梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「旧約聖書」通読・《創世記》・第8章

■第8章
・神が風を吹かせたので。水は退いた。天から雨が降らなくなった。水はしだいに引いて、150日後には水が減り、箱舟は7月17日にアララテの山にとどまった。水はしだいに減って、10月になり、10月1日に山々の頂が現れた。
・40日たって、ノアは箱舟の窓を開いて、からすを放ったところ、からすはあちらこちらを飛び回った。
・ノアはまた、水が引いたかどうかを見ようと、はとを放ったが、はとは足の裏をとどめる所が見つからなかったので、箱舟に帰ってきた。ノアは手を伸ばして、引き入れた。それから7日たって、再びはとを箱舟から放った。はとは夕方になって帰ってきた。見るとくちばしにオリーブの若葉があった。ノアは地から水が引いたのを知った。さらに7日待ってまたはとを放ったところ、はとは帰ってこなかった。
・601歳の1月1日になって、地の上の水はかれた。ノアが箱舟のおおいを取り除いてみると、土のおもてはかわていた。2月27日になって、地は全くかわいた。この時、神はノアに言った。「あなたは、妻と、子らと、子らの妻たちと共に箱舟を出なさい。あなたは共にいるすべての生き物、鳥と家畜と、這うものとを連れて出て、これらのものが地を群がり、ふえ広がるようにしなさい」。
・ノアは子らと、妻と、子らの妻たちとを連れて出た。すべての獣、這うもの、鳥、地の上に動くものは皆、箱舟を出た。
・ノアは主に祭壇を築いて、すべての清い獣と、すべての清い鳥とのうちから取って、ささげた。主はその香ばしいかおりをかいで、心に言った。「私はもはや二度と人のゆえに地をのろわない。人が心に思い図ることは、幼いときから悪いからである。わたしはこのたびしたように、もう二度と、すべての生きたものを滅ぼさない。地のある限り、種まきの時も、刈り入れの時も、暑さ寒さも、夏冬も、昼も夜もやむことはないであろう」。
(2021.9.7)