梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「急性心筋梗塞」・《療養生活・3》

 「急性心筋梗塞」による入院・退院後、思うように体調・体力が回復しない原因が(素人考えだが)わかったような気がする。その第一は、病院の病棟(病室)から自宅への大きな「環境変化」である。看護師の話では、病室の室温は23度であった。それに比べて、自宅寝室、居間の室温は28度に設定している。この差が体調不良の原因ではないだろうか。今年の猛暑は尋常ではなく、連日34度を超える日が続いている。私の自宅は「鉄筋コンクリートの2階建て」であり、寝室も居間も2階にあり、屋根にこもった熱が四六時中下がることはない。つまり、自宅室内は(寝室、居間以外は)ほぼ30度を超えている
という環境なのである。いつまでも若いつもりで、クーラーを嫌い、28度で十分だという「思い上がり」が、自分の首を絞めていたということになる。おのれの未熟さ、浅はかさにあきれる他はない。昨日の救急医は「夏バテ」という見立てだったが、多分「熱中症」の初期症状が持続しているのではないか。その第二は、「食事内容の変化」である。1日の塩分量を6g以下(1食2g以下)を目指しているが、「熱中症」予防のためには塩分を摂るようにとも言われている。通常の和食では、1日10g以上の塩分が含まれており、水分補給だけで十分だそうだ。病院食は専門の栄養士が調理しているので、安心して食べられるが、自宅では「塩分を摂るべきか、制限すべきか」悩みながら食べることになる。いずれにせよ、塩分摂取と血圧には相関関係があるので、毎日、血圧を測りつつ、「塩加減」を調節することが大切だと思った。
 以上、2点に留意して、体調・体力の回復に努めたい。(2018.7.23)