梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

専門家の「見解」

 1月7日の「yahooニュース」に「軽症が多いはずのオミクロン株で、新型コロナ死亡者数が過去最多 理由は?」というタイトルで専門家(倉原優氏・国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科医)が見解を発信している。新型コロナ死亡者数は、ここにきて1日当たり300人~400人を推移しているが、すべてオミクロン株による。オミクロン株死亡者数は「第6波」「第7波」「第8波」で約4万人であり、「第1波」から「第5波」までの約2万人と比べて倍増している。新型コロナの重症化率や致死率は、季節性インフルエンザと同等レベルまで減少したが、基本再生産数は季節性インフルエンザの5倍以上ではないかと推測される。つまり、感染性が高いので、感染者数が激増し、それにつれて死亡者数も増えるという結果になっているということだ。
 また「重症者数が増えていないのに死亡者数が増えているのはおかしい」という見解に対しては「主に軽症中等度のコロナ病棟で高齢者がなくなられています」「高齢者は、人工呼吸器や心肺蘇生などを希望されないことが多く、重症病棟に転院することはありません。そのため、重症としてカウントされずに静かに亡くなられます」と述べている。
 さらに、日本はワクチン接種率が高く、国際的にも人口当たりの死亡者数はまだ少ない、油断せず、ワクチンを接種するべきだとしている。
 私自身「重症者は増えないのにどうして死亡者が増えるのか」という疑問をもっていたので、その謎は解けたような気がする。
 では、高齢者の場合、どんな人が回復し、どんな人が亡くなるのか、軽症中等度のコロナ病棟ではどのような治療を行っているのか、コロナで死なないためにはどうすればよいか、是非「専門家」の見解を知りたいと思った。
(2023.1.9)