梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

新型コロナウィルス感染・《世界の動向・4》

 3月24日から25日にかけて、世界の感染者数・死者数の「増加」、「致死率」の様相は以下のとおりである。(●は増加率の1.1倍未満、▲は1.1倍以上、■は不明・数値は「東京新聞朝刊」掲載の表《新型コロナウィルス感染者が多い国・地域》にもとづく)


《感染者数・増加率》(24日→25日) *↑、↓、→は、(20日→21日)との比
●中国47人↑(1.0005倍→) ▲韓国100人↓(1.11倍↑) ●イタリア5249人↓(1.08↓倍) ●イラン2206↑(1.08倍↑) ●日本116人↑(1.06倍↑) ▲フランス2446人↑(1.12倍↓) ▲ドイツ3662人↓(1.12倍↓) ▲スペイン7937人↑(1.20倍↓) ▲米国9979人↑(1.22倍↓) ■スイス不明 ▲英国1427↑人(1.21倍→)


《死者数・増加率》(24日→25日)
●中国4人↓(1.0001倍↓) ●韓国1人↓(1.008倍↓) ▲イタリア743人↑(1.12倍↓) ●イラン143人↑(1.07倍↓) ●日本3人↑(1.05倍↑) ▲フランス240人↑(1.27倍↑) ▲ドイツ34人↑(1.28倍↓) ▲スペイン738人↑(1.27倍↓) ▲米国177人↑(1.32倍↑) ■スイス不明 ▲英国87人↓(1.25倍↑)


《25日現在の致死率》
 中国4.0%→、韓国1.3%↑、イタリア9.8%↑、イラン7.6%↑、ドイツ0.4%↑、米国1.3%→、フランス4.9%↑、スイス不明、英国5.2%↑、日本2.7%↑。


 3月20日から21日にかけての増加数・増加率と、3月24日から25日にかけての増加数・増加率を比べてみた。感染者数は中国、イラン、日本、フランス、スペイン、米国、英国で上昇している。減少は韓国、イタリア、ドイツである。増加率の上昇は韓国、イラン、日本であった。横ばいは、英国だ。
 死者の増加はイタリア、イラン、日本、フランス、ドイツ、スペイン、米国。減少は中国、韓国、イギリス。増加率の上昇は日本、フランス、米国、英国である。下降は中国、韓国、イタリア、イラン、ドイツ、スペインであった。
 3月25日現在の、各国の致死率は中国、米国を除いてすべて上昇した。2%以上は中国、イタリア、イラン、フランス、英国である。中でもイタリアが10%に迫る勢いで上昇している。2%未満はドイツ、韓国、日本である。 
 状況は《刻一刻》と変化しているが、《中国、韓国を除いて》感染者数、死者数はいずれもまだ増加の一途を辿っており、パンデミックはさらに拡大する怖れがあることがわかる。今後の日本が中国、韓国のように《終息》の方向に向かうか、それとも欧米諸国のように、アウトブレイク(爆発的流行)の途を辿るか、重要な分岐点に立っていることはたしかなようである。
(2020.3.26)