梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「旧約聖書」通読・《創世記》・第11章

■第11章
・全地は同じ発音、同じ言葉であった。時に人々は東に移り、シナルの地に平野を得て、そこに住んだ。彼らは互いに言った。「さあ、れんがを造って、よく焼こう。そしてわれわれは名をあげて、全地のおもてに散るのを免れよう」。こうして彼らは石の代わりにれんがを得、しっくいの代わりに、アスファルトを得た。 
・彼らはまた言った。「さあ、町と塔とを建てて、その頂を天に届かせよう」。時に主は下って、人の子たちの建てる町と塔とを見て、言われた。「民は一つで、みな同じ言葉である。彼らはすでにこの事をしはじめた。彼らがしようとする事は、もはや何事もとどめ得ないであろう。さあ、われわれは下って行って、そこで彼らの言葉を乱し、互いに言葉が通じないようにしよう」。こうして主が彼らをそこから全地のおもてに散らされたので、彼らは彼らは町を建てるのをやめた。これによってその町の名をバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を乱したからである。主はそこから彼らを全地のおもてに散らした。
・セムの系図は次のとおりである。セムは100歳になって洪水の2年の後に、アルバクサデを生んだ。セムはアルバクサデを生んで後、500年生きて、男子と女子を生んだ。・アルバクサデは35歳になってシラを生んだ。アルバクサデはシラを生んで後、403年生きて、男子と女子を生んだ。
・シラは30歳になってエベルを生んだ。シラはエベルを生んで後、403年生きて、男子と女子を生んだ。
・エベルは34歳になってベレグを生んだ。エベルはベレグを生んで後、430年生きて、男子と女子を生んだ。
・ベレグ:30歳:リウ:209年:男子と女子
・リウ:32歳:セルグ:207年:男子と女子
・セルグ:30歳:ナホル:200年:男子と女子
・ナホル:29歳:テラ:119年:男子と女子
・テラは70歳になってアブラム、ナホルおよびハランを生んだ。
・テラの系図は次のとおりである。テラはアブラム、ハランを生み、ハランはロトを生んだ。ハランは父テラに先だって、その生まれた地、カルデヤのウルで死んだ。
・アブラムとナホルは妻をめとった。アブラムの妻の名はサライといい、ナホルの妻の名はミルカといってハランの娘である。ハランはミルカの父、またイスカの父である。サライはうまずめで子がなかった。
・テラはその子アブラムと、ハランの子である孫ロトと、子アブラムの妻である嫁サライとを連れて、カナンの地へ行こうとカルデヤのウルを出たが、ハランに着いてそこに住んだ。テラの年は205歳であった。テラはハランで死んだ。
(2021.9.11)