梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《国内の動向》

 新型コロナウィルスの感染が終息に向かうのか、それとも拡大するのか、その瀬戸際が3月中旬までだとすれば、今はその正念場のまっただ中ということになる。はたして感染者は増えているのか。3月2日の時点で972人、2日後の今日1000人に達したとすれば、28人増である。終息に向かうどころか、拡大の一途をたどる雰囲気だ。
 これ(増加数)を感染者が初めて見つかった1月中旬から検証すると、以下のことが判る。
 ①1月中旬から末日までは、ほぼ1日1人の割で増加している。
 ②2月初旬から中旬にかけては、ほぼ1日2人の割で増加している。
 ③2月中旬から下旬にかけては、1日4人から8人、さらに10人を超え、最多では20人を超える日もあった。
④3月に入った現在、1日は15人増、2日は7人、3日から4日にかけて28人(1日あたり14人)の増加である。
 この推移を見ると、現在は凹凸を繰り返しながらも1日10人前後の増加を続けている段階だといえよう。
 ただし、この数字はPCR検査の結果に基づいているので、あくまで国内の状況の《一部》を表しているに過ぎない。検査を受けていない国民の中に、どれほどの感染者がいるかは計り知れないのである。《だから》その感染を、これ以上拡げないためにマスクが必要なのに、その「買い占め」「独占」を政府は許している。国民の不安を利用して「一儲けしよう」という連中を野放しにしているのだ。
 あえていえば、感染が拡大した方が「もっと儲かる」と思っているかもしれない。だがしかし、彼らが儲かれば儲かるほど、「2020東京五輪」の開催は遠のき、こちらでは「一儲けする」チャンスを失うことになる。さてどうする?「安倍一族」さん。
(2020.3.4)