梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私家版・昭和万謡集・58・「高原の駅よ、さようなら」

58「高原の駅よ、さようなら」(詞・佐伯孝夫 曲・佐々木俊一 歌・小畑実)
《寸感》
 別れの時が来た。ほんの短い逢瀬だった。再会を誓ったが実現できるだろうか。汽車が高原の駅を離れたとき、初めて男の頬に涙がこぼれ落ちた。小畑実、渾身の一作である。
(2023.12.13)