梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「急性心筋梗塞」体験記・《結び》

 ちょうど1ヶ月前の今日(6月25日)、私 は「急性心筋梗塞」を発症し入院・治療を受けた。外傷であれば「全治1ヶ月」というところだが、内科疾患の場合は何というのだろうか。まだ多少胸部の違和感や体調不安が残るものの、最近(7月21日)の「心電図検査」「レントゲン検査」「血液検査」「エコー検査」の結果では、心臓は十分に機能しており、肝臓、腎臓にも(特に大きな)異状は見当たらないということであった。つまり、私は、救急、医療関係者各位の機敏で的確な対処のおかげで「一命をとりとめた」ということである。心底より感謝申し上げたい。
 私は、ただちにパジャマを脱ぎ捨て、「仕事」に復帰したいと思う。とは言うものの、この「猛暑」ではどうにもならない。気温が30度以上の場合には、外出を控えた方がよさそうである。涼しい日がやってくるまで、しばらくは「静養生活」を強いられることになる。
 発症以前は「腰部脊椎間狭窄症」により、長時間(100歩以上)の持続歩行が困難であった。運動量が極端に減ったことはたしかだ。そのことが血流を滞らせたか。血液をドロドロにしたか。心臓の冠動脈を詰まらせた「正体」は何か。動脈硬化、血栓であることは明かだが、動脈硬化、血栓の「原因」は何か。「運動不足」「食事(塩分過剰)」「喫煙(ニコチン・タール)」「飲酒(アルコール)」、それらすべて(生活習慣)が関わると言われている。主治医からは「処方した薬を服用し続けること」「減塩すること」「禁煙すること」を厳命されている。生活の「楽しみ」はなくなったが、生き続けるためにはやむを得ない。
 私の「体験」を《他山の石》としていただければ幸いである。
(2018.7.25)