梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

今後の課題

 今日で2021年は終わる。ここ数年は、「大晦日まで生き延びること」を目標に生活してきた。だから、今年はめでたくも目標達成したことになる。しかし、一年を振り返って、「何をしたか」ということになると、甚だ「心もとない」。9月からは「旧約聖書」の創世記、出エジプト記、「新約聖書」のマタイによる福音書、マルコによる福音書を、書き写しながら《通読》してきたが、もともと信仰心は皆無なので、何を得たのかはわからない。
 私はこれまでの77年間、「やりたいこと」を、やり通してきたので、心残りは一つも無いが、「やるべきこと」は、何一つやり終えていない。今、最もやらなければならないことは、身辺を整理し、不要な所有物を《捨てる》ことだろう。しかし、それができない。所有物は、すべて私の「分身」であり、それを捨てるということは、私自身を捨てるように感じてしまうから。特に、昔読んだ本の数々は絶対に捨てられない。
 さてどうするか、それが今後の課題である。
(2021.12.31)