梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

2020年9月のブログ記事

  • マスクする人、しない人

     「東京新聞」朝刊『発言』欄に「外食時の会話マスク着けて」という投稿があった。投稿したのは東京都在住、60歳台の女性だ。その全文は以下の通りである。 〈先日、自宅近くのドーナツ店に久しぶりに行きました。新型コロナの感染対策が心配でしたが、店員はマスクを着け、レジにはビニールがつり下げられ、消毒済み... 続きをみる

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  • 「コロナ禍」は《人災》である

     「コロナ禍」は《人災》である。その理由は簡単だ。武漢で「新型コロナウィルス」が発生してから9か月が経つというのに、未だに、その正体が究明されていないからである。というよりは、正体はすでに究明されているのに、そのことが国民に知らされていない、といったほうが正しいかもしれない。その責任は、いうまでも... 続きをみる

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  • 【2020冬・二句】

    ■ 冬のまま春夏秋は過ぎにけり ■   真夜中の眠りをつなぐ冬の朝 《補説》  人災の「コロナ禍」は、季節感・情感すべてを奪い去って、国内全土を「冬」と化した。 (2020.9.27)

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  • 武田邦彦氏のブログ【9/16重大配信】

     中部大学教授・武田邦彦氏が御自身のブログ【武田邦彦9/16重大配信】で、〈超弩級の事実が発覚!マスコミはこの事実を知っていながら、6か月間ひた隠しにしていました〉と述べている。「超弩級の事実」とは、武漢で発生した新型コロナウィルス感染症のリスクは、季節性インフルエンザと「同程度」であると(東京都... 続きをみる

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  • 映画「終着駅」(監督・ヴィットリオ・デ・シーカ・1953年)

     DVDで映画「終着駅」(監督・ヴィットリオ・デ・シーカ・1953年)を観た。《ある青年と恋に落ちた人妻が、別れを決意しひとり列車に乗り込むが・・・、90分のリアルタイムで描かれたメロドラマの傑作。デ・シーカの演出が光る》とパッケージに記されていた。「映画.com」というネット記事では、以下のスト... 続きをみる

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  • 内閣支持率56.9%の《意味》

     元文部科学事務次官・前川喜平氏は、東京新聞9月13日付け朝刊23面『本音のコラム』」(「日本国民は蒙昧の民か」)で、「安倍晋三首相の辞任表明と菅義偉氏の自民党総裁選出馬表明の前後に行われた世論調査の結果には、暗澹たる気持ちになった。」と記している。それは、辞任表明前に共同通信が行った世論調査では... 続きをみる

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  • 自民党総裁選の《噂》

     事の真偽はともかく、《噂》によれば、自民党の次期総裁に菅義偉氏が決まったのは、現副総理の麻生太郎氏が《激怒》したからだという。  安倍首相が辞任を表明したとき、次期総裁は岸田文雄氏にという思いが、安部氏自身の念頭にあり、副総理の麻生氏も了承していた。したがって、当初は「岸田氏で決まり」ということ... 続きをみる

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  • 中国の「反日デモ」は《いつかきた道》

        日本政府が尖閣諸島を国有化したことによって、中国の「反日感情」が高まり、連日のデモが展開されている。デモは暴動化の危険をはらみ、日本大使館、民間企業への「攻撃」模様も報道されている。デモの参加者には若者が多いことから、この「反日感情」、中国の学校教育によって育まれたものと推測されるが、一方... 続きをみる

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  • 「竹島問題」と「慰安婦問題」

     東京新聞朝刊(2面)に、国際政治学者・坂本義和氏の寄稿が紹介されている。タイトルは「竹島問題 日韓緊張緩和へ まず『慰安婦』自省から」、その論脈を(私なりに)整理すると以下の通りであった。①日本政府は、竹島問題解決のために国際司法裁判所に提訴する決定をしたが、それは国際的な法規範に基づいて解決し... 続きをみる

  • 開いた口がふさがらない「八紘一宇」問答

     3月16日の参院予算委員会で、自民党の三原じゅん子議員が「八紘一宇」の思想を紹介したのに対して、麻生太郎副総理兼財務相は〈戦前の歌の中でも「往け八紘を宇となし」とかいろいろある。(略)こういった考え方をお持ちの方が三原先生みたいな世代におられるのに、ちょっと正直驚いたのが実感だ〉と応じたそうであ... 続きをみる

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  • (安倍首相に続く)稲田防衛相の《嘘》

     稲田防衛相は、13日の参院予算委員会で「籠池氏の事件を受任したこともなけれなば、裁判を行ったこともない。(稲田氏が籠池氏の)顧問弁護士をしたというのは全くの虚偽だ」と発言したが、翌14日の参院予算委員会では「私の記憶が間違っていた。訂正し、おわびする。『虚偽』というのも言い過ぎだった」と答弁を撤... 続きをみる

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  • 遂に暴かれた、安倍首相の《嘘》

     安倍首相は2月17日の衆院予算委員会で「私も妻も一切、認可にも、国有地の払い下げにも関係ない。関係していたということになれば、私は間違いなく、総理大臣も国会議員も辞める」と明言した。しかし、《一切、認可にも、国有地の払い下げにも関係ない》という文言は、一通のファックスによって覆された。  ファッ... 続きをみる

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  • 自民党・二階幹事長の《資質》

     自民党の二階俊博幹事長は、復興相を辞任した今村雅弘氏の発言を巡る報道機関の姿勢について「マスコミは余すところなく記録を取り、一行でも悪いところがあれば首を取れと。なんということか」「人の頭をたたいて血を出したという話ではない。いちいち張り切らなくてもいい。そんな人は、はじめから排除して(会場に)... 続きをみる

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  • 内閣府世論調査の《嘘》

     東京新聞4月4日付け朝刊・22面 「こちら特報部」の記事によれば、内閣府が1日発表した「社会意識に関する世論調査」で「現在の社会に満足している」と答えた人が過去最高の66%に達したという。調査の対象は18歳以上の1万人で有効回収率は59.9%であった。この結果から、国民の66%が「現在の社会に満... 続きをみる

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  • 白紙領収書「慣行」の《怪》

     10月6日の参院予算委員会で菅官房長官、稲田防衛相は、出席した政治資金パーティーで主催者から白紙の領収書を受け取り、金額や日付けは後から自らの事務所で記入したことを認めた。それは国会議員の「慣行」であり、高市総務相も「規制法に領収書の作成方法は規定されておらず、法律上の問題は生じない」との見解を... 続きをみる

  • 安倍首相・真珠湾スピーチの「空虚」

     昨年末の28日、 安倍首相は真珠湾を訪れ「全ての、米国民」に対して哀悼の演説を行った。その内容はおおむね以下のように要約されるだろう。 ①(“リメンバー・パールハーバー”という米国民の感情に寄り添い)日本国総理大臣として「哀悼の誠」を捧げる。 ②敗戦後、日本人は「不戦の誓い」を貫き、その「不動の... 続きをみる

  • 「安倍カラー」(防衛費増額)の魂胆

        東京新聞朝刊(6面)に、「安倍カラー鮮明に 自衛隊の役割拡大の可能性 防衛費11年ぶり増へ」という見出しの記事が載っている。その内容(の一部)は、以下の通りであった。〈防衛省は2013年度予算の概算要求で、12年度より約千二百億円、2.6%増の四兆七千七百億円を計上した。認められば、防衛予... 続きをみる

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  • 安倍首相の《詭弁》

     安倍首相は、国有地が「森友学園」に格安で払い下げられた問題で「私も妻も一切、払い下げに関係していない。もし関係していたら総理大臣も国会議員も辞める」と明言した。それは「大言壮語」に等しい物言いであり、とりわけ《一切》という文言を使ったことが命取りとなった。まさに「口は災いの元」、安倍首相はようや... 続きをみる

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  • 安倍首相の《驕り》

     安倍首相は、国有地が格安(8億円値引き)で「森友学園」に売却された件について、「私や妻、事務所を含めて一切関わっていない。関係していたなら、首相も国会議員も辞める」と述べた(東京新聞2月18日付け朝刊(3面)のベタ記事)そうだが、自分で話していることの意味を全く理解できないようである。第一に、妻... 続きをみる