梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

「世も末」だ

 「東京新聞」12月27日付け朝刊1面に「秋葉復興相きょう更迭 閣僚4人目 政治資金多数疑惑 差別問題 杉田政務官も交代」という見出しの記事が載った。岸田首相は復興相を更迭し、政務官を交代させるそうだ。内閣支持率が30%を割る中、少しでも信頼を回復しようとする「試み」であろうか。むなしい「悪あがき」である。今は、まず自らが辞める時なのだが、そのことに気づいていない。というより、「岸田が辞めたところで、適当な後釜がいない」と誰もが思っていることの上に「あぐらをかいている」としか思えない。「河野?、茂木?、まさか石破?、それとも、菅?・・・」、与党だけでなく野党の面々を見たところで、今の政治家は、みな「金太郎飴」のようで信頼できない。わずかに「れいわ新撰組」あたりは、新鮮に見えるが、力不足は否めない。
 だから、国民は政治に期待しない。「世も末」だと思っている。テレビやネットの煽情的な情報に「張り合い」を感じ、愚もつかぬ「お笑い番組」に現を抜かすほかはないのである。
 このままでいけば、間違いなく「日本」は崩壊するだろう。だが、その前に私の寿命が尽きることも、また確かなのである。
(2022.12.27)