梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私家版・昭和万謡集・27・「明治一代女」

27 「明治一代女」(詞・藤田まさと 曲・大村能章 歌・新橋喜代三)
《寸感》
 山中貞雄監督の映画「丹下左膳余話 百万両の壺」の中で、新橋喜代三は「彼女ならでは」の音曲を数多く披露している。また演技の面でも、大河内伝次郎と五分に渡り合い、鹿児島訛りの台詞回しが魅力的である。種子島出身、鹿児島の座敷に出ていたところ、作曲家・中山晋平に認められ上京、後年、彼の後妻におさまった。「明治一代女」は、多くの女性歌手に歌われているが、オリジナルは新橋喜代三である。
(2023.11.11)

明治一代女の唄(新橋 喜代三)80rpm

カラーで蘇る名作【丹下左膳余話 百萬両の壺】昭和10年