「榎物語」(永井荷風・昭和6年)読了。大変おもしろかった。解説(竹盛天雄・「岩波文庫」)によれば、「大正から昭和への転換期においても、荷風の文業は、随筆が主であって小説制作は依然下降をつづけている。ようやく復活のきっかけをつかむのは、一九三一(昭和六)年、『あぢさい』『榎物語』につづいて『つゆのあ... 続きをみる
永井荷風のブログ記事
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永井荷風は『鴎外全集を読む』で、「文学者になろうと思ったら大学などに入る必要はない。鴎外全集と辞書の言海とを毎日時間をきめて三四年繰り返して読めばいいと思っております」と書いている。(『永井荷風ひとりぐらしの贅沢』永井永光・水野恵美子・坂本真典・新潮社)そこで、森鴎外の作品を毎日時間を決めて読ん... 続きをみる