梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《風が吹けば桶屋が儲かる》

 「東京五輪」の延期が決まった直後、東京都の新型コロナウィルス感染者数が「1日あたり40人超」と跳ね上がった。偶然か、必然か、その理由はわからない。しかしその理由をわからなくしている《理由》はわかる。その理由がわかってしまうと《困る》連中がいるからである。彼らはその理由を明らかにしないばかりか、その正体をも明らかにしない。決して表舞台に姿を現すことなく、偶然を装わせる。「感染者が増えたから増えたのだ」と、人々が諦め、それ以上追及しないように、仕向ける。《そして》都知事が、(五輪・パラリンピック開催延期以前とは裏腹に)「手のひらを返したように」オーバーシュート(感染爆発)、ロックダウン(都市封鎖)などという「横文字」で危機感を煽り立てることに便乗して、人々の不安が(新型コロナウィルス感染以上に)拡大、生活物資、食料品を「買いだめ」「備蓄する」様子を、「シメシメ」「ウハウハ」という思いで眺めている。
 《つまり》、オリンピックで「一儲け」しようとした連中が、今度は「新型コロナウィルス」で「一儲け」しようと、《方向転換》したということだ。《だから》国民(私たち)は騙されてはいけない。今、誰が一番得しているか、誰が一番儲けているか、を見極めよう。「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺(古人の教え)を参考に・・・。そして今、誰が一番損をしているか。誰が一番苦しんでいるか、を探そう。その人たちに手をさしのべよう。その人たちと助け合おう。得よりも損、楽よりも苦に《価値》があることは、人類の歴史が証明している。
(2020.3.27)