梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「いい数字出るまで測る血圧計」(サラリーマン川柳・入選作)

 サラリーマン川柳の入選作に「いい数字出るまで測る血圧計」という秀作があった。まさに私にぴったりの句で、「よくぞ(私の思いを)詠ってくださった」と感謝している。血圧測定は朝夕の日課になっているが、昨日の朝は最高131 最低92 脈拍87を皮切りに、測れば測るほど上昇、ついに最高154 最低113 脈拍88となった。やむなく測定は中断、ほぼ1時間後には最高136 最低90 脈拍78に落ち着いたが、それにしてもこれまでの日常に比べて高い。いつもは最高110台 最低60~70台 脈拍65~80といったところである。つまり、昨日は「急上昇」したわけだが、その原因は不明である。夕食後も最高150 最低107 脈拍84だったので降圧剤(アムロジピン5mg)を服用し安静にしていると、午後11時頃には最高115 最低80 脈拍63にまで下がった。昨年も血圧が「跳ね上がった」ことがあり、その時は大学病院の救急センターを受診したが、主治医からは「バタバタしなさんな!安静にして様子を見てから、翌日受診しても遅くはない」とたしなめられたので、今回はそれに従ったわけである。なるほど、今日の朝(9時)は最初、最高156 最低98 脈拍77だったが、測れば測るほど数値は下降し、最後は最高117 最低78 脈拍74までになった。ただし、そこまでの「道のり」は長く、実に20回も測り続けての結果なのである。まさに「いい数字出るまで測る血圧計」ということだ。笑うほかはない。 
 なぜ血圧が急上昇したのか、原因は不明だが、ただひとつ、血圧計で測らなくても「体調に違和感を感じる」ことがわかったことは収穫であった。具体的には、①脈拍が早くなること(動悸が激しくなること)、②息苦しくなること、③顔が紅潮すること、④吐き気がすること、⑤脱力感を感じることである。そんなときは、まず血圧が上昇していると考えてよいのではないか。しかし、それは素人の判断、「生兵法は大けがの元」だが、ついでに原因を予測すれば、たぶん「リリカカプセル25mg」の服用が影響しているのではあるまいか。服用を始めたのは2週間余り前(1月27日)、そろそろ副作用が出てもいい頃だろう。この薬の効能は、要するに痛み止め、説明書には「病気そのものを治すものではなく、病気によるいろいろな症状や苦痛をやわらげる薬です」と明記されている。服用を続けても「間欠跛行」の苦痛は減らないのだから、休薬して様子を見ることにする。