梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

今、何をすべきか(1)

昨今の「コロナ禍」に関して、今、何をすべきか。
 まず第1に、専門家は「新型コロナウィルス感染症」という疾病の特性・特徴を、客観的に(根拠を示して)明らかにすることである。特に、これまでの経過(臨床経験)から得た知見にもとづいて、感染率、発症率、感染経路、症状、治療方法、治癒率、致死率、予防法等を、明確に《特定》することが重要である。これまでは《未知》の部分が多く、断片的で不確かな知見が多すぎた。例えば、マスクの効果(感染経路)の問題・・・、今では乳児を除くほぼ全員がマスクを着けている。にもかかわらず、感染の拡大は収まらない。ということはマスクを着けても感染は防げないということだ。「着けなければもっと拡大する」というのは推測にすぎず、根拠が示されていない。感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染の《いずれもが該当する》のか否か、なども未だに曖昧である。致死率も2%程度と言われているが、臨床の立場から、この感染症のみが死因のケースはカウントしているのだろうか。厚生労働省の通達にしたがう限り、正確な致死率はわからない。感染が始まってから、すでに1年半が経過している。「まだわからない」のなら、専門家は存在価値を失うということである。
(2021.8.22)