梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

昭和万葉集・97・「海ほおずきの歌」

97「海ほおずきの歌」(詞・田中一郎 曲・山本雅之 歌・近藤圭子)
《寸感》
 『昭和の童謡アラカルト』(長田暁二)によれば、作詞者は水戸一高出身のキングレコード常務。大洗から芸者として水戸に出てきた女性たちを、海ほおずきに重ねて書いた。大洗の「磯節」をモチーフに、その子供版として作られた。「おかめ」「かがみ」は、海ほおずきの名であるだけでなく、大洗の可憐な乙女の名でもある。
(2024.1.24)