梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「旧約聖書」通読・《創世記》・第13章

■第13章
・アブラムは妻とすべての持ち物を携え、エジプトを出て、ネゲブに上った。ロトも共に上った。
・アブラムは家畜と金銀をたくさん持っていた。ネゲブからベテルに向かい、ベテルとアイの間のさきに天幕を張ったところに行った。そして初めに築いた祭壇の所に行き、主の名を呼んだ。ロトも羊、牛、天幕を持っていた。その地は彼らをささえて共に住まわせることができなかった。彼らの財産が多かったために共に住めなかったのである。アブラムの家畜の牧者たちとロトの牧者たちの間に争いが起こった。そのころ、カナンびととペリジびとがその地に住んでいた。
・アブラムはロトに言った。「わたしたちは身内だ。争うのないようにしよう。分かれよう。あなたが左に行けば私は右に行こう」。ロトがヨルダンの低地を見渡すと、ゾアルまで主の園のように、エジプトの地のように、すみずみまでよく潤っていた。そこでロトはヨルダンの低地、東に移った。こうして彼らは互いに別れた。アブラムはカナンの地に住んだが、ロトは低地の町々に住み、天幕をソドムに移した。ソドムの人々はわるく、主に対して、はなはだしい罪人であった。
・ロトがアブラムと分かれた後に、主はアブラムに言われた。「あなたの居る所から北、南、東、西を見わたしなさい。すべて、永久に、あなたと子孫に与えます。わたしはあなたの子孫をちりのように増やします。あなたは立って、その地をたてよこに行き巡りなさい。わたしはそれをあなたに与えます」。
・アブラムは天幕を移してヘブロンにあるマムレのテレピンの木のかたわらに住み、その所で主に祭壇を築いた。
(2021.9.13)