今年の桜
今年の桜は、平成という「平和」な時代を愛おしむかのように、なぜか散り急がない。いつまでも平和であってほしい。そうした願いが桜にもあるのだろうか。いや、いや、そうではなさそうだ。来年は目にすることができないだろう私のために、できるだけ永くその艶姿を見せてくれているのではないか。そんなことを思いながら、懲りずに、いつもながらの駄句を詠む。
■ 冷雨しとしと満開の花散れず
■ 病室の窓に名残の花吹雪
■ これでもう見納めだろう花筏
■ 満開の桜に語る「暇乞い」
■ 余命知り満開の花まだ散らず
■ 散り厭う花の心は読み取れず
オ・ソ・マ・ツ!
(2019.4.10)
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