梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「大腸カメラ検査」・2

 いよいよ明日は「大腸カメラ検査」の日である。昨夜に下剤(プルゼニド)を服用、今日は朝から検査食を摂る。朝食は「鶏と卵の雑炊」、午前10時に200ミリリットルの水を飲む。昼食はゼリーミール2個とビスケット、夕食は「煮込みハンバーグ」と「白がゆ」、午後7時に200ミリリットルの水、午後10時に下剤(ラキソベロン)、就寝前に200ミリリットルの水を飲めば、準備完了だ。
 検査当日は常備薬(降圧剤、泌尿器科処方)を飲むが食事はしない。午前9時頃から、大腸のオーバーホールを始めて、午後1時30分から検査開始という予定である。
 それにしても、内臓の機能は不可思議だ。もともと「吐き気と胸やけ」「食欲不振」「体重低下」「筋肉量の減少」といった問題の原因を探るために「大腸カメラ検査」を受けるのだが、受ける前からそれらの問題が軽減されている。突発的な皮膚疾患(浮腫性紅斑)の対症療法として内服したプレドニンが軽減の要因なのか、それとも、ポリープ切除後の出血を抑えるために血液をサラサラにする薬を止めていることが影響しているのか。
 今日、たまたま、左手薬指をドアに挟んでしまった。激しい痛みとともに、たちまち、爪の周辺が内出血し色が変わり始めた。私は少量の出血なら「温めた方がよい。血が固まるから」ということを体験していたので、すぐに洗面器に湯を注ぎ、薬指を温めてみた。なるほど、まもなく痛みは和らぎ、内出血も拡がらない。これまでなら、血液が固まらず内出血がこじれるのに・・・、これも休薬の影響か。
 いずれにせよ、これで安心。もしポリープを切除したとしても「出血や腸の穿孔」のリスクは減るに違いない。どのような結果が出るか、楽しみではある。
(2019.10.3)