梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私家版・昭和万謡集・21・「昭和籠の鳥」

21 「昭和籠の鳥」(詞・喜多条忠 曲・むつひろし 歌・河野さくら)
《寸感》
 故郷を捨てた女がひとり、夢を求めて東京に来たが、住むところは安アパートの八畳間。一緒に暮らした男の姿はすでになく、夜の化粧で、その日を暮らす。「水商売」という「籠」の中で、もう一度飛びたい、飛びたいと思いながら、やるせない時間が過ぎていく。あきらめる他はないのだろうか・・・。(2023.11.4)



昭和籠の鳥 河野さくら