梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

延命記念日・Ⅳ

 今日は4回目の「延命記念日」である。急性心筋梗塞を発症、緊急手術で一命をとりとめてから4年が過ぎた。この間、「快適」「爽快」といった感覚とは無縁で、つねに「不快感」が伴っていた。吐き気、胸やけ、腹部膨張感(満腹感)、食欲不振が続いている。消化器内科医の診断では、「機能性ディスペプシア」ということであった。
 現在15種類余りの薬を処方されているので、ポリファーマシー(多剤服用)の傾向は否めない。最近は食前の4種類は、1種類だけにして、同時に飲まないようにしている。他の3種類は「体調をみながら」服用するなどの工夫をしてみると、少し「不快感」が軽減するようだ。
 いずれにせよ、「不快感」とともに「長生き」しても苦しいだけだ。まだ「延命記念日」を寿ぐ気持ちにはなれない。
(2022.6.25)