映画「非行少女」(監督・浦山桐郎・1963年)をDVDで観た。戦後の青春映画の中でも屈指の名作である。原作は森山啓の「青い靴」(三郎と若枝)、ストリーは以下の通りである。【サイト「映画.com」より引用】 〈十五歳の若枝はうす汚ないバーで酔客と酒を飲み、ヤケクソのように女給のハイヒールをかっぱら... 続きをみる
1963年のブログ記事
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たまらなくなって外へ出た。沁みこんでじっとりとした、鉄筋コンクリートの窓のような格子の外は、朝から、重くたれこめた乳汁のように、空が寒かった。時々冷たい雨が落ちていたのは知っていたが、こんな土砂降りであろうとは。私は興奮していた。 光るだけで、燃えない蛍光灯に長い間照らされて、私はたまらなく苛... 続きをみる