梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

除夜

 今日は大晦日である。今年の目標は「大晦日まで生き延びる」ということだったが、「やっとの思いで」達成できた。しかも「自分の力で」というよりは、「周囲に支えられて」という点が重要だ。感謝の気持ちを忘れてはいけない。
 コロナ禍は3年間続いているが、いっこうに収まりそうもない。加えてインフルエンザも流行しはじめているとのことだ。私たち高齢者にとっては「気が抜けない」時間が続く。 今年は、昭和時代に活躍した多くの著名人が旅立った。「あの人はまだ生きてるか年の暮れ」「死なないでほしい昔の男たち」、そんな戯れ句が浮かんでくる除夜である。
(2022.12.31)