梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「薬剤負荷心筋シンチグラフィ検査」

 昨年6月末に急性心筋梗塞を発症、1年が経過したので、血管の状態を再検査(の予約を)するために、大学病院に赴いた。事前の説明では、2泊3日の入院でカテーテル検査を行うということだった。その予約のために訪れたが、受付で「主治医の診察の前に検査を受けてください」と言われ、①血液採取検査、②血管伸展性検査、③心電図検査、④胸部レントゲン検査を受けた。受付に戻ると「検査結果がわかり次第、主治医が診察します」とのこと、待つこと1時間。番号を呼ばれて診察室に入る。主治医いわく「お待たせしました。今日の結果では異状はありません。心電図は前回よりきれいになっています。両手、両脚の血圧も正常、レントゲンの結果も問題ありません。血液検査もすべての値が正常域です。この状態だったら、入院するカテーテル検査よりも、日帰りでできる心筋シンチグラフィ検査の方がよいかもしれません。それで異状があったらもう一度カテーテル検査を行うことになりますが・・・、どうしますか?」私は少し迷ったが「では、日帰りでできる方にしてください」と応えた。「そうですね、それがいいと思います」ということで、当面の入院は不要になった。しかし、心筋シンチグラフィ検査は人気があるようで、検査日は2か月後、9月9日になった。循環器系統は「異状なし」、あとは消化器系統だ。主治医が「何か質問はありませんか」と言うので「吐き気、胸やけがひどいので消化器内科を受診した方がよいでしょうか」と尋ねると「・・・、受診しても胃の薬を出すだけでしょう」という答だった。胃の薬ならもうすでに飲んでいる。我慢して様子を見る他はないということか。逆流性食道炎にはプロトンポンプ阻害剤(PPI)が有効という新聞記事があったので、帰路の途中にあるドラッグ・ストアで「ガスター10」という市販薬を買おうとしたが、薬剤師は「今の薬と併用することはお勧めできません。主治医に相談してください」ということで入手できなかった。ままよ、それならば「イスクラ開気丸」「恵命我神散」「シオノギ胃腸薬」「スクラート」「マヌカハニー」をその都度、飲み分けて、食欲を回復するぞ!と、勇気をふるい立たせる。いつまで続くか・・・・?。
(2019.7.10)