梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「新型コロナウィルス」についての《半信半疑》(5)

 「新型コロナウィルス感染症」という疫病が流行し始めてほぼ半年が経過したが、その正体は未だに判然としない。メディアは当初「新型肺炎」と称していたが、いつのまにか「新型コロナウィルス感染症」と呼ぶようになった。なぜだろうか。また、感染の経路も「接触感染」「飛沫感染」することははっきりしているが、「空気感染するのか」という点については見解が分かれている。さらに、疾患そのものが重篤な危険をはらんでいるのかということも定かではない。要するに、大きな謎に包まれていることが、人々の不安を招くことになる。それに拍車をかけているのが政府の「無策」とメディアの報道姿勢であろう。
 テレビ、新聞では連日「感染者数」「死者数」を報道するが、同時に「季節性インフルエンザ」(の感染者数)や「肺炎」(の死者数)の数値を並記しないので、その意味(の重大さ)を人々は理解できない。実を言えば、「季節性インフルエンザ」は毎年1千万人が感染(発症)し、3千人~1万人が死亡しているのに、《大騒ぎ》にはならない。なぜだろうか。すでにワクチン、治療薬が開発されているからか。しかし、それでも3千人以上が死んでいるのだ。「新型コロナウィルス感染症」による死者はまだ千人にも達していないではないか。
 そうした「不可解さ」が疑念を招き、今回の《大騒ぎ》は、意図的に仕組まれたフェイク(茶番劇)ではないか、という見解がある。
 徳島大学名誉教授・大橋眞氏は「新型コロナウィルス」そのものの存在を疑っているが、医師の吉野敏明氏(誠敬会クリニック会会長・東京都中央区銀座)、石黒成治氏(もりえい病院・三重県桑名市)などは、「新型コロナウィルス感染症」は「普通の風邪と変わらない」という見解を示している。
 だから、治療法は「風邪と同様に」、①こじらせないこと(「風邪をひいたな」と感じたら、通勤・登校しないこと)、②横になること(減食して体を休めること、温めること)、③水分補給を十分におこなうこと、④解熱剤を飲まないこと、⑤その状態を3日間続けること、が重要であるということだ。ただし、高齢者、免疫力が低下している人は、この限りではないので、「まず罹らないように」しなければならないことも強調している。
 吉野氏は《大騒ぎ》のきっかけとして、著名人、芸能人、スポーツ選手等の「死」が「コロナウィルス」と結びつけれられて報道されたが、それは断片と断片をつなぎ合わせ情報に過ぎず、死因(真実)は「コロナウィルスではない(断定できない)」と述べている。(つづく) 
(2020.6.23)