梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

気分のバロメーター

 気分のバロメーターを5段階評価で表すとすると、5は「爽快」、4は「快調」、3は「普通」、2は「不調」、1は「最悪」となるかもしれない。いうまでもなく気分は体調に左右されるので、体調の変化に伴い千変万化する。
 「急性心筋梗塞」で緊急入院してから9か月が経過したが、退院後、気分が5になったことは一度も無かった。よくて4、通常は2であることがほとんどだ。特に、入浴時は間違いなく4になる(それも湯につかっている数分間)ので、毎日入浴している。反対に、朝の目覚めは1で始まる。吐き気、胸焼けが一気におそってくる感じである。そのたびに、「内関(ないかん)」「郄門(げきもん)」「神門(しんもん)」(いずれも上腕部、手首の内側にある)といったツボを圧しまくる。不快感は軽減し、気分は1から2に変化する。そこで起き上がり30分間の「足あげリラックス」と「ひざ抱えストレッチ」をしているうちに、運がよければ2から3になる。そこで漢方薬「ウスクラ開気丸」を服用して朝食に臨む。朝食後も10種類の常備薬を服用し、9時ころから「仕事」(資料の整理・作文)を始める。運がよければ気分は3のまま数時間(昼食時まで)するが、疲労が増すと2に落ち込む。午後は3への快復を目指して1~2時間の仮眠をとることもある。とらないこともある。そうした毎日を「1日伸ばし」に過ごしている。今はまだよい。ツボを圧したり、薬を飲んだりでき、その効果を実感できるから・・・。しかし、いずれは気分1だけの日々になるだろう。それが1週間で終わるか1か月かかるかは不明だが、最後は気分5の「爽快」感で締めくくられるはずだ。そのことを楽しみに2の「不調」と向き合う他はないだろう。
 現状を総括すれば・・・、「急性心筋梗塞」再発のおそれ(左胸の疼痛、違和感、動悸、息切れ)、「逆流性食道炎」による吐き気、膨満感、食欲不振、体重低下、「脊柱管狭窄症」(第三腰椎すべり症、椎間板ヘルニア)による間欠跛行、右腰足痛、運動不足が「不調」の要因だと思われる。大したことはない。
(2019.3.30)