梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

私家版・昭和万謡集・81・「ちゃっきり節」

81「ちゃっきり節」(詞・北原白秋 曲・町田佳声 歌・市丸)
《寸感》
 昭和2年に静岡を舞台につくられた新民謡である。北原白秋は、当初「きゃあるが鳴くから雨ずらよ」と書いたが、方言を取り入れて「きゃあるが鳴くん《て》」と改めた。しかし、歌手の市丸は「きゃあるが鳴くん《で》」に代え、「雨ずらよ」を「あまずらよ」と歌っている。なぜだろうか、永遠の謎である。
(2024.1.8)