梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

《コロナ禍》の正体

 新型コロナウィルスの感染拡大は「第8波の入り口」にあるようだが、ここに来てようやく《コロナ禍》の正体が見えてきた。 
 厚生労働省のホームページ・「国内の発生状況」に示されている「入院治療等を要する者等の数」「重症者数」「死亡者数」の数値をエクセルに入力して、これまで3年間の推移のグラフを見ると、
1 「入院治療等を要する者等の数」は、「第1波」「第2波」のピークが10万人未満、「第3波」が約20万人、「第4波」が約90万人、「第5波」が約50万人、「第6波」が約25万人、「第7波」が約200万人であった。 


2 「重症者数」は、「第1波」のピークが約300人、「第2波」が約250人、「第3波」が約1000人、「第4波」が約1400人、「第5波」が約2200人、「第6波」が約1500人、「第7波」が約600人であった。

3 「死亡者数」は、「第1波」「第2波」のピークが約20~30人、「第3波」「第4波」がが約110人、「第5波」が約100人、「第6波」が約250人、「第7波」が約300人であった。
 ということがわかる。


     したがって、「入院治療を要する者等の数」と「死亡者数」は、右上がりの傾向にあり、今後、増加するおそれがある。
 しかし、「重症者数」は「第6波」「第7波」と減少の傾向にあり、ピークは過ぎたのではないだろうか。
重症者は減っているのに、死亡者は減らない。このことについて、どのように考えればよいのだろうか。
 そこで、ホームページの「死亡者の年代別累計」を見ると、80歳代が約15500人と圧倒的に多く、次が90歳代以上で約10000人、70歳代7500人、60歳代約2500人という順であった。

さらに、今月の「集団感染発生状況」では、「高齢者福祉施設」が約400件と圧倒的に多かった。

    ということは、コロナによる死亡者は、ほとんどが《高齢者》だということになる。最も気をつけなければならないのは、70歳以上の高齢者なのだが、よく考えてみると、日本人の平均寿命は80歳台だから、80歳台が最も多いのは「自然の結果」ではないだろうか。要するに、コロナという感染症は「ごく普通の感染症」だということだ。高齢者は高齢者ゆえに、コロナにかかりやすく、死亡する確率も高いのである。     
 にもかかわらず、誰もがマスクを着用し、誰もがワクチンを打ち、誰もが感染を恐れているのはなぜだろうか。そうした風潮を作り出すことによって、「都合がよくなる連中」がいるからである。「一儲け」も「二儲け」もしている輩である。彼らが「私はコロナでこれだけ儲けました」などと名乗り出ることは決してない。こそこそと儲けてほくそ笑んでいるだけなのだ。
 これが《コロナ禍》の正体である。「第7波」まで経験してやっとわかった。あとは、その首謀者(複数)を明らかにすることである。
(2022.11.20)