「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・14・《■専門家会議の図々しさ》
■専門家会議の図々しさ 【小川】インフルエンザとのウィルス干渉からコロナの変異型を疫学的ー仮定的に見出だしたが、物証の裏付けはないのか。 【上久保】GISAIDがある。その遺伝子データを解析して変異が起こっていることも、我々は論文で証明している。 【小川】スパイクに変異が入るのか。 【上久保】そう... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・14・《■専門家会議の図々しさ》
■専門家会議の図々しさ 【小川】インフルエンザとのウィルス干渉からコロナの変異型を疫学的ー仮定的に見出だしたが、物証の裏付けはないのか。 【上久保】GISAIDがある。その遺伝子データを解析して変異が起こっていることも、我々は論文で証明している。 【小川】スパイクに変異が入るのか。 【上久保】そう... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・13・《■コロナに感染した人はインフルエンザに感染できない》
■コロナに感染した人はインフルエンザに感染できない 【小川】ウィルス干渉のメカニズムを詳しく説明してもらいたい。 【上久保】風邪をひくと熱が出る。なぜかというと、T細胞からサイトカインが出るからだ。サイトカインは、細胞から分泌される低分子のタンパク質で、生理活性物資、生理活性タンパク質とも呼ばれる... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・12・《■コロナのウィルス干渉でインフルエンザが激減》
■コロナのウィルス干渉でインフルエンザが激減 【上久保】結論から言うと、日本は大半が感染し終わって、免疫を持っているという状況になってから久しいと考えている。なぜそう言えるのか。我々はGISAIDを解析して、変異が世界でどういう風に展開してゆくかを明らかにした。当初、中国の研究者が、祖先型のSと発... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・11・《第三章 上久保ー高橋「集団免疫説」とは》
《第三章 上久保ー高橋「集団免疫説」とは》 ■ピークを過ぎると死者数がつるべ落としに 【小川】結論から言うと、集団免疫が達成されて、初めてコロナウィルスの感染拡大、重症者・死者が殆どいなくなるという考えか。 【上久保】そうだ。7月14日の時点での、ヨーロッパの人口百万人あたりの新型コロナウィルス死... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・10・《■ウィルスと人類の間にはシステムが存在する》
■ウィルスと人類の間にはシステムが存在する 【小川】同じウィルスで2月から5月まで世界中でたくさんの人が亡くなった。しかしピークアウトした国はほとんど死亡者が出なくなる。アメリカは3月から5月中旬までに12万人亡くなった。通常、アメリカではインフルエンザで、ひと冬、2万から多くても8万人くらいだか... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・9・《■六十五歳以上のコロナ死亡率は1万人に0.3人》
■六十五歳以上のコロナ死亡率は1万人に0.3人 【小川】歴史の資料を見ていくと、疫病の流行が数年おきにある。高熱が出て、皆死ぬというような。 【上久保】インフルエンザの可能性はある。コロナでスパイクに変異が入ったときに起こる場合もあったかもわからない。今、日本での新型コロナでの死亡者の数が約130... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・8・《■コロナはもともと無症候の風邪》
■コロナはもともと無症候の風邪 【小川】インフルエンザもコロナも風邪だ。風邪は人類の歴史上、ずっと続いてきた。その中で悪性の流行病の記録が何年かに一度どの国の歴史書にも出てくる。 【上久保】そうした記録が変異の時だろう。記録がはっきりしているのがスペイン風邪だ。 【小川】スペイン風邪の死者は大変だ... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・7・《■十年に一度くらいスパイクが変異する》
■十年に一度くらいスパイクが変異する 【小川】ウィルスにも大別して二種類ある? 【上久保】はい。生物の遺伝子、ゲノム核酸にはDNAとRNAがあり、DNAを持つDNAウィルスと、RNAを持つRNAウィルスに分けられる。DNAは人を含むあらゆる生物の遺伝情報を保持して伝える分子だが、このDNAに突然変... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・6・《第二章 コロナウィルスとは何か》
《第二章 コロナウィルスとは何か》 ■ウィルスとは?細菌とは? 【小川】そもそもウィルスとは何かという一番基本から伺いたい。 【上久保】ウィルスは、感染力のある微生物の一つだ。微生物というのは、肉眼では見えない非常に小さな生き物のことだ。菌類や原虫も微生物だ。ウィルスは微生物の中でも最も小さい。自... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・5・《■「集団免疫」を否定したがる人たち》
■「集団免疫」を否定したがる人たち 【小川】上久保先生の集団免疫モデルに疑問をぶつけてくる人が多数いる。不思議なのは抽象的に「仮説じゃないの」というだけで具体的、理論的、方法論的な批判があまり見受けられない。8月13日に村上康文東京理科大学教授による抗体の定量検査システムが発表され、日本人は免疫を... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・4・《■BCGも人種も根拠があやふや》
■BCGも人種も根拠があやふや 【小川】有力な専門家が主張するファクターXとして、人種による差があるという説とBCGの接種が自然免疫を高めたという説があるがの、どうか。 【上久保】免疫の基本的なシステムを理解する必要がある。細菌やウィルスなどの病原微生物がからだの中に入ってくると、まず自然免疫、次... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・3・《■県外移動の制限は無意味》
■県外移動の制限は無意味 【小川】県外移動制限や飲食店の時間制限ついてどう考えるか。 【上久保】そうした対策は意味がないし、必要もない。日本では武漢G型、次に欧米G型に関して集団免疫に達したあと、現在ではH型で集団免疫に達している。 【小川】H型というのはG型が日本で変異したものか。 【上久保】そ... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・2・《第一章 専門家、マスコミの迷妄を正す》
《第一章 専門家、マスコミの迷妄を正す》 ■マスク、三密、清潔もウィルスには全く関係ない 【上久保】三密と、顕微鏡で見ることもできない微少なウィルス(コロナウィルスは0.1マイクロメートル)の飛散や感染とは全然関係がない。三密でも、三密でなくても、うつるときはうつる。マスクも関係ない。不織布マスク... 続きをみる
厚生労働省のホームページに、新型コロナウィルス感染症の「発生状況」が表示されている。①PCR検査実施人数、②陽性者数、③入院治療等を要する者の数(④うち重症者数)、⑤退院又は療養解除となった者の数、⑥死亡者数。⑦確認中という欄があり、連日、その数値が示されている。 ちなみに1月20日現在の数値... 続きをみる
「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・1・《はじめに》
《はじめに》(小川榮太郎) ・2020年9月1日現在、日本での新型コロナウィルスによる死者は累計1249人で、死者全体(推計70万人)の0.1%強に過ぎない。死亡者の平均年齢は79.3歳、院内感染による死亡が4割を超えるとされている。 ・一方、日本経済は(マスコミによる凄まじい煽りを受けて)壊滅的... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・27《おわりに》
《おわりに》(要約) ・「ステイ・クローズド」で日本を元気に! ・通常、ウィルスは変異を繰り返しながら弱毒化して人類との共存を模索する。しかし、遺伝子変異が著しい場合は凶悪なウィルスも誕生することがある。(2002年のSARS、2012年のMERS)“次の波”も今回と同様の幸運に恵まれる保証はない... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・26《Q 新型コロナでは世界中で休校措置がとられていますが、日本でも必要なのでしょうか?》
《Q&A》 Q 新型コロナでは世界中で休校措置がとられていますが、日本でも必要なのでしょうか? A・生徒や学生たちにとって、「対面授業で学ぶこと」は無機質な画面のオンライン授業では得られない貴重な財産となり、重要な権利でもある。コロナ騒動で深刻化するインフィデミックに翻弄されず、冷静に対応すること... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・25《第7章 「失敗の本質」と日本人の死生観》
《第7章 「失敗の本質」と日本人の死生観》(要約) ■グローバル社会の新しい感染症 ・従来のロックダウンが効かないグローバルな現代社会において、感染症との戦いは新しい局面に入った。 ■「失敗の本質」を見つめ、俯瞰的に対応する。 ・これまでの半年間の政府の対応、多くの専門家の発言、メディアの報道など... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・24《Q 喫煙は新型コロナのリスクを高めるのでしょうか?》
Q 喫煙は新型コロナのリスクを高めるのでしょうか? A・賛否両論がある。国際医学誌「NEJM」によれば、ニコチンがウィルス受容体に結合して感染を抑制している可能性が報告されている。WHOや日本呼吸器学会は、喫煙は新型コロナの肺炎や重症化のリスク因子であると主張している。 ・社会的同調圧に影響されず... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・23《Q コロナウィルスは紫外線に当たると死滅しますか?》
Q コロナウィルスは紫外線に当たると死滅しますか? A・紫外線は遺伝子を害する力が強く、細菌やウィルスにも有効に作用する。特にRNA遺伝子のコロナウィルスは短時間の紫外線照射で死滅する。 ・また適量の紫外線が皮膚に当たるとビタミンDが活性化されて免疫力を強化する。 Q コロナウィルスに負けないため... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・22《Q 都道府県をまたぐ往来は、控えたほうが良いでしょうか?》
Q 都道府県をまたぐ往来は、控えたほうが良いでしょうか? A・感染状況や発症状況を総合的に見る限り、往来を控える必要はない。PCR検査数を大幅に増やして“夜の街”を狙い撃ちにして調べた結果「多くの感染者が出た」と騒いでいる。陽性者の大半は若者であり、重症者や死者はほとんど認められない。メディアに煽... 続きをみる
〈いいか、国民を徹底的に怖がらせるのだ。恐怖に慄けば、国民は思考力がマヒして、正しい判断力を失う。そこが我々のつけめなのだから・・・。 ①コロナで死ぬときには「ゆっくりおぼれ死ぬような」苦しみを味わう。しかも、これまで元気だったのに、突然、体調が急変して、呼吸困難になることがある。 ②... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・21《Q PCR検査は受けたほうが良いのでしょうか?》
《Q&A》 Q PCR検査は受けたほうが良いのでしょうか? A・風邪のような症状があり、感染が疑われる場合は受けたほうがいい。 ・ただし、陽性と判明しても特効薬はないので基本的治療法は(風邪と)同じだ。 ・PCR検査を過大評価する思い込みがコロナ禍を拡大する元凶になっている。 Q 感染した時はどう... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・20《ワクチン幻想を疑え!》
■ワクチン幻想を疑え! ・現代のワクチン開発は、ウィルスや細菌などを弱毒化して用いる古典的方法ではない。ウィルスの特定部位を決めて、そこに結合する特異的抗体をつくらせる遺伝子工学的手法が主流だ。8月20日現在で約169種類以上のワクチンが世界で開発中であり、約30種が臨床試験に入っている。 ・ワク... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・19《過大評価されて混迷を深めるPCR検査》
■過大評価されて混迷を深めるPCR検査 ・PCR検査はRNAウィルスの感染力などとは無関係に、遺伝子の断片を大幅に増幅して超高感度で検出する方法だ。遺伝子の断片を検出できる画期的な検査だが、実施には操作に習熟したスタッフが必要であり、感度と特異度で大きな問題がある。感度が低ければ感染者を見逃すこと... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・18《第6章 「次の波」に向けての処方箋》
《第6章 「次の波」に向けての処方箋》(要約) ■高齢者で高い重症化率と死亡率 ・新型コロナウィルスに対してリスクの高いのは、がんの化学療法を受けている人、糖尿病や生活習慣病のある高齢の「免疫弱者」であり、これらの人々を集中的にケアする必要がある。 ・反対に、若年層や働き盛りの世代は極めてリスクが... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・17《Q 抗体検査で陽性率が大きく異なるのはなぜですか?》
《Q&A》 Q 抗体検査で陽性率が大きく異なるのはなぜですか? A・ウィルスに感染すると1週間ほどでIgMがつくられ、その後に比較的長寿命のIgGがつくられる。コロナウィルスではIgMの血中濃度が1か月ほどで低下し、IgGの血中半減期も約36日と短いことがわかった。このために血中の抗体濃度も感染数... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・16《コロナウィルスの免疫反応と抗体の多様性》
■コロナウィルスの免疫反応と抗体の多様性 ・コロナウィルスのスパイクタンパク質はウィルスの表面に突き出ており、抗体は主にウィルスのスパイクタンパク質と反応する。スパイクタンパク質は大きな分子量(180KD)なので複数の抗原部位があり、複数種類の抗体が産生される。このような抗体を「ポリクロナール抗体... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・15《第5章 コロナウィルスと免疫》
《第5章》コロナウィルスと免疫(要約) ■新型コロナウィルスの標的は免疫弱者 ・今回死亡した人の多くは、高齢者、癌・糖尿病などの基礎疾患を持った「免疫弱者」だった。 ・免疫力が低下するとウィルスが肺の奥まで侵入し、血管の細胞に感染して血液を凝固させる。これで生じた血栓によって肺では呼吸困難を引き起... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・14《Q 新型コロナに対して厳しい国境封鎖やロックダウンは有効だったのでしょうか?》
《Q&A》 Q 新型コロナに対して厳しい国境封鎖やロックダウンは有効だったのでしょうか? A・大阪府の6月の「新型コロナウィルス対策専門家会議」で、大阪大学の中野貴志教授が「データを見る限り営業自粛や外出制限と感染拡大との間に相関性はない」と明言し、その後の分析でもその正しさが確認されている。 ・... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・13《効果が見えない「3密回避」と「接触8割減」》
■効果が見えない「3密回避」と「接触8割減」 ・新型コロナウィルスは「ヒト→ヒト感染」よりも「ヒト→モノ→ヒト」の感染ルートが重要であり、同時期にヒトが密集しなくても、感染者によって汚染されたモノを後から触っても感染することが明らかになっている。「3密回避」「接触8割減」「営業自粛」などを厳しくし... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・12《第4章 死者数から見た日本と東アジアの特異性》
《第4章》死者数から見た日本と東アジアの特異性(要約) ■死者数が少なかった日本 ・日本の死者数は3月上旬から増え始め、3月末で81名だった。6月頃に1千人に達する可能性が予測されたが、実際には6月29日の時点で972人だった。その後の重症者や死者の増加は緩やかになり、実質的な被害はほとんどなくな... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・11《Q 新型コロナウィルスの弱毒型と強毒型は何が異なるのですか?》
1《Q&A》 Q 新型コロナウィルスの弱毒型と強毒型は何が異なるのですか? A ・新型コロナはS型やK型の弱毒型、G型やL型の強毒型などに大別され、伝染力や病原性が異なる。 ・S型(セリン型)はコウモリ由来の古い弱毒型で以前から存在していた風邪のコロナに近く、全体の30%を占めている。S型から進化... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・10《「PCR陽性=感染者」ではない!》
■「PCR陽性=感染者」ではない! ・現在発表されている“感染者数”は必ずしも感染の実態を示しているものではない。感染者数はだれでも正確に把握できていない数字だ。ウィルスが体内に入っただけでは感染とは言わない。ウィルスが細胞内に侵入したときに感染者になる。また、感染しても必ず発症するとは限らない。... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・9《「コロナの波」は日本に2回来ていた!》
■「コロナの波」は日本に2回来ていた! ・新型コロナウィルスの変異株の種類は6000種類以上にのぼるが、大別すると弱毒株(S型やK型)と強毒株(L型やG型)に分類できる。当初のウィルスはS型弱毒株だったが、途中で弱毒のK株や、L型、G型と呼ばれる強毒変異株が現れた。この4種類の株がどのように入って... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・8《第3章 世界と日本の新型コロナの感染状況》
《第3章》世界と日本の新型コロナの感染状況(要約) ■新型コロナはいつ日本に来たのか? ・2019年の早い時期から武漢で新型コロナウィルスの感染が知られており、日本にもその年の暮れ頃からS型と呼ばれる弱毒の新型ウィルスが入ってきていた。しかし、感染しても大半の人々に症状がないために、当初は誰も気づ... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・7《Q 土着の風邪コロナウィルスと新型コロナウィルスとは何が違うのですか?》
《Q&A》 Q 土着の風邪コロナウィルスと新型コロナウィルスとは何が違うのですか? A ・今回の新型コロナウィルスとコウモリのコロナウィルスの遺伝子の類似性は96%,SARSの遺伝子とは80%、MERSとは55%、土着のコロナウィルスとは50%。コロナウィルスの仲間の遺伝子やスパイクタンパク質の基... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・6《コロナウィルスはどのように感染するのか?》
■コロナウィルスはどのように感染するのか? ・コロナウィルスの表面から突き出ているスパイクタンパク質が、ヒトの細胞の受容体に結合することによって感染が始まる。 ・・・コロナウィルスがヒトの肺組織に侵入した場合・・・ ・肺や血管の細胞表面にはACE2という受容体があり、コロナウィルスはスパイクを介し... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・5《第2章 コロナウィルスとは》
《第2章》コロナウィルスとは(要約) ■変わり身が速い「RNAウィルス」 ・コロナウィルスは、太陽のコロナのように、表面からスパイクと呼ばれるタンパク質を突き出している。 ・コロナウィルスは「RNAウィルス」の仲間で、1本鎖のRNAという遺伝子を持っている。ヒトの細胞は2本鎖のDNA遺伝子を持って... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・4《ウィルスに対抗する免疫の力》
■ウィルスに対抗する免疫の力 ・“風邪”もウィルス感染症の一種だ。“風邪”の原因ウィルスには、アデノウィルス、ライノウィルス、コロナウィルスなど多くの種類があるが、このうち10~15%(流行時は35%)はコロナウィルスのしわざである。 ・風邪には特効薬はない。“風邪薬”は、風邪の症状を緩和するもの... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・3《第1章 人類最大の敵は感染症》
《第1章》(要約) ■人類最大の敵は感染症 ・人類の歴史は、感染症との戦いの歴史でもあった。近代になり人々の交流が活発・広範囲になり、都市化によって密集生活が多くなったため、感染症の流行が頻発するようになった。 ・結核、コレラ、ペスト、天然痘、マラリア、エイズ、デング熱、エボラ出血熱、サーズ、マー... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・2《序章》
《序章》(要点) ■未知ウィルスとの出会い ・今回のコロナウィルスは、人類が初めて出会う新型の変異ウィルスだったので、いつどんな事態になるのか、誰も正確に予測することはできなかった。そのため、最初は慎重に対応する必要があったが、今では新型ウィルスの特色や患者の症状も明らかになってきた。・未体験の新... 続きをみる
「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・1《はじめに》
《はじめに》 ・新型コロナの犠牲者の大半は糖尿病、高血圧、腎臓病、癌など、基礎疾患のある高齢者であり、子供や健康な成人はほとんどみられません。大変重要なことに、日本での死亡率は欧米の数百分の1であり、日本では海外と異なる対策が必要であることが明らかになりました。新型コロナは健康な日本人には“少し感... 続きをみる