梨野礫・著作集の新着ブログ記事
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インターネットのYahooニュースに「米海軍特殊部隊『最強の狙撃手』、テキサス州で射殺される」(ロイター 2月4日(月)8時49分配信)という見出しの記事が載っている。その内容は以下の通りであった。〈2月3日、テキサス州公安局によると、米海軍特殊部隊の元隊員で、「ネイビー・シールズ最強の狙撃手... 続きをみる
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「チャンスは前髪でつかめ!」「後ろを振り向くな!」「一歩後退、二歩前進!」などなど、若者への檄はとにかく未来に向かうことを是としているようです。そのことに異論はありませんが、前に進むためには「今、自分はどこに立っているか」というスタート・ラインを明確にすることが大切です。まず、今、自分がここに居... 続きをみる
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「生きとし生きるもの」は《必ず》死ぬ。そのとき、何が大切か。これまで身につけた自分の所有物をすべて捨て去る覚悟である。綺麗さっぱりと、自分の足跡を消し去ることである。人間は、動物として、何も持たずに生まれてきた。裸のまま生まれてきた。だから、死ぬときも裸に帰るのである。自分が生まれる前の軌跡がな... 続きをみる
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昔の人にとって70歳まで生き残ることは、古来、稀なことであった。だから「古稀」と言う。運良く生き延びられたとしても、「お山参り」をしなければならない時代もあった。(小説「楢山節考」・深沢七郎・1957年) 現代の平均寿命は80歳台、70歳は「まだ若い」という風潮である。医学、栄養学など様々な文... 続きをみる
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還暦とは「第一の人生」の終わりを意味する。いつまでも過去を引きずってはならない。いわんや、財産や栄誉を求めたり、守ろうとしたり、これまでの業績を誇ったり、「悠々自適」を決め込んだりすることは、もっての外である。先人いわく、「第一の人生」は研修期間、試行錯誤して《失敗から学ぶ》ことが肝要、しかし「... 続きをみる
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今から一万年ほど前、地球という星がありました。そこにはたくさんの生き物が住んでいましたが、中でもHという動物はたいそう力が強くいばっていました。銃という武器を使って他の動物たちを追い払い、容赦なく殺し、食べ、毛皮を剥いで寒さをしのいだりしていました。Hは小賢しい「知恵」を身につけていたので、火を... 続きをみる
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東京新聞朝刊(27面)に、「軽井沢事故『大型バスは苦手』死亡の運転手 会社に訴え『人手不足』技術確認せず採用」という見出しの記事が載っている。それによれば「土屋運転手は、今月三、四の両日にもスキーツアーバスに乗務しており、事故現場と同じ碓氷バイパスも走った。この際には、経験の長い、もう一人の運転... 続きをみる
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NHKに「英語でしゃべらナイト」という番組がある。私が知りたいことは、その次にどのような文末を想定しているのだろうか、ということである。「一人前ではない」「国際社会では通用しない」「これからは生きていけない」などの文末が想定されるが、いずれにせよ、「英語をしゃべれること」は有為であり、社会生活の... 続きをみる
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たまに民放テレビを視ていると、ドラマでもバラエティーでも、ちょうど「次を観たい」と思ったときにコマーシャルが入る。視聴者を惹きつける常套手段とはいえ、番組制作者の魂胆は下劣という他はない。「人の心を操作する(もてあそぶ)」、「見せてやっている」という優越意識が「まるみえ」だからである。彼らは、日... 続きをみる
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東京新聞13日夕刊(7面)に「狭山・3歳児死亡 同居の男『湯かけた』 全身にあざ 日常的に虐待か」という見出しの記事が載っている。別の報道では、その女児がベッドの上で「正座」している映像もあった。「そうすれば、パパが怒らない」からだという。その幼気な姿は愛おしく、私の脳裏から離れない。滲み出てく... 続きをみる
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東京新聞朝刊(1面)に、「アルジェリア『人質23人死亡』内務省発表 軍事作戦が終了」「『9邦人殺害見た』現地従業員とAFP」という見出しの記事が載っている。要するに、〈アルジェリア南東部のガス生産施設をイスラム武装勢力が襲撃、日本人を含む多数の外国人が人質となった事件で、アルジェリア内務省は19... 続きをみる
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東京新聞朝刊芸能欄(14面)に、「民放連会長 総務相発言に疑問」という見出しで以下の記事が載っている。〈民放連の広瀬道貞会長(テレビ朝日相談役)は21日の定例会見で、小沢一郎民主党幹事長の元秘書らが逮捕された事件をめぐり、情報源を「関係者」とする報道を「不適だ」とした原口一博総務相の発言について... 続きをみる
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「超絶・凄(すご)ワザ! 夢かなえますSPよみがえれ思い出の写真編」(NHK)のオソマツ!
「超絶 凄(すご)ワザ! 夢かなえますSP よみがえれ思い出の写真編」(NHK)という番組を観た。NHKのホームページではその内容を以下のように紹介している。 〈今回は、視聴者からの「色あせた思い出のカラー写真をよみがえらせてほしい!」という依頼に挑む。37年前に撮影し、日焼けで色が落ち、表情... 続きをみる
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東京新聞朝刊発言欄に「大東亜戦争は侵略行為ゆえ」というタイトルの記事が載った。投稿者は93歳の阿伽陀しげみ氏、私は三年前にも氏の投稿(「靖国参拝は戦争の美化」)から多くを学んだが、今回も深い感銘を受けた。本紙特報面、映画「第九条」の紹介記事に触れ、防衛大生が「大東亜戦争は侵略戦争ではない。白人か... 続きをみる
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「もういくつ寝るとお葬式・・・」、私の「カウントダウンの人生」が始まった。もはや「世のため人のため」にできることは何も無い。誰もが「せめて他人様に迷惑をかけないよう、世の中の邪魔にならぬように」と考えるに違いない。しかし、それは無理な話である。他人にとって自分は邪魔な存在であり、そのこと自体がす... 続きをみる
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NHK紅白歌合戦の視聴率は、北島三郎が初出場した昭和38年(第14回)・81.4%であったが、平成11年(第50回)・50.8%を境に下降の一途を辿り、スマップが解散した平成28年(第67回)は40.2%まで落ち込んだ。往時に比べ「半減」していることは明らかであり、もはや「国民的番組」と称するこ... 続きをみる
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自転車は「車道」を走れ・《日本社会に露呈する「いじめの構造」》
自転車は「車道」を走れ、などということは「言わずもがな」の話だが、現実は「さにあらず」、堂々と「歩道」を走っているのが現実である。嘆かわしい限りである。いうまでもなく、歩道は「歩くための道」、車道は「走るための道」である。そのような区別は4~5歳の幼児にだって分かる。人間だって走る場合には、車道... 続きをみる
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平日の午前中(8:00~12:00)、NHKラジオ「すっぴん!」に登場する面々の「言葉遣い」は、聞くに耐えない。この時間帯、以前は「ラジオビタミン」という番組であった。その時の「言葉遣い」も聞くに耐えなかったが、私の不快感は「堪忍袋の緒が切れる」までに高まった。「それなら聞かなきゃいいじゃないか... 続きをみる
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東京新聞朝刊(24面)に〈暴排条例と「改正」暴対法案 「身分に罰、過剰な正義」作家や評論家が反対声明〉という見出しの記事が載っている。来月にも閣議決定される暴力団対策法「改正」法案、全国で施行されている暴力団排除条例に、作家や評論家が反対、廃止を求める共同声明を発表した、という内容である。〈声明... 続きをみる
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新聞記事「皇室ウィークリー」の見出しに窺われるジャーナリストの《品性》
インターネットの「msn産経ニュース」(皇室ウイークリー)に、「宮中晩餐会で陛下がお言葉を中断」という見出しの記事が載っている。これを見た読者は、おそらく半数以上が「何があったのか?もしや陛下(の体調など)に異変が・・・」と思ったに違いない。しかし、その内容は以下の通りであった。〈ところで、宮中... 続きをみる
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東京新聞朝刊(24面)に「維新の会 家庭教育条例案を撤回」という見出しの記事が載っている。その冒頭文は以下の通りであった。〈橋下徹大阪市長が代表を務める「大阪維新の会」の市議団が、議会に提案予定だった「家庭教育支援条例案」の撤回を決めた。「発達障害は親の愛情不足が原因」などとした内容に批判が相次... 続きをみる
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あの「東日本大震災」の光景を目の当たりにして、東京都知事・石原慎太郎氏は「天罰だ、いっぺん津波に我欲を洗い流してもらった方がいい」と(か何とか)言って世の顰蹙を買い、後日、(無様にも)その言辞を謝罪したそうだが、私は彼の「物言い」にそれほどの違和感は感じなかった。人々がこれまで作り上げてきた「人... 続きをみる
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インターネット・YAHOOニュースに「93%がビンラディン容疑者殺害支持=大統領の評価いま一つ―米調査時事通信 5月4日(水)8時25分配信」という見出しの記事が載っている。その内容は以下の通りであった。〈【ワシントン時事】3日発表の米ギャラップ社とUSAトゥデー紙の合同世論調査結果によると、国... 続きをみる
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昨日、今日と、「子殺し」に関する記事が新聞報道されている。《その1》東京新聞5月23日付け朝刊(23面)「本音のコラム・子殺しに思う」(宮子あずさ・看護師):〈5月14日、生後4カ月の長男を殺した母親が逮捕された。殺された子どもはダウン症。母親は「育児に疲れた。一緒に死のうと思った」と話している... 続きをみる
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東京新聞12月19日付け朝刊・「発言」欄に、「授業で道路掃除とは?」という記事が載っている。筆者は、校外で清掃活動を行っている生徒たちの様子を見て、「文部科学省のカリキュラムですか」と若い教員に尋ねたところ、「いいえ、区の・・・」という答が返ってきたそうだ。筆者はその活動を「思いがけない光景」と... 続きをみる
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東京新聞朝刊(8面)に、「足利事件報告書の要旨」(「足利事件における警察捜査の問題点について」・警察庁)が載っている。その中で、「報告不十分」と思われる件について感想を述べる。この事件の要点は、なぜ菅谷さんを「犯人」と見誤ったか、という一点に他ならない。①DNA型が一致したから、②菅谷さんが自白... 続きをみる
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東京新聞朝刊(1面)に、「殺人の時効廃止案決定 法制審部会 法相に月内答申へ」という見出しの記事が載っている。その内容は、〈公訴時効制度を見直している法制審議会(法相の諮問機関〉の刑事法部会は8日、人を死亡させた罪のうち、殺人など最高刑が死刑の罪は時効を廃止し、懲役・禁固の罪は時効期間を二倍に延... 続きをみる
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東京新聞朝刊21面に「週刊誌を読む《「老い」に率直な感想 永さんら世代の長い活躍願う》」(月刊「創編集長・篠田博之)という記事が載っている。それによると、〈・・・先頃、ある週刊誌記事が話題になった。『週刊女性』7月14日号の「永六輔『回らないろれつ』『激やせ15キロ』の孤独生活」だ。新聞の投書欄... 続きをみる
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◆鰤大根母の面影囲炉裏端 ◆鰤食らう孫の未来は不透明 ◆駅伝の号砲を待つ冬の空 ◆水鳥の羽音に見入る猫の背や ◆蕪蒸酌み交わす友探しけり 【補説】 私の夢は「俳人」だったが、現実は「廃人」に終わった。 (2016.12.1)
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もう十分見るべきものは見つ冬日 【補説】 欲を言えばきりがない。思い残すこともない。知盛を倣って終焉の日を迎えよう。
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報道によれば、〈政府の行政刷新会議(議長・鳩山由紀夫首相)は27日、2010年度予算概算要求の無駄を洗い出す事業仕分けを終えた。9日間の作業で「廃止」や「予算縮減」の削減額は最大で約7700億円に上った。基金など「埋蔵金」の国庫返納額約1兆円を合わせ、財政効果は最大で総額約1兆7700億円になっ... 続きをみる
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死という字頻りに浮かぶ冬の朝 【補説】 同時代を生きた人々の訃報が次々と伝えられる。私にも「死」が迫っていることは確かである。今朝の冷え込みはことのほか身に沁みた。
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園児らのキラキラ星に降る紅葉 【補説】 保育園の子どもたちが踊っている。園庭の銀杏、カエデが降り注ぐ。平和な日本を守らなければならない。 (2016.11.21)
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10月19日付け読売新聞(3時3分配信・niftyニュース)に、「海自3曹死亡『教官の管理不十分、制裁は否定』・・・」という記事が載っている。私は、その中で海自3曹の「死」に直接関わった、「15人の同僚」の言動に注目する。記事によれば、〈事故調査委の調べによると、3等海曹の男性は9月11日に別の... 続きをみる
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東京新聞朝刊(25面)に「教諭が保護者提訴 慰謝料求め「苦情で不眠症に」行田の市立小」という見出しの記事が載っている。その内容は以下の通りであった。〈埼玉県行田市の市立小学校の女性教諭が、担任する女児の親から再三嫌がらせを受け、不眠症になったとして、両親に慰謝料500万円を求める訴訟をさいたま地... 続きをみる
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午後10時過ぎ、チェーン店「松屋」で、320円の牛めしを食べていると、一人の若い女性客が入ってきた。食券の自動販売機を前にして、しばらく思案している。この店は、〈株式会社松屋フーズ(まつやフーズ、英称:Matsuya Foods Company, Limited)は、牛丼(牛めし)・豚丼(豚めし... 続きをみる
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ある私立中学校の入学試験(算数)に、「2時から3時の間で、長針と短針がぴったり重なる時刻は何時何分でしょうか」という問題が出された。はたして、この問題を何人(の大人)が解けるだろうか。この問題を解くためにどうすればよいか。実物の時計で確かめるのが手っ取り早いとは言え、いくら時計を眺めてみても、正確... 続きをみる
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思うこと遂げざる日々や木の葉髪 【補説】 「チャンスは前髪でつかめ!」、その思いを果たせぬまま、枯れ木のように老いてしまった。
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なるほどこれでは「自閉症」は治らない。現状では「治りようがない」からである。「自閉症」と呼ばれる人、子どもたちの周囲に居る人、例えば両親、例えば兄弟、例えば親族、そして療育・教育に携わる人々の大半、もしくはほとんどが「自閉症は治らない」と思っているからである。彼らは、自閉症の要因は「脳の機能的障... 続きをみる
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病葉に実もたわわなり今日の柿 【補説】 数十年来、見事な結実を重ねてきた陋屋の柿の木に異変が生じた。放射能汚染の影響か、葉に生気がない。実もたわわだが色づかず、鴉に啄まれることもなく、朽ちていく。 (2016.10.29)
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東京新聞朝刊(29面)に〈難病長男殺害の妻を刺殺 「嘱託」で夫起訴 執行猶予5年 傷癒えず 罪悪感の日々「やっと楽に」〉という記事が載っている。その内容は、生きることの意味の重さ、深さをひしひしと感じざるを得ない人間模様で、どんな小説、ドラマよりもリアルに迫ってくる。〈殺害された妻のH子さん(6... 続きをみる
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「九条」に感謝を告げて旅立つ日 【補説】 「九条」のおかげで、私は兵役に服することはなく、人を殺すことも、殺されることもなく、穏やかな七十余年を過ごすことができた。そして今、静かに旅立つ日を待っている。(2016.10.25)
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君が代の不戦を説きし君逝きぬ 【補説】 三笠宮殿下の御逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。 (2016.10.27)
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私はまだ生きている、65歳。なぜ?、などと考えてみたところで、答が見つかるはずがない。生きているから生きているのである。でも、「生きる」ことは苦しい。「苦」とは、仏教用語で「思い通りにならない」由。早く死にたい。死ねば「楽」になる(はずだ)。友だちのS君は逝った。知人のA氏も逝った。今度は私の番... 続きをみる
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東京新聞朝刊「発言」欄(5面)の下段に以下の投稿記事が載っている。〈「靖国参拝は戦争の美化 無職・阿伽陀しげみ(90)毎年、靖国神社の例大祭では、閣僚に加えて政治家の集団参拝が物議を醸している。彼らは「国のために命を捧げた英霊に尊崇の念を払うのは当然」と口をそろえる。だが、勝ち目のない戦争で、一... 続きをみる
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いったい私は何のために生きている(成仏できない)のだろうか。そんなことはわかるはずがない。強いて言えば、(自分の意思とはかかわりなく)「生まれてしまったから」生きているのである。つまり、私は、「自分から生まれよう」と思って生まれてきたのではない。では誰の意思か。直接的には「両親」の意思ということ... 続きをみる
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正午、JR飯田橋駅で旧友A(中学、高校時代の校友)と待ち合わせ後、徒歩15分ほどの所にあるR寺に向かう。途中のコンビニで缶ビールを購入、Aは自宅から庭木の枝、線香を持参。三年前に他界した亡友S(小学校、中学校の校友)の墓参が目的である。俗謡に、「いい奴ばかりが先に逝く、どうでもいいのが残される」(... 続きをみる
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昨日、今日と二日間に亘って知人A氏の葬儀が執り行われた。A氏の享年は63歳、現役を退職して五年が経過、病気療養中の見舞客も四、五人ほど、親族といっても従姉妹の二家族(五、六人)だったので、「通夜の客」は二十人程度、多くても三十人を超えることはないだろうと思っていたが、あにはからんや、職場の同僚・... 続きをみる
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秋風と戯れて往く峠道 【補説】 独り七十路坂を下りていく。友だちは秋の風と枯れススキ。そして俗謡が聞こえる。「何にも聞かないで つらい恋でも想い出にゃ いいことばっかりが 残るのよ」(山口洋子) (2016.10.2)
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彼岸花手を振る人を振り返る 【補説】 俗謡に「いい奴ばかりが先に逝く どうでもいいのが残される」とあるが、私は未だに此岸に居て、逝ってしまった人が手を振る姿を思い浮かべている。今年もまた陋屋の玄関先には、彼岸花が一輪、花開いた。 (2016.9.27)
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