梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

《夏籠り》(げごもり)開始

 冬の間、寒さを避けて家の中に閉じこもることを「冬籠り」という。では同様に、夏の間、暑さを避けて家の中に閉じこもることを「夏籠り」というか。調べてみると、「夏籠り」という言葉はあるが、《げもごり》と読む。仏教用語で「夏の三か月の間、僧が一か所にこもって修行すること」をいう。それにならって、私も「夏籠り」を始める。思い立ったが吉日、というより、いつ臨終を迎えてもおかしくない身体なので、今日から向こう三か月の間、不要不急の外出はさけ、自宅1階の書庫に閉じこもることにする。書庫は西向きだがエアコンと簡易ベッドを設置、つねに25℃以下を保つようにする。書棚には学生時代からの書籍が500冊余りあるので、目についたものから、「いい加減に濫読して」暑さが通り過ぎるのを待つ。さしあたって「宗教学概論」(仁戸田六三郎・稲門堂・1963年)、「法華経 現代語訳」(三枝充悳・第三文明社・1978年)あたりから読み始めてみようか。隣室にはマッサージ機付きのベッドもあるので、疲れたらそこで休めばよい。
 とはいえ、運動不足は否めない。1日2000歩以上を目指して、室内での「自転車ペダルこぎ」、夕方の散歩(買い物)は欠かせない。また6月下旬、7月中旬には旧友との会合もある。さらに(おそらく)7月下旬には心臓手術1年後の「定期検診」(検査入院)を受けなければならない。いずれもキャンセルはできないイベントだ。この夏は、まず、そのことを確実に実行するためにある。できるだけ、体力の消耗を避け、体調の維持・回復に努める。
 先日(6月16日)も以下のように記した。
 まず第一に、身体の中に熱を溜めないことに留意する。室内は気温25℃を保ち、炎天下(30℃以上)の外出は控える。
 第二に、水分補給(経口補水液)を怠らない。
 第三に、栄養(タンパク質、ビタミン、カルシウム、鉄分など)を十分に摂る。そのために、「胸やけ」「吐き気」をマヌカハニ-、イスクラ開気丸で克服する。場合によっては、市販薬(スクラート、パンシロン)も服用する。
 第四に、適度な運動を怠らない。(一般には、一日5000歩以上が目標とされているが)一日2000歩以上を目指す。消費エネルギーは110キロカロリー以上を目指す) 第五に、睡眠持続時間最長4時間を目指す。(現状では、よくて3時間、平均2時間程度なので、不眠症のツボ刺激を行いながら、経過を見る)
それらに留意しながら、私の「夏籠り」は今日から始まる。
(2019.6.21)