梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「旧約聖書」通読・《創世記》・第2章

■第2章
・こうして、天と地と万象が完成した。神はそのすべての作業を終えて、第七日に休んだ。神はその第七日を祝福して、これを聖別した。これが天地創造の由来である。
・主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹き入れた。そこで人は生きたものとなった。
・主なる神は東のかた、エデンに一つの園を設けて、造った人をそこに置いた。
・主なる神は、全ての木を土からはえさせ、園の中央に命の木と、善悪を知る木をはえさせた。
・また一つの川がエデンから流れ出て園を潤し、そこから分かれて四つの川となった。第一の川をピソンといい、金、プドラク、しまめのうを産した。第二の川をギホン、第三の川をヒデケル、第四の川をユフラテという。
・主なる神は人をエデンの園に置き、耕させ、守らせた。
・主なる神は人に対して「あなたはどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし、善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると死ぬであろう」と命じた。
・また主なる神は言った。「人がひとりでいるのは良くない。彼のためにふさわしい助け手を造ろう」
・主なる神は、獣、鳥、家畜を造って人の所に連れて行った。人はそれぞれに名をつけたが、ふさわしい助け手が見つからなかった。
・そこで主なる神は人を深く眠らせ、あばら骨の一つを取って、ひとりの女を造り、人の所に連れて来た。そのとき人は言った。
・「これこそ、私の骨、肉、男から取ったものだから、これを女と名づけよう。」
・それで人はその父と母を離れて、妻と結び合い、一体となるのである。人とその妻とはふたりとも裸であったが、恥ずかしいとは思わなかった。
(2021.9.1)