梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「心臓リハビリ」・2

 今日も「心臓リハビリ」のために通院した。「タクシーを利用するようではリハビリとはいえない」と考えて、激しい雨の中、電車、バスで病院に向かう。休憩室で一休み、10時30分からリハビリが始まった。この1週間毎日、自転車のペダル漕ぎ(25分・午前午後の2回)、外出(30分~3時間程度)を欠かさずに行ってきたので、その成果があらわれるかどうか。遠出をしようと新宿を目指したが、帰路が不安になり、上野までで帰ってきたこともあった。これまで、ホームや電車の中では「立つ」ことが少しも苦ではなかったが、最近は「立ち続けること」ができない。階段よりもエスカレーター、エレベーターを探し回る。何とも情けない状態になってしまった。
 リハビリの「ペダル漕ぎ」には負荷がかかる。16wから開始し、2分後に20w、5分後に26w、7分後に30w、12分後に36w、15分後に40wという順に、ペダルが重くなるのだ。担当医は、40wまで行ければ「卒業です」と言う。なるほど、私はまだ30~36wの段階で終わっている。まだまだ「からだ作り」が不十分であることを悟ったのである。それもそのはず、体重は57kg台を維持しているものの、食欲が一向に高まらない。「吐き気」と「腹部膨満感」のため、通常の半分しか食べられない。食事の回数を増やせばよい、ともいわれているので、間食もしているのだが・・・。
 60分程度のリハビリを終えると「今日はどれくらい疲れましたか」と担当医が「程度の一覧表」を提示する。私は15段階中の13段階を指して「かなり、きつかったです」と答えると「どこがですか。胸がチクチクしますか」「痛くはありませんが、違和感はあります」「・・・・?」、要するに、右胸よりも左胸の方に「しこりを感じる」「重たさを感じる」ということが言いたかったのだが、担当医には通じなかったようだ。「来週はどうしますか?」「お願いします」ということで、すべてが終了した。
 13時に帰宅。今日もまた昼食後、17時まで「休憩睡眠」を余儀なくされた。「心臓リハビリ」は本当に疲れる。(2018.9.21)