■第１７章
・アブラムの９９歳の時、主はアブラムに現れて言われた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう。あなたは多くの国民の父となるであろう。あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、アブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の父とするからである。わたしはあなたに多くの子孫を得させ、国々の民をあなたから起こそう。王たちもあなたから出るであろう。わたしはあなたとあなたの子孫と契約を立て、永遠の契約とし、あなたと子孫との神となるであろう。わたしはあなたと子孫にカナンの全地を与える。わたしは彼らの神となるであろう」。
・神はまたアブラハムに言われた。「あなたと子孫は代々わらしとの契約を守らなければならない。男子はみな割礼をうけなければならない。あなたがたのうちの男子はみな、生まれて８日目に割礼を受けなければならない。割礼を受けない男子はわたしの契約を破るゆえ、その人は民のうちから絶たれるであろう」。
・神はまたアブラハムに言われた。「あなたの妻サライは、名をサラと言いなさい。私は彼女を祝福し、彼女によってあなたにひとりの男の子を授けよう。わたしは彼女を国々の民の母としよう。彼女からもろもろの民の王たちが出るであろう」。アブラハムはひれ伏して笑い、心の中で言った。「１００歳の者にどうして子が生まれよう。サラは９０歳にもなってどうして産むことができようか」。そしてアブラハムは神に言った。「どうかイシマエルがあなたの前に生きながらえますように」。
・神は言われた。「いや、あなたの妻サラは男の子を産むでしょう。名をイサクと名づけなさい。私は彼と契約を立てて、後の子孫のために永遠の契約としよう。また、イシマエルについてはあなたの願いを聞いた。彼を祝福して多くの子孫を得させ大いにそれを増すであろう。彼は１２人の君たちを生むであろう。わたしは彼を大いなる国民としよう。しかし私は来年の今ごろサラがあなたに産むイサクとわたしの契約を立てるであろう」。
・神はアブラハムと語り終え、彼と離れて、のぼられた。
・アブラハムは神が言われたように、この日その子イシマエルとすべての男子を連れてきて割礼を施した。アブラハムが割礼を受けた時は９９歳、イシマエルが割礼を受けた時は１３歳であった。この日、アブラハムとイシマエル、家の人々、銀で異邦人から買い取った者も皆、彼と共に割礼を受けた。
（２０２１．９．１７）