梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「新型コロナ」今後の《予想》

 「新型コロナ」は、今後どのような推移を辿るか、《予想》してみる。(私は素人なので)そのための資料は、もっぱら「厚生労働省」のホームページに頼るほかはないのだがが・・・。数値は「感染者数」の累計ではなく、A:「入院治療を必要とする者」(患者数)と、B:「重症者数」、加えてC:「新規死亡者数」を参考にする。
 まず現況(7月25日現在)、A:6220人、B:64人、C:1人だ。今が、「第二波」の始まりか、「第一波」の余波(ぶり返し)かは不明だが、いずれにせよ、「第一波」の始まり(拡大の入り口)に相当する4月中旬(12日頃)の数値(A:6370人B:129人、C:4人)と似ている(B:重症者は現在の2倍だったが・・・)。
 4月中旬以降、患者数、重症者数、新規死者数ともに増え始め、4月下旬(26日)から5月初旬(7日)にかけてピークとなった。患者数:Aは1万人台(最多は5月4日の12088人)、重症者数:Bは300人台(最多は5月1日の328人)、新規死者数:Cは最多で91人(4月21日)、10人以上が31日間が続いた。  
 5月中旬以後は、まず患者数、重症者数が減り始め、5月9日には患者数:Aは1万人を割り、6月10日以後千人未満(最少は6月20日の767人)が17日間続いた。重症者数:Bも6月5日からは100人未満(最少は7月10日の31人)となり現在まで続いている。さらに新規死者数:Cも5月31日からは10人未満(0人の日も15日間あった)となり現在まで続いている。  
 以上の経過をみると、拡大の始まりからピークまで約2週間、ピークが続くのも約2週間、以後は減少の一途を辿ったことがわかる。
 それを今後の《予想》に当てはめると、患者数が増え始めたのが7月1日だから、ピークに達するのが2週間後の7月15日で、その状態が7月29日まで続き、以後は減少に転じるだろう、ということになる。重要なポイントは、それまでに患者数:Aが1万人を超えるか、重症者数:Bが300人台を超えるか、新規死亡者数:Cが30人を超えるか」かだが、超えないまま減少し始めれば、今回の拡大は「第二波」であったかもしれない。 ただし、8月以降もA、B、Cがゼロになることはなく、秋には「第三波」が襲来るだろう。その時も、今回の推移が参考になることは間違いない。
(2020.7.26)