2023年10月のブログ記事
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)検討(3)・Ⅰ章・3
《要約》 2)表象機能と認知機能 ・一般の子どもの表象機能と認知発達に関する理論が、自閉症児の認知発達とその障害を解明するための方法論を提供することになる。このような観点からの、自閉症の認知を発達的に解明するための発達段階の具体化が「Stage分け」である。 ⑴表象機能とは ・人間は環境から入って... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学・1992年)検討(2)・Ⅰ章・2
《要約》 1)認知障害についての理解の変遷 ⑴初期の認知障害の理解 ・自閉症はKanner(1943)の報告した当初は、部分的に高い認知能力を示すことから、知的能力は障害されていないと考えられていた。その知的能力(認知能力)が発揮されないのは、自閉という症状のためであると解釈されていた。このため、... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)検討(1)・Ⅰ章・1
*第Ⅰ章の以下の部分は、自閉症が「認知障害」であることの論拠が述べられていると思われるので、要約しながら逐条的に検討を加えてみたい。 《要約》 【4.自閉症の認知障害】 ・自閉症の特徴的な行動(3つの必須症状)は、親の性格や養育態度により強まったり弱まったりすることもある。また、現代文明の&ldq... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(30)・Ⅹ章 自閉症の遺伝研究
【要約】 《Ⅹ章 自閉症の遺伝研究》 【はじめに】 ・自閉症は、現在では中枢神経系の先天的異常がその主な原因であると考えられるようになってきている。先天的とは、脳を形成する神経系の遺伝情報の異常と、遺伝子レベルには問題がない場合の胎生期の環境による発生の異常とを含んだ意味である。前者では、フェニー... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(29)・Ⅸ章 自閉症の生物学的研究
【要約】 《Ⅸ章 自閉症の生物学的研究》 【はじめに】 ・ここでは、自閉症の生物学的研究の歴史の概略にふれ、その後、臨床脳波、誘発電位、事象関連電位、画像診断、神経病理、生化学などの生物学的な研究を主に方法別に紹介するとともに、自閉症の臨床で日常なされている検査の意味などについても簡単に触れる。 ... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(28)・Ⅷ章 自閉症の薬物療法・2
【要約】 【2.薬物療法の実際】 1)薬物療法の主な対象 ・薬物療法の対象は、非特異的な情緒障害や異常行動、および自閉症に合併する精神医学的状態の2つに大別する。 ⑴非特異的な情緒障害や異常行動 ・パニック、自傷行動、攻撃行動、睡眠障害については薬物療法を早期に開始して症状をいくらか軽滅させつつ適... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(27)・Ⅷ章 自閉症の薬物療法・1
【要約】 《Ⅷ章 自閉症の薬物療法》 【はじめに】 ・薬物治療は自閉症の総合的な治療の中で一定の役割を果たすようになってきている。 ・「1.薬物療法の意義と問題点」の節では、理論的な説明がしてある。「2.薬物療法の実際」の節は、薬物療法の具体的なイメージアップに役立つと思われる。「3.主な薬物療法... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(26)・Ⅶ章 自閉症の治療と家族・2
【要約】 【4.家族への療育指導】 ・自閉症の発達過程には生物学的な要因の関与が大きいとはいえ、同時に環境要因が大きく影響する。治療者は、自閉症の子どもが個人個人のレベルに応じた自立を目指し、社会の中に受け入れられて生き生きと活動でき、同時に、家族員がそれぞれの能力を活かして充実した人生を送られる... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(25)・Ⅶ章 自閉症の治療と家族・1
【要約】 《Ⅶ章 自閉症の治療と家族》 【はじめに】 ・本章では、まず自閉症と家族の考え方の歴史を概略し、自閉症の親子関係について現在あるいは今後解決しなければならない課題を提起する。その後に、治療者としての観点から、自閉症児を持つ親への理解を深めるために、私たちの研究を紹介しつつ、親のストレスと... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(24)・Ⅵ章 認知発達治療の実践 東大デイケアの経験から・4
【要約】 3)2症例の治療効果の検討 ・2症例の子どもの発達的な変化と行動の改善は、「太田のStage評価」による認知発達の効果として考えることができる。 ・しかし、この2年間に、症例1では言語のみならず他の側面でもシンボル機能を獲得させることはできず、症例2では、基本的な比較の概念を獲得させるこ... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(23)・Ⅵ章 認知発達治療の実践 東大デイケアの経験から・3
【要約】 2)StageⅢ-1の症例(症例2) ⑴症例の概要 症例:N君(男子)は、4歳2か月で受診、小学校入学までの2年間通院した。主訴は、言葉の遅れ、きまりが多い、対人関係がうまくできない、であった。家族は、父、母、本児、弟の4人である。 現病歴:8か月頃、声をかけても振り向かないので変だと思... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(22)・Ⅵ章 認知発達治療の実践 東大デイケアの経験から・2
【要約】 【4.認知発達学習の実際・・ 症例を通して・・】 1)StageⅠの症例(症例1) ⑴症例の概要(Y君・男子 初診3歳9か月、小学校入学まで2年間通院) ・主訴:言葉が出てこない、言葉をかけても応じない、偏食が激しい、何でも口に入れてしまう。(家族は父、母、兄、本児) ・現病歴:出産時異... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(21)・Ⅵ章 認知発達治療の実践 東大デイケアの経験から・1
【要約】 《Ⅵ章 認知発達治療の実践 東大デイケアの経験から》 【はじめに】 ・この章では、東大精神神経科小児部のデイケアの概略を述べた後に、認知発達治療を行う治療者側の体制について説明する。そして、認知発達の異なる2症例を呈示する。また、認知発達治療を支えるために最も重要な役割をになう親との連携... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(20)・Ⅴ章 Stage別の認知発達治療・5
【要約】 【5.StageⅢ-2の治療教育】 ・Piagetの前操作期前半(健常児の3歳~4歳初め)に相応する。 ・文字や数が概念としての意味を持ち始め、従来の教育的な学習が可能となるが、子どもたちの「限定された枠組みでの理解」をいかに広げ柔軟にすることができるか、いかに自我発達を促すことができる... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(19)・Ⅴ章 Stage別の認知発達治療・4
【要約】 【4.StageⅢ-1の治療教育】 ・StageⅢ-1は、やっとシンボル表象的思考期に入ったばかりの時期で、健常児のほぼ2歳半前後に相応する。 1)StageⅢ-1の状態像 ・2語文以上を話す子どもが多くなるが、会話はほとんど成立しない。言葉かけの理解は、日常生活の中ではほとんど問題がな... 続きをみる
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「自閉症治療の到達点」(太田昌孝・永井洋子編著・日本文化科学社・1992年)精読(18)・Ⅴ章 Stage別の認知発達治療・3
【要約】 【3.StageⅡの治療教育】 ・StageⅡは、Piagetの感覚運動期からシンボル表象期への移行の時期にあたり、健常児の1歳半から2歳になるまでぐらいに相応する。 1)StageⅡの状態像 ・言葉(1~2、3語文)がある子どもが多くなる。しかし、その使用頻度は乏しく、言葉数も限られた... 続きをみる