梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私の《病状管理》・10

 今日は循環器内科の通院日である。主治医は「最近の体調はいかがですか?」と尋ねる。体調を5段階(最良5、良好4、普通3、不良2、最悪1)にわければ、「2」というところか。この2年間「5」になった日は1日もなかった。たまに、入浴時など「4」になることもあるが、通常は「3」と「2」の繰り返しだ。
 だいたい明け方が「1」(胸やけ、吐き気、息切れ)、起床時が「2」、徐々に「3」になる場合もあれば、「2」のままで終わることもある。しかし、そんなことを主治医に話しても通じないだろう。
 ここ数日、パソコンに向かっていると、「ふと意識が薄れそうになる」ことがあるので、私はそのことを主治医に伝えた。「そうですか。血圧は高くありませんか?」「120位だと思います」「では測ってみましょう」・・・「130と80です」「数年前に脳梗塞になりました、2017年(3年前)にMRI検査をしましたが“異状なし”でした」・・・「両手を上に挙げてみてください、では前に出してみてください・・・、よくわからないので、採血をしましょう。血液検査を受けてきてください」。
 採血後、待つこと30分。主治医は「血液検査の結果は特に問題ありません。肝臓、腎臓、ヘモグロビンなどすべて標準値におさまっています。では、念のために目(だけ)を動かしてください。私の指を見てください」と言いながら、指を私の上下左右に動かした。「特に問題はないようです」。脳梗塞だとは考えられないので「しばらく様子を見ましょう」ということで、診察は終わった。
 世間は新型コロナウィルスの感染で大騒ぎ、特に「病院の待合室が危ない」とも言われているので、この時ばかりはマスクを着用、早々に病院を後にした。
(2020.3.10)