■第18章 ・主はマムレのテレピンの木のかたわらでアブラハムに現れられた。昼の暑いころで、彼は天幕の入り口にすわっていたが、目を上げて見ると3人の人が彼に向かって立っていた。彼はこれを見て、天幕の入り口から走って行って彼らを迎え、地に身をかがめて言った。「わが主よ。もしわたしがあなたの前に恵みを得... 続きをみる
梨野礫・著作集の人気ブログ記事
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私は新型コロナワクチンを「当分の間」(安全性が確認されるまで)打たないつもりだったが、先日(9月14日)の定期診察で主治医が「あなたの場合、心筋梗塞を経験しているので、新型コロナに感染した場合、発症・重症化のリスクが高いと思われます。だからワクチンを打つことをお勧めします」と言った。「血液サラサ... 続きをみる
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■第17章 ・アブラムの99歳の時、主はアブラムに現れて言われた。「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう。あなたは多くの国民の父となるであろう。あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、アブラハムと呼ばれるであ... 続きをみる
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第6は、言うまでもないことだが、「新型コロナウィルス感染症」という疾患に対して《どのような治療を施せばよいか》を明らかにし、《誰でも》《いつでも》《どこでも》的確な診断と治療が受けられるようにすることである。 それは(専門家がその気になれば)むずかしいことではない。厚生労働省のホームページ(国... 続きをみる
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第4は、「新型コロナワクチン」に関する情報を《透明化》することである。現在、6300万人余りが接種を終えた。ほぼ国民の2人に1人の割合である。このワクチンの効果は《発症や重症化を防ぐ》ことであり《感染を防ぐ》ことではない。だから、ワクチンは《自分の身を守る》ために打つのである。ところが、ワクチン... 続きをみる
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第3は、感染者イコールPCR検査陽性者という意味づけを変えて、感染者イコール発症者という意味にすべきである。この疾病が指定感染症(2類相当)に位置づけられているので《無症状の陽性者》も感染者に含まれるという考えなのだろうが、あまり有効とは思えない。PCR検査陽性者のうち、何人が発症者(患者)なの... 続きをみる
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昨今の「コロナ禍」に関して、今、何をすべきか。 まず第1に、専門家は「新型コロナウィルス感染症」という疾病の特性・特徴を、客観的に(根拠を示して)明らかにすることである。特に、これまでの経過(臨床経験)から得た知見にもとづいて、感染率、発症率、感染経路、症状、治療方法、治癒率、致死率、予防法等を... 続きをみる
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「キジョ、キジョ、キジョー」と呟いていたマリ子の声が耳を離れない。初めて聞くマリ子の声は、無表情で、この世のものとは思えなかった。あの時、私たちは無言のまま別れたが、そうするより他に方法はなかった。それ以来、私の胸騒ぎは消えることがないのだ。(どうしよう。マリ子の話し相手になる他はないだろう) ... 続きをみる
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「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の現実(矛盾)
今回に限ったことではないが、これまでと同様に、「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」の現実は、「オリンピック憲章」に掲げられている基本理念(「オリンピズムの根本原則」)とは無縁のところで行われている。 《その理由1》 「オリンピズムの根本原則・1」では、以下のように述べられている。... 続きをみる
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《ワクチン接種は何のためにするか。いうまでもなく感染予防のためだ。》と、私は(前回)書いたが、それは《誤り》であることがわかった。ワクチンで感染は防げない。防ぐことができるのは《発症》だということだ。つまり、ワクチンを接種していれば、感染しても発症しない、もしくは軽症で治まるということらしい。な... 続きをみる
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「何が何だかわからない」という文言は、昔から慣用句としてあったが、これほど今の世の中に当てはまる言葉はない。まさに《何が何だかわからない御時世》なのである。 コロナの関連死は1日あたり30人~60人を前後している。では、国内で1日あたり何人が死ぬか。少なく見積もっても3000人だから、コロナの... 続きをみる
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4月1日のYahooニュースに以下の記事が載っている。 〈政府は1日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開き、大阪、兵庫、宮城の3府県を対象に「まん延防止等重点措置」を適用すること決めた。基本的対処方針分科会の尾見茂会長は記者会見で、4月から開始が予定されている高齢者へのワクチン接種が終わる... 続きをみる
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「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・31・《■「もうすぐ収束、東京五輪は必ずできる」》・【完】
■「もうすぐ収束、東京五輪は必ずできる」 【小川】渡航制限を今後どうすべきか。アメリカやヨーロッパ。 【上久保】我々のリスクスコアを見ればわかる。医療崩壊が起こるレベルで感染爆発するようなリスクを事前に示せるから、それを適用する。 【小川】テキサスのリスクスコアは高かった。 【上久保】カリフォルニ... 続きをみる
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「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・30・《■新型コロナのワクチン接種は危ない》
■新型コロナのワクチン接種は危ない 【小川】ワクチンについて伺いたい。 【上久保】(既感染が殆どなので)ワクチンは必要ない。風邪なんだからワクチンは作れないはずだ。一般的にワクチンは、強い特徴を持つ感染症であれば作りやすいが、無症候が多数であるような、特徴の希薄な感染症では作りにくいものだ。 【小... 続きをみる
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「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・28・《■検査より大切な事とは》
■検査より大切な事とは 【上久保】本当に正しい診断法は「あなた、若いですよね。100%大丈夫です」「あなた外出して人と接触していますよね。大丈夫ですね」。これが一番正しい検査法だ。抗体検査は、いずれにせよ疑陽性、疑陰性が出るから。 【小川】「外出して人と接触しているなら大丈夫」という状況が一番の検... 続きをみる
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「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・27・《■カットオフ値が決め手だ》
■カットオフ値が決め手だ 【上久保】カットオフ値をどう設定するかというのは非常に大切な事だ。カットオフ値というのは、分割点、または病態識別値と言う。検査結果の陽性と陰性を判別する数値だ。カットオフ値から上が陽性で、下が陰性という判定が出る。ウィルスの場合は、その判定を検査キットにさせる。その基準値... 続きをみる
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「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・26・《■抗体検査とは何か》
■抗体検査とは何か 【小川】これだけ騒ぎが世界化して長引くと、抗体を持っているという実証は必要になるか。 【上久保】安心材料としては必要かもしれない。村上康文理科大学教授の検査キットであれば、生データをもとに正確にカットオフ値を決めることはできるだろう。 【小川】村上教授の検査では、5月から8月に... 続きをみる
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「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・3・《■県外移動の制限は無意味》
■県外移動の制限は無意味 【小川】県外移動制限や飲食店の時間制限ついてどう考えるか。 【上久保】そうした対策は意味がないし、必要もない。日本では武漢G型、次に欧米G型に関して集団免疫に達したあと、現在ではH型で集団免疫に達している。 【小川】H型というのはG型が日本で変異したものか。 【上久保】そ... 続きをみる
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「ここまでわかった新型コロナ」(上久保靖彦、小川榮太郎・WAC・2020年)要約・1・《はじめに》
《はじめに》(小川榮太郎) ・2020年9月1日現在、日本での新型コロナウィルスによる死者は累計1249人で、死者全体(推計70万人)の0.1%強に過ぎない。死亡者の平均年齢は79.3歳、院内感染による死亡が4割を超えるとされている。 ・一方、日本経済は(マスコミによる凄まじい煽りを受けて)壊滅的... 続きをみる
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「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・13《効果が見えない「3密回避」と「接触8割減」》
■効果が見えない「3密回避」と「接触8割減」 ・新型コロナウィルスは「ヒト→ヒト感染」よりも「ヒト→モノ→ヒト」の感染ルートが重要であり、同時期にヒトが密集しなくても、感染者によって汚染されたモノを後から触っても感染することが明らかになっている。「3密回避」「接触8割減」「営業自粛」などを厳しくし... 続きをみる
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「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・11《Q 新型コロナウィルスの弱毒型と強毒型は何が異なるのですか?》
1《Q&A》 Q 新型コロナウィルスの弱毒型と強毒型は何が異なるのですか? A ・新型コロナはS型やK型の弱毒型、G型やL型の強毒型などに大別され、伝染力や病原性が異なる。 ・S型(セリン型)はコウモリ由来の古い弱毒型で以前から存在していた風邪のコロナに近く、全体の30%を占めている。S型から進化... 続きをみる
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「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・8《第3章 世界と日本の新型コロナの感染状況》
《第3章》世界と日本の新型コロナの感染状況(要約) ■新型コロナはいつ日本に来たのか? ・2019年の早い時期から武漢で新型コロナウィルスの感染が知られており、日本にもその年の暮れ頃からS型と呼ばれる弱毒の新型ウィルスが入ってきていた。しかし、感染しても大半の人々に症状がないために、当初は誰も気づ... 続きをみる
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「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・7《Q 土着の風邪コロナウィルスと新型コロナウィルスとは何が違うのですか?》
《Q&A》 Q 土着の風邪コロナウィルスと新型コロナウィルスとは何が違うのですか? A ・今回の新型コロナウィルスとコウモリのコロナウィルスの遺伝子の類似性は96%,SARSの遺伝子とは80%、MERSとは55%、土着のコロナウィルスとは50%。コロナウィルスの仲間の遺伝子やスパイクタンパク質の基... 続きをみる
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「本当はこわくない新型コロナウィルス」(井上正康・方丈社・2020年)通読・5《第2章 コロナウィルスとは》
《第2章》コロナウィルスとは(要約) ■変わり身が速い「RNAウィルス」 ・コロナウィルスは、太陽のコロナのように、表面からスパイクと呼ばれるタンパク質を突き出している。 ・コロナウィルスは「RNAウィルス」の仲間で、1本鎖のRNAという遺伝子を持っている。ヒトの細胞は2本鎖のDNA遺伝子を持って... 続きをみる
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「東京新聞」12月5日付け朝刊(31面)に「10代女性死亡 集計で誤公表 厚労省、新型コロナ」という見出しのベタ記事が(目立たないように)載っている。「厚生労働省は4日、新型コロナウィルスに感染した十代女性が死亡したことを国内発生動向集計で発表した。しかしその後、誤って集計したことが判明し、謝罪... 続きをみる
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先月末(11月27日)の「虎ノ門ニュース」で、中部大学教授・武田邦彦氏は、御自身のブログ(ユーチューブ)が、「凍結されてしまった」と述べていた。理由は定かではないが、「コロナの実態をインフルエンザと比較して表したことが影響しているようだ」とのことである。とにかく「コロナは大したことない」という見... 続きをみる
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ユーチューブで映画「素晴らしき日曜日」(監督・黒澤明・1947年)を観た。敗戦直後の東京を舞台に、ある日曜日、貧しい恋人同士が(週1回の)ランデブー(今で言うデート)を楽しむはずであったのだが・・・。新宿の街頭で待つ男、満員の省線電車を飛び降りて男のもとに駆け寄る女、二人は顔を見合わせてニッコリ... 続きをみる
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9月末のブログで中部大学教授・武田邦彦氏がヨーロッパにおけるコロナ死者数について言及している。氏が示した棒グラフを見ると、(9月初旬までの)100万人当たり死者数は、ベルギーが最も多く880人台、次にスペイン、イギリスが610人台で続き、以下イタリア、スウェーデン580人台、フランス480人台、... 続きをみる
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中部大学教授・武田邦彦氏が御自身のブログ【武田邦彦9/16重大配信】で、〈超弩級の事実が発覚!マスコミはこの事実を知っていながら、6か月間ひた隠しにしていました〉と述べている。「超弩級の事実」とは、武漢で発生した新型コロナウィルス感染症のリスクは、季節性インフルエンザと「同程度」であると(東京都... 続きをみる
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中部大学教授・武田邦彦氏が昨日(8月29日)のブログで、安倍首相の辞任表明について、科学者の立場から所感を述べている。そこでは、まず安倍首相は「立派な首相であった」とし、歴代の伊藤博文、吉田茂、池田勇人にも匹敵するA級クラスの「実力者」だったと評価している。その理由として、外交手腕が出色だったこ... 続きをみる
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「新型コロナウィルス感染症」専門家、関係者各位 患者(素人)の立場から、専門家、関係者各位に質問します。 1 「新型コロナウィルス」が蔓延し始めてから、半年が過ぎました。感染は4月初旬から中旬にかけて拡大し、その後、収まりかけましたが、7月から再び拡大する兆しがみられます。有症者(要入院者)も一... 続きをみる
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「新型コロナウィルス感染症」という疫病が流行し始めてほぼ半年が経過したが、その正体は未だに判然としない。メディアは当初「新型肺炎」と称していたが、いつのまにか「新型コロナウィルス感染症」と呼ぶようになった。なぜだろうか。また、感染の経路も「接触感染」「飛沫感染」することははっきりしているが、「空... 続きをみる
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これまで「新型コロナウィルス感染症」について、様々な立場の、様々な人が、様々な見解を述べたが、それらはほぼ二群に大別されると思われる。 その一は、政府、専門家会議らによる見解である。それは4月初旬に出された「緊急事態宣言」の冒頭で以下のように示されている。 〈・・・新型コロナウィルス感染症に... 続きをみる
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マスメディアは未だに「新型コロナウィルス」の《感染者の拡大》(感染者数)を報じ、早くも(北九州市で)「第二波の襲来か?」と、国民の不安を煽り立てようとしているが、私たちはこれまでの経過を冷静に振り返り、客観的な事実にもとづいて物事を判断しなければならない。まず2月末から5月末の3ヶ月間で、誰がど... 続きをみる
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私はほぼ半月前(4月19日)に、「終息へのシナリオ」を以下のように「夢想」した。〈まず「自分自身が感染した」と思うことが、終息へのスタートである。今、自分は感染しているのだから、むこう15日間で発症しなければ、もう感染しない。だから、これからの15日間は「不要不急の外出はしない」「密集・密室・密... 続きをみる
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東京新聞4月26日付け朝刊1面のトップ記事は「単身赴任男性 無念の孤独死」というタイトルで、「世田谷 発熱6日後検査 死後コロナ検査」「保健所へ電話つながらず」という見出しが添えられていた。世田谷の社員寮に単身赴任している50代の男性が、4月3日に発熱し、相談センターに連絡したが電話がつながらず... 続きをみる
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〇〇区立〇〇小学校6年〇組《紙上》... 続きをみる
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どうやら、これまで、私はとんでもない「思い違い」(間違い)をしてきたようだ。新型コロナウィルスの感染が中国から始まり、それが韓国や日本にも波及し、さらに中東、欧米諸国まで拡がった、と思っていた。中国や、韓国はすでに終息期を迎え、日本も「それに倣えば良い」「中国でほぼ3か月かかったのだから、日本も... 続きをみる
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新型コロナウィルス感染・《「新型インフルエンザに関するQ&A」》
厚生労働省のホームページ「新型インフルエンザに関するQ&A」」には、以下のような部分がある。 《Q10 通常の季節性インフルエンザでは、感染者数と死亡者数はどのくらいですか。》 例年のインフルエンザの感染者数は、国内で推定約1000万人いると言われています。 国内の2000年以降の死因別死亡者... 続きをみる
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「東京五輪」の延期が決まった直後、東京都の新型コロナウィルス感染者数が「1日あたり40人超」と跳ね上がった。偶然か、必然か、その理由はわからない。しかしその理由をわからなくしている《理由》はわかる。その理由がわかってしまうと《困る》連中がいるからである。彼らはその理由を明らかにしないばかりか、そ... 続きをみる
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昨日から「ホルター心電図検査」の器具を24時間装着している。注意事項として、①入浴ができない、②器具を物にぶつけたり、コードを引っ張らない、③睡眠中の電気毛布は使用しない、④「行動記録カード」に必要事項を記入する、ということが挙げられていた。まず《行動》のチェック項目としては、服薬、トイレ、バス... 続きをみる
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日本各地の店頭からトイレットペーパーが消失した。では国民はどのようにしてトイレットペーパーを手に入れればよいのか。 通販のサイトを見ると、以下のような案内がある。 《アマゾン》商品①35ロール・3200円(単価91円)、②12個・1380円(単価115円)、③10ロール2890円(単価289円... 続きをみる
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2020年3月1日(日) 晴 《春が来た》 春が来た コロナ来た どこに来た 船に来た 市(マチ)に来た 国に来た 花が咲く みんな買う 何を買う マスク買う 紙を買う 米も買う 鳥が鳴く みんな泣く 誰が泣く 爺(ジジ)が泣く 婆(ババ)が泣く 孫も泣く (2020.3.1)
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鎌田慧氏が東京新聞朝刊(23面)で「叛逆老人はいま」(本音のコラム)というコラムを書いている。成人の日を迎えた若者たちに、《政治に関心をもつように》という檄である。60年前の日米安保闘争、52年前の全共闘運動は敗北に終わったが、当時の若者たちは、今、叛逆老人となって、しぶとく反原発、安倍亡国政治... 続きをみる
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連日、甲子園で展開されている高校野球のテレビを観ながら思うことがある。それは球児の「帽子のかぶり方」、ほとんどのチーム、ほとんどの選手が、帽子の前面を「壁」のように「直立」させ、頭頂部の天井部分を凹ませて被っている。なぜだろうか。偏屈な老人の私には、その感覚が全くわからない。「見た目」なの... 続きをみる
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「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・54
8 認知世界の形成 【要約】 子どもは、まず言語を学び、つぎにそれを基礎として意味的経験をするようになっていくのではなく、はじめに意味的経験をし、その経験を深めていく途中から、それを基礎として言語の影響を徐々に受けるようになっていくのである。意味的経験がなければ、言語の経験はあっても表面的で弱く... 続きをみる
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「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・40
《連続発達説》 【要約】 音声模倣の発達が連続的だとする見解は二つに大別することができる。一つは、音声模倣が出生後きわめて早期から認められるとする見解であり、もう一つはほぼルイスの第3段階から生じるとするものである。 前者に属する連続発達説はピアジェ(Piaget,1945)によって代表される... 続きをみる
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ユーチューブで映画「サーカス五人組」(監督・成瀬巳喜男・1935年)を観た。この映画、タイトル、スタッフ、キャスト紹介までの画面は鮮明であったが、物語が始まった途端に、どこがどこやら、誰が誰やら、茫として判らない。要するに、フィルムが劣化して霞がかかっているのだ。それもまた一興、古文書を解き明か... 続きをみる
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ユーチューブで映画「東京の宿」(監督・小津安二郎・1935年)を観た。原作はウィンザァト・モネとあるが、英語のウィズアウト・マネーをもじった名前で、「金無しに」「金が無ければ」「金の他に」ほどの意味であろう。要するに、架空の人物であり、脚色の池田忠雄、荒田正夫、監督・小津安二郎の合作ということで... 続きをみる
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安倍首相は、「森友学園」への国有地売却に関して「私や妻、事務所を含めて一切関わっていない。関係していたなら、首相も国会議員も辞める」と明言した。《一切関わっていない》ということが、《土地売買の「取引」に》ということであれば、当然のことであろう。一国の首相がそのような「取引」に直接に関わるはずはな... 続きをみる
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2017年2月25日(土) 晴 東京新聞2月24日付け夕刊(1面)トップには「首相『妻は名誉校長辞任』『児童らに迷惑かける』 『森友学園』予算委で応酬」という見出しの記事が載っている。また、翌日25日付け朝刊(1面)トップ記事は「森友学園への国有地売却『交渉記録既に破棄』財務省 保存1年未満と規... 続きをみる
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かねてから思っていたことだが、男児にとって「母親」は必要不可欠な存在だ。もし、何かの事情で「母なし子」となった男児は、まともに育つことができない、というのが私の持論であったのだが、「仏教とは何か」(山折哲雄・中央公論新社刊・1993年)という本を読んで、それが全くの誤謬であることに気がついた。な... 続きをみる
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精神科医・齋藤学氏が、「見捨てられる恐怖」という一文を書いている。(東京新聞朝刊・『本音のコラム』(25面)その中で、以下の内容がたいそう興味深かった。〈人の行動を動機づけるのは恐怖だ。(略)あらゆる恐怖の源には「見捨てられる恐怖」がある。そもそも私たちの精神活動はここから始まった。乳児はある瞬... 続きをみる
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スーパー銭湯のサウナ室で、テレビニュースを見ていたら、〈施設を脱けだした、七十歳代の女性が、秋葉原の無差別殺人に触発されて『通り魔事件』を起こした。その裁判で、懲役6年を求刑されたが、件の女性は、「施設に帰るくらいなら、刑務所の方がましだ。それよりも早くあの世に行きたい」とうそぶき、裁判官から「... 続きをみる
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戦前の邦画「旅役者」(監督成瀬巳喜男・東宝・1940年)をユーチューブで観た。大変おもしろい。田舎町を旅する中村菊五郎(高勢実乗)一座の物語である。一座の当たり狂言は「塩原太助」。馬の役を務めるのは俵六(藤原鶏太)と仙平(柳谷寛)のコンビである。俵六は、馬の脚を演らせたら自分が日本一だと自負して... 続きをみる
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小学校の国語教科書は「太郎花子国語の本」であった。一年から六年まで一貫して太郎、花子の兄妹が登場し、その生活が描かれる。今、私の手元には「おはよう」「あかいとりことり」「ゆうやけこやけ」(一年上中下))、「ひばりのうた」「青いお空」(二年上下)、「みどりの教室」(四年上)「田園のしらべ」(六年上... 続きをみる
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映画「カサブランカ」(監督マイケル・カーチス、原作マーレイ・バーネット、出演ハンフリー・ボガード、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ・1942年)《「世界名作映画BEST50」DVD・KEEP》を観た。「作品解説書」には以下の通り述べられている。〈この映画を見ずして... 続きをみる
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昭和26年、上京した父と祖母、私の三人は山の手の親類宅に「仮住まい」した。親類の家族は四人、合わせて七人が八畳、六畳、三畳、物置、台所の瀟洒な平屋住宅で雑居することになった。当時の娯楽はラジオ中心、一同は「のど自慢」「二十の扉」「とんち教室」「三つの歌」「今週の明星」等々の番組を楽しんだが、親類... 続きをみる