梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私の《体調管理》・1

 私の体調は極めて不安定だ。山の天気のように刻一刻と移り変わる。今、比較的安定しているかと思うと、15分後には「最悪」に陥るといった有様で、まことに頼りない。体調を「快適」(5)、「良好」(4)、「普通」(3)、「不良」(2)、「最悪」(1)の5段階で評価すれば、通常の毎日は2.5程度だが、昨日は1.5の状態が続いた。つまり「不良」と「最悪」の繰り返しであった。その症状は①胸痛、②息切れ、③鼻づまり(後鼻漏)④吐き気、⑤胸やけ、⑥腹痛(膨満感)が混じり合った「不快感」「倦怠感」である。体温は36℃台、風邪の症状はないので、「新型コロナウィルス感染症(新型肺炎)」ではないだろう。血圧も、高くて140未満/90未満だ。(これまで主治医に訴えても、血液検査、心エコー検査、胸部レントゲン検査、心電図検査、頭部CT検査、胃カメラ検査、大腸内視鏡検査の結果に「異状がみられない」ので、不快の原因は特定できず、「様子を見る他はない」ということである。) とはいえ、何もしないで様子を見たところで、事態が好転するはずもない。よくよく考えてみると、睡眠時間が多分に影響しているようだ。22時に就寝する(A)と、翌日2時に目が覚める(B)。つまり睡眠の持続時間は4時間である。(「不良」の時は、それ以前、たとえば2時間ほどで目が覚める。)その時、①~⑥までの症状があるかどうか。⑤だけだったら「マヌカハニー」を舐めれば、2回目の睡眠に入れる(B)。しかし、①②がある場合は、そのまま、夜が白む4時ころまで「不眠」状態となる。その後2~3時間ほど「うつらうつら」して(C)7時頃には起床する(D)が、①~⑤が同時に生じる「最悪」の状態が待っている。
 したがって、睡眠時間をまず4時間持続すること、さらに4時間追加して合計8時間確保すること、が「体調」を安定させるための条件ではないか。そのために(音の)環境を整える。まず22時の就寝時(A)には、CD「ちあきなおみ うたくらべ」をかける。それを聴きながら、手指の「井穴」(爪の生え際)を刺激する。掌のツボを圧したり揉んだりする。そして4時間後の2時(B)、CD「モーツアルトの音楽療法」(循環器疾患用)を聴きながら、前腕部のツボを圧したり揉んだりする。さらに4時間後の6時(C)、CD「モーツアルトの音楽療法」(免疫性疾患用)を聴きながら、起床(D)に備える。起床後は、床に仰臥し両足をベッドに(直角に)挙げる(10分~30分)。
 以上A~Dのサイクルが「順調」に推移すれば、体調は「2.5」で安定するが、昨日はひどかった。起床時から「最悪」で思わず「救急車」を呼びたくなったが、このご時世では憚れる。まして「キモチガワルイ」「イキグルシイ」などと訴えたところで、検査され「異状なし」と言われるだけだ。そこでインターネットの記事「家庭でできるツボ健康療法講座」の《呼吸困難》を参考に、手首の「列缺」(両手の拇指と示指のまたを交差させ、示指の先端が当たるところのくぼみ)、足首の「太谿」(内踝の後方、アキレス腱の前のくぼみ )、前腕内側の「内関」 (腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指2本)、「郄門」(腕関節掌側横紋の正中から肘に向け指5本) にエレキバンを貼って、様子をみることにした。いつもは就寝前に行う「ホットシャワー5」(超音波温熱吸入器)も数回試みた。 半日ほど辛抱して、夕方になると「不快感」は徐々に消失し、22時の就寝後、4時間持続睡眠が可能になった。(A~B、C~Dのサイクルが「順調」だった。) 
 そんなわけで、今日の起床時は体調「3」まで回復したが、一方、両腕に貼られたエレキバンの影響か、絆創膏の影響か、はやくも「かぶれ」「湿疹」が現れた。かゆい、かゆい。エレキバンはすべて取り除いて、またまた様子をみる。
 《一筋縄ではいかぬ》、それが私の《体調管理》である。
(2020.3.31)