【劇団 勇舞】(座長・南條龍法)〈平成20年7月公演・九十九里「太陽の里」〉 座員は、二代目・中村時太郎、若手・ミナミヒメヤ、女優・ツシマミヤビ、一條ミユキ、子役・三条キラ、マスコット・ベビー時丸といった面々で、実力は「水準」並と... 続きをみる
梨野礫・著作集の新着ブログ記事
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【長谷川武弥劇団】(座長・長谷川武弥)〈平成20年4月公演・小岩湯宴ランド〉 「劇団紹介」によれば「プロフィル 長谷川武弥劇団 九州演劇協会所属 長谷川武弥座長と愛京花座長、そしてほとんどが十代というフレッシュな座員たちが、一丸となって繰り広げる若々しく元気いっぱいの舞台は、まさに大衆演劇界の癒し... 続きをみる
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【劇団 菊】(座長・菊千鶴)〈平成20年4月公演・立川大衆劇場〉 午後6時、立川大衆劇場に到着、木戸口で入場料を払おうとしたら、小屋のおじさんから、「まだ客が誰も来ていないから、中に入って待っててください」と言われた。「ああ、今日はやらないかも知れないんだ」と、私が言うと、おじさんは黙って肯いた... 続きをみる
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【劇団京弥】(座長・白富士一馬)〈平成24年12月公演・みのりの湯柏健康センター〉 昼の部、芝居の外題は、御存知「喧嘩屋五郎兵衛」。大衆演劇の定番で、どこの劇団でも演じる演目だが、この劇団の景色は他を凌駕している。本日は、座長不在(「劇団千章」の応援)のため、主役・喧嘩屋五郎兵衛は副座長・白富士健... 続きをみる
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【近江飛龍劇団】(座長・近江飛龍〈平成22年3月公演・浅草木馬館〉 夜の部、芝居の外題は「昭和の男」。数年前、私は同じ劇場、同じ劇団で「大阪の人」という芝... 続きをみる
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【三河家劇団】(座長・三河家桃太郎)〈平成21年8月公演・湯ぱらだいす佐倉〉 この劇団の舞台は、昨年、九十九里太陽の里で見聞したが、劇場の雰囲気が騒々しく... 続きをみる
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【劇団翔龍】(座長・春川ふじお)〈平成20年11月公演・小岩湯宴ランド〉 夜の部、芝居の外題は「瞼の母」。この舞台は、「演劇グラフ」(2008.6)で詳しく紹介されている。それによると、配役は〈番場の忠太郎(春川ふじお)、水熊のおはま、半次郎の母おむら二役(中村英次郎)、素盲の金五朗(大月瑠也)... 続きをみる
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【藤間劇団】(座長・藤間智太郎)〈平成23年11月公演・佐倉湯ぱらだいす〉 相変わらず、この劇場の客席は閑散としている。土曜日の昼だというのに観客数は20人弱・・・。夜の部ともなれば10人以下になることもしばしばだとか。この前などは、開演時刻になっても4人しかいない。急遽、芝居はとりやめ、舞踊ショ... 続きをみる
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【藤間劇団】(座長・藤間智太郎)〈平成23年11月公演・佐倉湯ぱらだいす〉 昨日は休前日だというのに、夜の部の公演は「観客不足」(観客は私一人)のため中止となった。いわば「幻の舞台」になってしまったわけだが、今日は、ぜひともその「幻の舞台」を観たいという思いでやって来た。昨日、昼の部、劇団極... 続きをみる
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【藤間劇団】(座長・藤間智太郎)〈平成23年11月公演・佐倉湯ぱらだいす〉 私はこの劇団の舞台を昨年5月、大阪梅南座で見聞している。以下は、その時の感想(の一部)である。〈インターネットでは〈藤間劇団 1985年に初代座長・藤間新太郎(現太夫元〉が旗上げ。まじめに一生懸命にをモットーに劇団全員が力... 続きをみる
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【藤間智太郎劇団】(座長・藤間智太郎)〈平成22年5月公演・大阪梅南座〉 土曜日(夜の部)だというのに観客数はまばらで20人弱、さだめし他の劇場、他の劇団では「大入り」の活況を呈しているに違いないと思いながら、開幕を待った。第一部・顔見せミニショーはトップステ... 続きをみる
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私が初めて「藤間劇団」(座長・藤間智太郎)の舞台を見聞したのは、1年半前(平成22年5月)、大阪梅南座、芝居の外題は「源吉渡し」。観客数は20人程であったが、何とも味わい深い舞台模様で、文字通り「極上の逸品」、ぜひ(この劇団の舞台を)「見極めたい」と思いつつ劇場を後にしたのであった。以来、... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(平成20年9月公演・石和温泉・スパランドホテル内藤) 芝居の外題は、昼の部「大江戸裏話・三人芝居」。私は、この劇団の全く同じ舞台をほぼ半年前(平成20年2月公演)、川越・小江戸座で見聞している。以下は、その時の感想である。 〈「大江戸裏話・三人芝居」は、もう店じまいをしようとし... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)・〈平成23年10月公演・大阪オーエス劇場〉 今日は三代目座長20歳の誕生日とあって、南條隆、龍美麗、南條勇希、大導寺はじめ、豊島屋虎太朗といった面々がゲスト出演で「ダブルの大入り」という盛況ぶりであった。芝居の外題は「吉五郎懺悔」。名うて... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成23年6月公演・大井川娯楽センター〉 芝居の外題は「新月桂川」。私はこの芝居を、ほぼ2年前(平成21年7月)、ここ大井川娯楽センターの舞台で見聞している。以下はその時の感想である。〈芝居の外題は「新月桂川」。敵役・まむしの権太、権次(二役)を好演してい... 続きをみる
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今日は「鹿島順一劇団」の特選狂言「マリア観音」の公演日、それを観るために、はるばる(昨日は大阪途中下車、二劇場で観劇)広島までやってきた。劇場は「ゆーぽっぽ」。バス停の名前は「上小田」。たしかJR広島駅前⑧乗り場からバスが出ているはずだと、そこへ行き、路線図を見たが「上小田」という停留所名が見当... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成23年11月公演・苫田温泉乃利武〉 芝居の外題は「武士道くずれ」。幕が上がると、そこは硝煙立ちこめる戦場、今しも飛び出してきた一人の若武者・秋月一馬(幼紅葉)が、官軍の銃弾を浴びて倒れ込む。すかさず、戦友の直参旗本・真壁孝平(座長・三代目鹿島順一)が駆... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成23年11月公演・苫田温泉乃利武〉 幕が上がると、そこは漁師町の貧しい家内、一人の娘・お房(幼紅葉)が針仕事の最中、どこからともなく大漁節の唄声が流れてく... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成23年12月公演・高槻千鳥劇場〉 芝居の外題は「心模様」。時代は明治から昭和初期にかけて(?)、役人の給料が2~3円の頃、場所は、貧しい人々のために医療を続ける橋本医院の一室、「それでは、先生、お大事に・・・」などと的外れな言葉をかけて、異様な風体の患... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・鹿島順一)〈平成21年5月公演・九十九里太陽の里〉 芝居の外題は、「仇討ち絵巻・女装男子」。開幕前のアナウンスは座長の声で「主演・三代目鹿島虎順、共演・《他》でおおくりいたします」だと・・・。何?「共演《他》」だって?通常なら、「共演・花道あきら、春日舞子・・・。」などと... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成23年2月公演・みかわ温泉海遊亭〉 第一部・芝居の外題は「恋の辻占」。時代人情剣劇だが、そう単純な筋書ではない。主人公・宇太郎(三代目・鹿島順一)は、幼いときに母と死別、父とも生き別れになって股旅暮らしを続けていた。ある一家に草鞋を脱いだが、親分の娘・... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・三代目鹿島順一)〈平成24年2月公演・大阪梅南座〉 芝居の外題は「悲恋流れ星」。生まれつき顔半分に疵のあるヤクザ・弁太郎(座長・三代目鹿島順一)の悲恋物語である。もともと「若い女に相手にされるはずもない」と諦めていた弁太郎が、ひょんなことから、盲目の娘・お花(春夏悠生)を助... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・鹿島順一)〈平成21年5月公演・九十九里太陽の里〉 芝居の外題は「里恋峠」。その内容は「演劇グラフ」(2007年2月号)の〈巻頭特集〉で詳しく紹介されている。それによると「あらすじ」は以下の通りである... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・鹿島順一)〈平成20年3月公演・小岩湯宴ランド〉 昼の部、芝居の外題は「紺屋高尾」、舞踊ショーは「女形大会」、夜の部、芝居の外題は「忠治御用旅」、舞踊ショーは「人生劇場」、いずれも特選狂言と銘打っていた。観客は「大入り」、以前「どこまでもつか?」とほざいていた客も顔を見せ... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(平成20年2月公演・川越・三光ホテル「小江戸座}) 芝居の外題は、昼の部「会津の小鉄」(主演・花道あきら)、夜の部「一羽の鴉」(主演・蛇々丸)。昨年11月、柏健康センターみのりの湯で、初めて「鹿島順一劇団」を観たとき、「目を空いたまま」盲目の役を... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・鹿島順一)〈平成21年4月公演・東洋健康センターえびす座〉 東北新幹線郡山駅からバスで20分、磐越西線喜久田駅(無人駅)から徒歩15分... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・鹿島順一)〈平成21年1月公演・つくば湯ーワールド〉 芝居の外題は「六十一・賀の祝」。還暦を迎える父(座長・鹿島順一)とその息子たち(兄・花道あきら、弟・春大吉)の物語である。兄は、父の羽振りのよかった時期に物心ついたので、好条件の教育を受けられたが、弟は父の凋落時に生ま... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(平成20年3月公演・小岩湯宴ランド) 芝居の外題は「月とすっぽん」。登場人物は「すっぽん」の兄・平太郎(座長)と「月」の弟(三代目虎順)、「すっぽん」の下女・おなべ(春日舞子)と「月」のお嬢さん(生田春美?)という取り合わせ。病弱な親分(花道あきら)は、子分のうち、律儀で素直な弟... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・鹿島順一)〈平成21年1月公演・つくば湯ーワールド〉 芝居の外題は「人生花舞台」。この劇団、この演目の見聞は3回目、今回の配役は大幅に様変わりした。元・歌舞伎役者(老爺)の主役が、座長・鹿島順一から蛇々丸へ、清水の次郎長が花道あきらから座長へ、一家子分の大政が蛇々丸から花... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(座長・鹿島順一)〈平成21年5月公演・九十九里太陽の里〉 今日は座長・鹿島順一、54歳の誕生日、といっても特別な趣向があるわけではなく、強いて挙げれば、芝居の主役を三代目・虎順と交代 したくらいであろう。外... 続きをみる
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【鹿島順一劇団】(平成20年3月公演・小岩湯宴ランド) 芝居の外題は、昼の部「春木の女」、夜の部「仲乗り新三」。いずれも特選狂言、特に「春木の女」は「鹿島順一劇団十八番の内」と銘打っている。さもありなん、この芝居は、これまで私が観た大衆演劇の中でも「最高傑作」といっていい舞台であった。 春木の浜... 続きをみる
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「鹿島順一劇団」の《魅力》とは何だろうか。ひと言で言えば、「レンゲソウ」の魅力とでも言えようか。俗に「やはり野に置け蓮華草」と言われるように、「大衆演劇」の《本分》をわきまえている、その《奥ゆかしさ》がたまらない魅力なのである。ある劇場での一コマ、舞台がはねてからの客席での会話。客「素晴らしかっ... 続きをみる
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「旧約聖書・1955年改訳」(日本聖書協会)の【創世記】を読み終えた。「聖書」とは、「バイブル」の訳語だが、「バイブル」とはもともと「ブック」(本)という意味で、宗教的な匂いはない。50章から成るが、そこに登場する人々は、古代に生活する「普通の人」に過ぎない。第1章は、「はじめに神は天と地を創造... 続きをみる
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■第50章 ・ヨセフは父の顔に伏して泣き、口づけした。そしてしもべである医者たちに、父に薬を塗ることを命じたので、医者たちはイスラエルに薬を塗った。このために40日を費やした。薬を塗るにはこれほどの日数を要するのである。エジプトびとは70日の間、彼のために泣いた。 ・彼のために泣く日が過ぎて、ヨセ... 続きをみる
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■第49章 ・ヤコブはその子らを呼んで言った。「集まりなさい。後の日に、あなたがたの上に起こることを、告げましょう。ヤコブの子らよ、集まって聞け。父イスラエルのことばを聞け。ルペンよ、あなたはわが長子、わが勢い、わが力のはじめ、威光のすぐれた者、権力の優れた者。しかし、沸き立つ水のようだから、もは... 続きをみる
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■第48章 ・これらの事の後に、「あなたの父はいま病気です」とヨセフに告げる者があったので、彼はふたりの子マナセとエフライムとを連れて行った。時に人がヤコブに告げて、「あなたの子ヨセフがあなたのもとにきました」と言ったので、イスラエルは努めて床の上にすわった。そしてヤコブはヨセフに言った。「先に全... 続きをみる
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■第47章 ・ヨセフは行って、パロに言った。「わたしの父と兄弟たち、その羊、牛およびすべての持ち物がカナンの地からきて、今ゴセンの地におります」。そしてその兄弟のうちの5人を連れて行って、パロに会わせた。パロはヨセフの兄弟たちに言った。「あなたがたの職業は何か」。彼らはパロに言った。「しもべら... 続きをみる
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■第46章 ・イスラエルはその持ち物をことごとく携えて旅立ち、ベエルシバに行って、父イサクの前に犠牲をささげた。この時、神は夜の幻のうちにイスラエルに語って言われた。「ヤコブよ、ヤコブよ、わたしは神、あなたの父の神である。エジプトに下るのを恐れてはならない。わたしはあそこであなたを大いなる国民にす... 続きをみる
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■第45章 ・そこでヨセフはすべての人の前で、自分を制しきれなくなったので、「皆ここから出てください」と呼ばわった。それゆえヨセフが兄弟たちに自分のことを明かした時、ひとりも彼のそばに立っている者はいなかった。ヨセフは声を上げて泣いた。エジプトびとはこれを聞き、パロの家もこれを聞いた。ヨセフは兄弟... 続きをみる
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■第44章 ・さてヨセフは家づかさに命じて言った。「この人々の袋に、運べるだけ多くの食糧を満たし、めいめいの銀を袋の口に入れておきなさい。またわたしの杯、銀の杯をあの年下の者の袋の口に、穀物の代金と共に入れておきなさい」。家づかさはヨセフの言葉どおりにした。夜が明けると、その人々と、ろばとは送り出... 続きをみる
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■第43章 ・ききんはその地に激しかった。彼らがエジプトから携えてきた穀物を食い尽くした時、父は彼らに言った。「また行って、われわれのために少しの食糧を買ってきなさい」。ユダは父に答えて言った。「あの人はわれわれをきびしく戒めて、弟が一緒でなければ、わたしの顔を見てはならないと言いました。もしあな... 続きをみる
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■第42章 ・ヤコブはエジプトに穀物があると知って、むすこたちに言った。「あなたがたはなぜ顔を見合わせているのですか。エジプトに穀物があるということだが、そこへ下って行って買ってきなさい。そうすれば生きながらえて、死を免れるであろう」。そこでヨセフの10人の兄弟は穀物を買うためにエジプトへ下った。... 続きをみる
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■第41章 ・二年の後、パロは夢を見た。夢に、彼はナイル川のほとりに立っていた。すると、その川から美しい、肥え太った七頭の雌牛が上がってきて葦を食っていた。その後、また醜い、やせ細った他の七頭の雌牛が川から上がってきて、川の岸にいた雌牛のそばに立ち、あの美しい雌牛を食いつくした。ここでパロは目が覚... 続きをみる
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■第40章 ・これらの事の後、エジプト王の給仕役と料理役とがその主君エジプト王に罪を犯した。パロはふたりの役人、給仕役の長、料理役の長に向かって憤り、侍衛長の家の監禁所すなわちヨセフがつながれている獄屋に入れた。侍衛長はヨセフに命じて彼らと共におらせたので、ヨセフは彼らに仕えた。こうして彼らは監禁... 続きをみる
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■第39章 ・さてヨセフは連れられてエジプトに下ったが、パロの役人で侍衛であったエジプトびとポテパルは、彼をそこへ連れ下ったイシマエルびとらの手から買い取った。主がヨセフと共におられたので、彼は幸運な者 となり、その主人エジプトびとの家におった。その主人は主が彼と共におられることと、主が彼の手のす... 続きをみる
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■第38章 ・そのころユダは兄弟たちを離れて下り、アドラムびとで、名をヒラという者の所へ行った。ユダはその所で名をシュアというカナンびとの娘を見て、これをめとり、その所に入った。彼女はみごもって男の子を産んだので、ユダは名をエルと名づけた。彼女は再びみごもって男の子を産み、名をオナンと名づけた。ま... 続きをみる
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新型コロナワクチンの1回目から3週間たったので、昨日(10月8日)2回目の接種を受けるため、駅前病院に赴いた。前回と違って、今回は小児科外来の診察室で、(女医が)個別に注射をする。なぜ小児科なのかと思っていたが、なるほど小学生が数人、保護者同行でワクチン接種に来ていた。これからは「小児」に重点を... 続きをみる
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■第37章 ・ヤコブは父の寄留の地、カナンの地に住んだ。ヤコブの子孫は次のとおりである。 ・ヨセフは17歳の時、兄弟たちと共に羊の群れを飼っていた。彼はまだ子供で、父の妻たちビルハとジルバとの子らと共にいたが、ヨセフは彼らの悪いうわさを父に告げた。ヨセフは年寄りの子であったから、イスラエルは他のど... 続きをみる
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■第36章 ・エサウの系図は次のとおりである。エサウはカナンの娘たちのうちから妻をめとった。ヘテびとエロンの娘アダと、ヒビびとヂベオンの子アナの娘アホリバマとである。また、イシマエルの娘ネパヨテの妹バスマテをめとった。アダはエリパズをエサウに産み、バスマテはリウエルを産み、アホリバマはエウシ、ヤラ... 続きをみる
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■第35章 ・ときに神はヤコブに言われた。「あなたは立ってペテルに上り、そこに住んで、あなたがさきに兄エサウの顔を避けてのがれる時、あなたに現れた神に祭壇を造りなさい」。ヤコブは家族および共にいるすべての者に言った。「あなたがたのうちにある異なる神々を捨て、身を清めて着物を着替えなさい。われわれは... 続きをみる
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■第34章 ・レアがヤコブに産んだ娘デナはその地の女たちに会おうと出かけて行ったが、その地のつかさ、ヒビびとハモルの子シケムが彼女を見て、引き入れ、これと寝てはずかしめた。彼は深くデナを慕い、この娘を愛して、ねんごろに娘に語った。シケムは父ハモルに言った。「この娘をわたしの妻にめとってください」。... 続きをみる
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■第33章 ・さて、ヤコブは目を上げ、エサウが400人を率いて来るのを見た。そこで彼は子供たちを分けてレアとラケルとふたりのつかえめとにわたし、つかえめとその子供たちをまっ先に置き、レアとその子供たちを次に置き、ラケルとヨセフを最後に置いて、みずから彼の前に進み、七たび身を地にかがめて、兄に近づい... 続きをみる
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■第32章 ・さて、ヤコブが旅路に進んだとき、神の使いたちが彼に会った。ヤコブは彼らを見て、「これは神の陣営です」と言って、その所の名をマハナイムと名づけた。 ・ヤコブはセイルの地、エドムの野に住む兄エサウのもとに使者をつかわし、命じて言った。「あなたがたはわたしの主人エサウにこう言いなさい。『あ... 続きをみる
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■第31章 ・ヤコブはラバンの子らが「ヤコブはわれわれの父の物をことごとく奪い、父の物によってあのすべての富を獲たのだ」と言っているのを聞いた。またヤコブがラバンの顔を見るのに、自分に対して以前のようではなかった。主はヤコブに言われた。「あなたの先祖の国へ帰り、親族のもとに行きなさい。わたしはあな... 続きをみる
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■第30章 ・ラケルは自分がヤコブに子を産まないのを知った時、姉をねたんでヤコブに言った。 「わたしに子どもをください。さもないとわたしは死にます」。 ヤコブはラケルに向かい怒って言った。「あなた胎に子どもをやどらせないのは神です。わたしが神に代わることができようか」。ラケルは言った。「わたしのつ... 続きをみる
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■第29章 ・ヤコブはその旅を続けて東の民の地へ行った。見ると野に一つの井戸があって、そのかたわらに羊の三つの群れが伏していた。人々はその井戸から群れに水を飲ませるのであったが、井戸の口には大きな石があった。群れが皆そこに集まると、人々は井戸の口から石をころがして羊に水を飲ませ、その石をまた井戸の... 続きをみる
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■第28章 ・イサクはヤコブを呼んで、祝福し、命じて言った。「あなたはカナンの娘を妻にめとってはならない。パダンアラムへ行き、あなたの母の父ベトエルの家に行って、あなたの母の兄ラバンの娘を妻にめとりなさい。全能の神があなたを祝福し、多くの子を得させ、ふえさせて、多くの国民とし、神がアブラハムに授け... 続きをみる
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■第27章 ・イサクは年老い、目がかすんで見えなくなった時、長子エサウを呼んで言った。「わたしは年老いて、いつ死ぬかもしれない。あなたの武器、弓矢をもって野に出かけ、わたしのために、しかの肉をとってきて、わたしの好きなおいしい食べ物を作り、持ってきて食べさせよ。わたしは死ぬ前にあなたを祝福しよう」... 続きをみる
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■第26章 ・アブラハムの時にあった初めてのききんのほか、またききんがあったので、イサクはゲラルにいるペリシテびとの王アビメレクの所へ行った。その時、主は彼に現れて言われた。「エジプトへ下ってはならない。わたしがあなたに示す地にとどまりなさい。あなたがとどまるなら、わたしはあなたを祝福して、これら... 続きをみる
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■第25章 ・アブラハムは再び妻をめとった。名をケトラという。彼女はジムラン、ヨクシャン、メダン、ミデアン、イシバク、シュワを産んだ。ヨクシャンの子はシバとデダン。デダンの子孫はアシュリびと、レトシびと、レウミびとである。ミデアンの子孫はエバ、エベル、ヘノク、アビダ、エルダアであって、これらは皆ケ... 続きをみる
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■第24章 ・アブラハムは年が進んで老人となった。主はすべてのことにアブラハムを恵まれた。アブラハムは所有のすべてを管理させていた年長のしもべに言った。「あなたの手をわたしのももの下に入れなさい。わたしはあなたに誓わせる。あなたはわたしが今一緒に住んでいるカナンびとのうちから、娘をわたしの子の妻に... 続きをみる
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■第23章 ・サラの一生は127年であった。サラはカナンの地のキリアテ・アルバすなわちヘブロンで死んだ。アブラハムはサラのために悲しみ泣いた。アブラハムは死人のそばから立って、ヘテの人々に言った。「わたしは旅の者で寄留者ですが、わたしの所有として一つの墓地をください」。ヘテの人々は言った。「わが主... 続きをみる
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■第22章 ・これらの事の後、神はアブラハムを試みて言われた。「あなたの子、イサクを連れてモリヤの地に行き、わたしが示す山で、彼を燔祭としてささげなさい」。アブラハムは朝早く起きて、ろばにくらを置き、ふたりの若者と、イサクを連れ、燔祭のたきぎを割り、神が示された所に出かけた。3日目に、アブラハムは... 続きをみる
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■第21章 ・主は、さきに言われたようにサラを顧み、告げられたようにサラに行われた。サラはみごもり、男の子を産んだ。アブラハムはその子をイサクと名づけた。アブラハムは神が命じられたように、8日目にイサクに割礼を施した。その時、アブラハムは100歳であった。サラは言った。「神はわたしを笑わせてくださ... 続きをみる
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■第20章 ・アブラハムはネゲブの地に移って、カデンとシュルの間に住んだ。彼がゲラルにとどまっていた時、アブラハムは妻サラのことを「これはわたしの妹です」と言ったので、ゲラルの王アビメレクは、サラを召し入れた。ところが神は夜の夢にアビメレクに臨んで言われた。「あなたは召し入れた女のゆえに死ななけれ... 続きをみる
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■第19章 ・ふたりのみ使いは夕暮れにソドムに着いた。そのときロトはソドムの門にすわっていた。ロトは彼らを見て、立って迎え、地に伏して言った。「どうぞ家に立ち寄って足を洗い、お泊まりください。そして朝早く起きてお立ちください」。彼らは言った。「いや、われわれは広場で夜を過ごします」。しかし、ロトが... 続きをみる
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■第18章 ・主はマムレのテレピンの木のかたわらでアブラハムに現れられた。昼の暑いころで、彼は天幕の入り口にすわっていたが、目を上げて見ると3人の人が彼に向かって立っていた。彼はこれを見て、天幕の入り口から走って行って彼らを迎え、地に身をかがめて言った。「わが主よ。もしわたしがあなたの前に恵みを得... 続きをみる
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私は新型コロナワクチンを「当分の間」(安全性が確認されるまで)打たないつもりだったが、先日(9月14日)の定期診察で主治医が「あなたの場合、心筋梗塞を経験しているので、新型コロナに感染した場合、発症・重症化のリスクが高いと思われます。だからワクチンを打つことをお勧めします」と言った。「血液サラサ... 続きをみる
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■第17章 ・アブラムの99歳の時、主はアブラムに現れて言われた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう。あなたは多くの国民の父となるであろう。あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、アブラハムと呼ばれるであ... 続きをみる
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■第16章 ・アブラムの妻サライは子を産まなかった。彼女にひとりのつかえめがあった。エジプトの女で名をハガルといった。サライはアブラムに言った。「主はわたしに子をお授けになりません。どうぞ、わたしのつかえめの所におはいりください。彼女によってわたしは子をもつことになるでしょう」。アブラムはサライの... 続きをみる
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■第15章 ・その後、主の言葉が幻のうちにアブラムに臨んだ。「アブラムよ恐れてはならない。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは、はなはだ大きいであろう」。アブラムは言った。「主なる神よ、わたしには子がなく、家を継ぐ者はダマスコのエリエゼルであるのに、何をくださろうとするのですか」。アブラ... 続きをみる
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■第14章 ・シナルの王アムラベル、エラサルの王アリオク、エラムの王ケダラオメル、ゴイムの王テダルは、ソドムの王ベラ、ゴモラの王ビルシャ、アデマの王シナブ、ゼポイムの王セメペルおよびゾアルの王と戦った。これら五人の王はみな同盟してシデムの谷、塩の海に向かって行った。彼らは12年の間ケダラオメルに仕... 続きをみる
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■第13章 ・アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも共に上った。 ・アブラムは家畜と金銀をたくさん持っていた。ネゲブからベテルに向かい、ベテルとアイの間のさきに天幕を張ったところに行った。そして初めに築いた祭壇の所に行き、主の名を呼んだ。ロトも羊、牛、天幕を持っ... 続きをみる
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■第12章 ・主はアブラムに言われた。「わたしが示す地に行きなさい。あなたを国民とし、祝福しあなたの名を大きくしよう。あなたを祝福する者を祝福し、のろう者をのろう。地のすべてのやからはあなたによって祝福される。 ・アブラムは主の言われるように立った。ロトも共に行った。アブラムはハランを出たとき75... 続きをみる
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■第11章 ・全地は同じ発音、同じ言葉であった。時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。彼らは互いに言った。「さあ、れんがを造って、よく焼こう。そしてわれわれは名をあげて、全地のおもてに散るのを免れよう」。こうして彼らは石の代わりにれんがを得、しっくいの代わりに、アスファルトを得... 続きをみる
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■第10章 ・ノアの子セム、ハム、ヤペテの系図は次のとおりである。 ・ヤペテの子孫は、ゴメル、マゴグ、マダイ、ヤワン、トバル、メセク、テラスであった。ゴメルの子孫は、アシケナズ、リバテ、トガルマ。ヤワンの子孫はエリシャ、タルシン、キッテム、ドダニムであった。これらから海沿いの地の国民が分かれて、お... 続きをみる
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第6は、言うまでもないことだが、「新型コロナウィルス感染症」という疾患に対して《どのような治療を施せばよいか》を明らかにし、《誰でも》《いつでも》《どこでも》的確な診断と治療が受けられるようにすることである。 それは(専門家がその気になれば)むずかしいことではない。厚生労働省のホームページ(国... 続きをみる
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■第9章 ・神はノアとその子らとを祝福して彼らに言った。「生めよ、ふえよ、地に満ちよ。地のすべての獣、すべての鳥、地に這うすべてのもの、海のすべて魚は恐れおののいて、あなたがたの支配に服し、すべての生きて動くものはあなたがたの食物となるであろう。さきに青草をあたえたように、わたしはこれらのものを皆... 続きをみる
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■第8章 ・神が風を吹かせたので。水は退いた。天から雨が降らなくなった。水はしだいに引いて、150日後には水が減り、箱舟は7月17日にアララテの山にとどまった。水はしだいに減って、10月になり、10月1日に山々の頂が現れた。 ・40日たって、ノアは箱舟の窓を開いて、からすを放ったところ、からすはあ... 続きをみる
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■第7章 ・主はノアに言った。「あなたと家族とはみな箱舟にはいりなさい。あなたは正しい人であると私は認めたからである。あなたはすべての清い獣の中から雄と雌とを七つずつ取り、清くない獣の中から雄と雌とを二つずつ取り、また鳥の中から雄と雌とを七つずつ取って生き残るようにしなさい。七日の後、わたしは40... 続きをみる
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■第6章 ・人がふえ始めて、神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった。主は言った。「わたしの霊はながく人の中にとどまらない。彼は肉に過ぎないのだ。しかし、彼の年は120年であろう。 ・そのころ、また後にも、地にネビリムがいた。これは神の子たちが人の娘たちのところにはいって... 続きをみる
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■第5章 アダムの系図:神が人を創造した時、神にかたどって造り、彼らを男と女とに創造した。神は彼らを祝福して、その名をアダムと名づけた。 ・アダムは130歳になって、自分のかたちのような男の子を生み、セツと名づけた。その後、800年生きて、ほかに男子と女子を生んだ。930歳でアダムは死んだ。 ・セ... 続きをみる
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■第4章 ・エバはみごもり、カインを産んだ。彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。日がたって、カインは地の産物を持ってきて主に供え物とした。アベルもまた羊の肥えたものを持ってきた。主はアベルとその供え物を顧みたが、カインとその供え物は顧みなかったので... 続きをみる
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■第3章 ・主なる神が造った野の生き物の中で、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った。「園にあるどの木からも取って食べるなと、本当に神が言われたのですか」女はへびに言った。「園の木を食べることは許されていますが、中央にある木の実を取って食べるな、これに触れるな、死んではけないからと神は言われまし... 続きをみる
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■第2章 ・こうして、天と地と万象が完成した。神はそのすべての作業を終えて、第七日に休んだ。神はその第七日を祝福して、これを聖別した。これが天地創造の由来である。 ・主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹き入れた。そこで人は生きたものとなった。 ・主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設... 続きをみる
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《旧約聖書》(1955年改訳・日本聖書協会) ■創世記 第1章 ・はじめに神は天と地を創造した。地は形なく、闇が淵のおもてにあり、神の 霊が水の面を覆っていた。神は「光あれ」と言った。すると光があった。神は 光と闇を分けた。神は光を昼と名づけ、闇を夜と名づけた。夕となり朝となっ た、第一日である。... 続きをみる
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インターネットの「ヤフーニュース」に「工藤会の野村被告ら再び接見禁止 控訴審の影響考慮か 福岡地裁」(8/27(金) 22:23配信 毎日新聞)という見出しで、以下の記事が載っている。 〈市民襲撃4事件で殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われ、福岡地裁で死刑判決を受けた特定危... 続きをみる
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第5は、マスクの効果(是非)について「研究」するべきである。今や乳児を除く国民の《すべて》が、《1年中》マスクを着用している。何のために・・・?。①感染を防ぐため、②他人に感染させないため、③皆が着用しているから(同調圧力を感じているから)。 ウィルスの大きさはマスクを自由に通り抜けるほど小さ... 続きをみる
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第4は、「新型コロナワクチン」に関する情報を《透明化》することである。現在、6300万人余りが接種を終えた。ほぼ国民の2人に1人の割合である。このワクチンの効果は《発症や重症化を防ぐ》ことであり《感染を防ぐ》ことではない。だから、ワクチンは《自分の身を守る》ために打つのである。ところが、ワクチン... 続きをみる
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第3は、感染者イコールPCR検査陽性者という意味づけを変えて、感染者イコール発症者という意味にすべきである。この疾病が指定感染症(2類相当)に位置づけられているので《無症状の陽性者》も感染者に含まれるという考えなのだろうが、あまり有効とは思えない。PCR検査陽性者のうち、何人が発症者(患者)なの... 続きをみる
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第2は、明らかにした「新型コロナウィルス感染症」の《病態》によって、指定感染症の《位置づけ》を《再検討》(見直し)することである。現在「指定感染症」(2類相当)に位置づけられているが、そのままの状態でよいか。2類相当の疾病は「急性灰白髄炎」「ジフテリア」「SARS」「結核」「鳥インフルエンザ」だ... 続きをみる
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昨今の「コロナ禍」に関して、今、何をすべきか。 まず第1に、専門家は「新型コロナウィルス感染症」という疾病の特性・特徴を、客観的に(根拠を示して)明らかにすることである。特に、これまでの経過(臨床経験)から得た知見にもとづいて、感染率、発症率、感染経路、症状、治療方法、治癒率、致死率、予防法等を... 続きをみる
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《第十四章 浴衣》 微かな光の中で、あの歌声が聞こえた。 夕空晴れて 黄昏の街 (以下割愛) 二人だけの 黄昏の街 (以下割愛) 目を開けると、マリ子の顔が見えた。私の頬に手のひらを当てて「キス」をした後で、 「おはよう」 と、言った。 「おはよう・・・。マリが歌っていたの?」 「そ... 続きをみる
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《第十三章 乾杯》 応接間の時計が、午後八時を知らせた。(そうか、もうこんな時間だったのか) 私は、マリ子の体からそっと離れ、両手を握りながら言った。 「マリ、おなか空いていないか?」 マリ子は、にっこりとうなずいた。 「そうか、じゃあ、二人で乾杯しよう」 しかし、あらためてよく見ると... 続きをみる
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《第十二章 邂逅》 ○○警察署に着いたのは五時を少し回った頃だった。受付で免許証を見せ、用件を告げると、若い婦警が「生活安全課」に案内してくれた。マリ子は、その廊下の長椅子の上に全身をすっぽりと毛布にくるまれ、寝かされていた。二人の警官がそばで監護している。 「どうも、先ほどお電話いただいた、... 続きをみる
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(日本の社会では)障害児をもつ母親の表情は、一様に暗い。その表情を見るたびに、私の気持ちも暗くなる。なぜなら、それは、日本の社会全体がが「病んでいる」証しに他ならないからである。障害児は社会の役に立たない、「厄介者」である、障害など「無い」方がいいに決まっている、障害者が居ることでその集団は迷惑す... 続きをみる
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シロは力強く歩き出した。ぐいぐいと私を引っ張りながら、「どこに行くかは、任せてくれ」と言うように、脇目もふれずに歩いて行く。私は、犬橇に引かれるような気持ちで、全身をシロに任せていた。まだ、足元がふらつくようで、そうする他に方法はなかった。心の中では、ちあき・なおみの歌声を口ずさみながら・・・・... 続きをみる