コロナ「第8波」に向けて
「東京新聞」11月18日付け朝刊1面のトップ記事は「『第8波の入り口』インフル同時流行時 1日9.3万人発熱想定 医療体制拡充急ぐ 都モニタリング会議」という見出しであった。その内容は、①新型コロナウィルスの都内の感染状況は、第8波の入り口に差しかかってる、②季節性インフルエンザと同時流行した場合、1日9万3千人の発熱患者が発生するだろう、③だから、都は発熱外来の医療体制を拡充する。④感染拡大の背景には、夜間に行動する人の増加、出入国の緩和による海外からの変異株の流入、感染やワクチン接種で得た集団免疫の低下がある。⑤都知事はワクチンの接種を呼びかけている、というものであった。
今、大切なことは(読者が知りたいことは)、「これまでに比べて第8波にはどういう特徴があるか」、「感染した場合、どのように対処すればよいか」の2点に絞られると思うが、そのようなことへの言及は見当たらなかった。
新型コロナウィルスの感染拡大は、3年以上も前から始まり、これまでに第1波から第7波までを経験している。その経験からどんなことがわかったのか、その経験から学んだことをもとに、これからどうすればよいか、について専門家が明らかにできないはずはない。しかし、未だに判然としないのはなぜだろうか。その方が「都合がいい」という勢力があることはたしかなようである。
私は、2020年3月26日から、厚生労働省のホームページに示されている「国内の発生状況」の数値をエクセルに入力して、その経過を見てきたが、以下のようなことがわかった。 、
1 「重症者数」の推移は、第5波まで「右上がり」の上昇を続けたが、第6波以降は減少傾向にある。
2 しかし「新規死者数」の推移は「右上がり」の上昇傾向を続けている。
以上のことから、「第8波」は、「重症者」「新規死者」(1日あたり何人死亡するか)の動向に注目し、その推移を考察する必要があるだろう。
また、これまでに2350万人が「陽性」になったが、2058万人は「治療を終え退院」している。そのケースから、感染から軽快までの対処法を分析することが肝要である。
(2022.11.18)
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。