梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

《コロナ死を数える日々に紅葉散る》

 ほぼ1週間前、私はコロナ禍「第三波」の実態を把握する観点として、陽性率(陽性者数÷検査実施人数)、発症率(要入院治療者数÷陽性者数)、重症化率(重症者数÷要入院治療者数)、致死率(死亡者数÷陽性者数)の《推移》を見ることが肝要であると書いた。
 その時(11月7日)の数値は次の通りだ。
■11月7日:陽性率3.7% 発症率7.1% 重症化率2.5% 致死率1.7%
この数値が、1週間でどのように推移したか。
■11月8日:陽性率3.7% 発症率7.4% 重症化率2.4% 致死率1.6%
■11月9日:陽性率3.7% 発症率7.8% 重症化率2.4% 致死率1.6%
■11月10日:陽性率3.7% 発症率8.1% 重症化率2.3% 致死率1.6%
■11月11日:陽性率3.7% 発症率8.7% 重症化率2.3% 致死率1.6%
■11月12日:陽性率3.7% 発症率8.7% 重症化率2.3% 致死率1.6%
■11月13日:陽性率3.7% 発症率9.1% 重症化率2.2% 致死率1.6%
■11月14日:陽性率3.8% 発症率9.6% 重症化率2.1% 致死率1.6%
 これを見れば一目瞭然、陽性者は微増、発症者は急増しているが、重症者は減少、死亡者(致死率)は増えていない。それが「第三波」の《実態》であることがわかる。  
 巷間では「感染者が急増」していることを憂いているが、今のところ、「第一波」「第二波」に比べて、重症者、死亡者は少なく収まるだろうと「予測」できる。
  心を鎮めて一句、《コロナ死を数える日々に紅葉散る》。
(2020.11.15)