■第１２章
・主はアブラムに言われた。「わたしが示す地に行きなさい。あなたを国民とし、祝福しあなたの名を大きくしよう。あなたを祝福する者を祝福し、のろう者をのろう。地のすべてのやからはあなたによって祝福される。
・アブラムは主の言われるように立った。ロトも共に行った。アブラムはハランを出たとき７５歳であった。アブラムは妻サライと弟の子ロトと、全ての財産、ハランで獲た人々を携えてカナンの地に来た。そこを通ってシケムの所、モレのテレピンの木のもとに着いた。そのころカナンびとがその地にいた。
・主はアブラムに言われた。「あなたの子孫にこの地を与えます」。アブラムは主のために祭壇を築いた。彼はそこからベテルの東の山に移って天幕を張った。西にはベテル、東にはアイがあった。そこに祭壇を築いて主の名を呼んだ。
・アブラムはなお進んでネゲブに移った。
・その地にききんがあったので、アブラムはエジプトに寄留しようと、そこに下った。
・エジプトに入ろうとして近づいたとき、彼は妻サライに言った。「あなたは美しい。わたしのの妻だとわかれば、エジプトびとはわたしを殺しあなたを生かすでしょう。わたしの妹だといってください。そうすればわたしの命は助かるでしょう」。
・アブラムがエジプトに入ったとき、エジプトびとはサライを見て美しいと思い、パロの高官たちもパロの前でほめたので、サライはパロの家に召し入れられた。パロはサライのゆえにアブラムを厚くもてなしたので、アブラムは多くの羊、牛、ろば、男女の奴隷、らくだを得た。
・主はアブラムの妻サライのゆえに、激しい疫病をパロとその家に下された。パロはアブラムを召し寄せて言った。「あなたはなんという事をしたのか。なぜ彼女が妻である事を私に告げなかったのか。なぜ妹だと言ったのか。私は彼女を妻にしようとしていた。さあ、連れて行ってください。
・パロは人々に命じ、アブラムとサライ、すべての持ち物を送り去らせた。
（２０２１．９．１２）