車の窓からー東海道ー」(1954年・岩波書店)

       東海道本線で金谷に向かう。JR東日本「大人の休日倶楽部」の割引乗車券利用のため、東海道新幹線ではなく、「特急踊り子号」で熱海まで、以後は在来線・浜松行きで金谷まで、という行程である。  私が初めて鉄道旅行(単独)をしたのは、小学校4年(昭和29年)の夏休みであった。東京駅15・16番線ホーム... 続きをみる

  • 気象庁の《説明不十分》

    〈気象庁は1日、7月の天候まとめを発表した。東日本の月間平均気温は平年を2.8度上回り、1946年の統計開始以来、最も高かった。7月23日には埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41.1度を記録。同庁の竹川元章予報官は、この猛暑は7月上旬の西日本や東海を中心とする豪雨とともに、「30年に一度以下の頻度... 続きをみる

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  • 「病む」ということ・2

    〈最近は、腰痛が拡大して、「歩行困難」になった。なぜか。まだ若いつもりで「歩き回った」からである。自業自得、私の身体が「しっぺ返し」をしたのである。「いい気になるな、おまえは見境もなく生き続け、十分に老いたのだ。もう昔のように自由にはさせないぞ。身の程をわきまえろ!」という声が聞こえる。でも、止ま... 続きをみる

  • 【2018夏】(駄句二句)

    【2018夏】(駄句二句) ■ ステントで蘇る朝梅雨明ける ■ ステントに命預けて夏越える 【補説】 《ステント》:内腔を保持する鋳型 (堅い網でできたストローのようなもの) で、心臓の冠動脈や消化管の狭窄部を拡張するために挿入または埋め込まれるものです。心筋梗塞の治療では、冠動脈形成術 (風船療... 続きをみる

  • 「夏休み子ども科学電話相談」・《トビハゼのアクビ問答》

     私はほぼ10年前、以下のような雑文を綴った。〈「わくわくラジオこども電話科学相談担当者」様  毎日午前中に放送されている「わくわくラジオこども科学電話相談」(NHK第一)を聞いていて,気になることは「先生」と呼ばれている大人達の言葉遣いである。はじめは丁寧語を遣っていたかと思うと,急になれなれし... 続きをみる

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  • 日記・夏の思い出

    2008年7月19日(土) 晴 今日から学校は「夏休み」、現役時代は、1年中で1番「楽しい日」であった。(ちなみに、1番「憂鬱な日」は8月31日であった)  〈夏が来れば思い出す、はるかな尾瀬・・・〉という歌があるが、私の場合、思い出すのは「静岡」である。静岡には母方の実家があり、満州から引き揚げ... 続きをみる

  • 「死ぬ」ということ・2

     「死んで花実が咲くものか」と言うとおり、生きていることが《すべて》である。「輪廻転生」といって「死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくる」、つまり、《生まれ変わり、死に変わり》という営みが《すべて》だという考えもあるが、私は信じない。死ねばすべてが終わり、無に帰する。生... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」体験記・《結び》

     ちょうど1ヶ月前の今日(6月25日)、私 は「急性心筋梗塞」を発症し入院・治療を受けた。外傷であれば「全治1ヶ月」というところだが、内科疾患の場合は何というのだろうか。まだ多少胸部の違和感や体調不安が残るものの、最近(7月21日)の「心電図検査」「レントゲン検査」「血液検査」「エコー検査」の結果... 続きをみる

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  • 「酷暑 災害レベル」

     東京新聞7月24日付け朝刊(1面)に「酷暑 災害レベル」という見出しの記事が載っている。昨日、気象庁は、今回の猛暑が2週間ほど続く見通しで「命の危険がある暑さ。災害と認識している」と表明した、という内容である。他に、埼玉県熊谷市で41.1度という国内最高気温が(5年ぶりに更新)記録されたこと、全... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《療養生活・3》

     「急性心筋梗塞」による入院・退院後、思うように体調・体力が回復しない原因が(素人考えだが)わかったような気がする。その第一は、病院の病棟(病室)から自宅への大きな「環境変化」である。看護師の話では、病室の室温は23度であった。それに比べて、自宅寝室、居間の室温は28度に設定している。この差が体調... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」・《夏バテ》

     昨日は気分がよかったので、午後1時過ぎから自転車のペダル漕ぎを「休み休み」10分程度行ったが、夕方から息苦しくなり、安静にしても治まらない。体温、脈拍はいつも通りだが、最低血圧が90を超えている。「何かあったら、ためらわずに病院に電話をしてください。」とリハビリの看護師から言われていたので、午後... 続きをみる

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  • 猛暑と「学校教育」

     猛暑が続いている。今までに経験したことのない、生命の危険にさらされる暑さである。熱中症による死者が続出している。なぜ、こんなことになっているのか。それは人類が地球の環境を破壊しているからである。地球が人類に報復を加えているのである。自然災害のすべてが、地球の報復なのである。昭和20~30年代、真... 続きをみる

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  • 「死ぬ」ということ・1

     「老い」て「病む」と「死」が待っている。50歳台の中半に「大腸ポリープ切除」、後半に「無症候性脳梗塞」、60歳台前半に「前立腺肥大」(前立腺炎)、中半に「乾皮症」になり、通院治療を続けてきた。そこまではまだ「死」の実感はわかなかったが、70歳台に入ってから、畳みかけるように「高血圧症」「脊柱管狭... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《療養生活・2》

     退院後2週間が経過したが、私はまだパジャマ姿である。つねに倦怠感、脱力感、息苦しさがあり、1時間起きれば、1時間寝る(休む)といった生活(のリズム)を余儀なくされている。寝室、食堂、居間を行き来しているが、いずれも室温を28度に設定している。食事は「減塩」に徹し、朝はトースト他、昼は「減塩そうめ... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《モーツアルト》

     案の定、昨日、帰宅後の体調は「良好」とは言えなかった。動悸、息苦しさ、吐き気、食欲不振といった症状が繰り返される。「心臓リハビリ」の影響か、猛暑の影響か、原因は不明である。「心臓リハビリ」の看護師いわく「体調が変化したときは、遠慮なく病院に連絡してください」「どこに電話すればいいのですか」「まず... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《「心臓リハビリ」》

     退院13日目、猛暑の中、「心臓リハビリ」のため通院する。前回(7月11日)は、帰宅後「冷や汗」が出て、体温が33度まで下がって、しばらく上昇しなかった。そのことを、まず看護師、担当医に告げると、「そうでしたか」と首をかしげる。「塩分を制限していたので、脱水症状になったのでは?」と尋ねたが、明確な... 続きをみる

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