梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

2018年8月のブログ記事

  • スポーツ界の《膿》(「優勝劣敗」)

     2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて「膿を出し切ろう」と、スポーツ界が揺れている。当初はコーチのパワハラ問題に端を発し、以後、某大学の危険タックル、某連盟理事長の圧力疑惑(○○判定)、最近では某協会のコーチ無期限登録抹消処分、等々。要するに、スポーツマンシップの「フェア精神」(基本理... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・70

    ■応答 《返事》 【要約】  応答の最も単純な型は、相手の呼びかけに対する、ウンとかハイのような返事である。この種の応答は1歳前後で生じるが、特定の相手の特定の談話に対する特定の応答(適応的な反応)が生じているのではなく、紋切り型に反響的に反応が起こっているのみである。 前には、はっきりハイといっ... 続きをみる

  • 「障害者水増し」問題・責任のとり方

     連日「障害者水増し」問題が報道され、厚生労働大臣が記者会見で謝罪したそうだが、「謝罪すれば済む」という問題ではない。なぜこのようなことが起きたか、などと今さら考える必要もない。事は単純明快である。要するに、各省庁においては、障害者の存在など「屁とも思っていない」からである。障害者を雇用する「意味... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・69

    ■呼びかけと要求 《呼びかけ》 【要約】  呼びかけは、現前する人、あるいは現れることが期待される人に対して伝達する欲求に動機づけられる発声である。注意をひきつける効果の大小に重点が置かれており、音量あるいは音調が重要な役割をはたしている。レベス(Revesz,1956)は、呼びかけの機能的特性と... 続きをみる

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  • 《炎熱地獄》(猛暑日)の過ごし方

     今日で、今夏最後の「猛暑日」が終わる見込みである。高齢者、病人にとっては、まさに「炎熱地獄」の毎日であった。65歳以上の場合、最高気温が摂氏30度未満の時には、「熱中症」の発生率はほとんど目立たないが、30度を超えると徐々に上昇し、35度で12%、36度15%、37度では33%が発症する、という... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・68

    ■感嘆発声 【要約】  初期の感嘆発声は、主として短母音または長母音の強い発出であり、情動の直接的な表出である。子どもの属する社会の言語音からの影響を受けておらず、生得的なものである。これは“一次感嘆発声”あるいは“自然感嘆発声”とよばれている(Revesz,1956;Leopold,1949)。... 続きをみる

  • ある問答

     AがBに言った。 「気がつくと、私は四角い部屋の床に横たわっていました。部屋の中には何もなく、真っ白い天井と壁があるだけです。出口はなく壁には窓もありません。よくよく天井を見ると、次第に『死』という字が浮かび上がってくるのです。壁も床も同様で、私は『死』という字に囲まれて、辛うじて生きているとい... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・67

    12 言語的伝達の諸型 ■サルの発声の型と機能 【要約】  京都大学の霊長類研究グループによる十数年間の研究成果が、最近、伊谷(1965)によってまとめられている。伊谷によると、ニホンザルの音声的伝達は機能的につぎの4種類に分類することができる。 ⑴ 叫び声(crying) ⑵ 吠え声(barki... 続きをみる

  • 人間は何のために生きるのか

     一言で言えば、「自分以外の人間を励ます」「勇気づける」「その気にさせる」ためではないだろうか。人間は「社会的動物」であり、一人では生きていけない。つねに誰かを必要としているのである。そこまでは「わかったつもり」でいたのだが、そのことと「人間は何のために生きるのか」という命題とを結びつけて考えるこ... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・66

    ■母親の初語識別 《初語識別》 【要約】  通常、初語は子どもとたえず接している母親によって発見される。母親は、純粋に情動的あるいは喃語的な発声に対しても、これを自分への呼びかけ、あるいは、何かを自分に要求する有意味的発声と解釈しがちである。客観的に有意味とはいえない空疎な音声が、母親には意味的な... 続きをみる

  • 高校球児・帽子のかぶり方

        連日、甲子園で展開されている高校野球のテレビを観ながら思うことがある。それは球児の「帽子のかぶり方」、ほとんどのチーム、ほとんどの選手が、帽子の前面を「壁」のように「直立」させ、頭頂部の天井部分を凹ませて被っている。なぜだろうか。偏屈な老人の私には、その感覚が全くわからない。「見た目」なの... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・10・《付録・療養アイテム10選》

     「急性心筋梗塞」の(2カ月に亘る)療養生活で不可欠だと感じたアイテムは、以下の通りである。「他山の石」として参考にしていただければ幸いである。 ⑴エア・コンディショナー(エアコン)  室温を一定に保つために不可欠である。病院の病室は摂氏23度に保たれていたが、自宅では摂氏25度に設定した。(それ... 続きをみる

  • 【2018夏】の《終わり》

     ようやく猛暑が一息ついた。暑さも峠を越えたらしい。それにともなって、私の体調も少しずつ回復しはじめたようである。第一に「吐き気」をほとんど感じなくなった。第二に、「倦怠感」も減り、「身体を動かそう」と思う意欲が湧いてきた。第三に、食欲が戻り、体重が減らなくなった(57kg台をキープしている)。第... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・9・《付録・「胃カメラ検査」》

     「急性心筋梗塞」で緊急の手術をしてからあと1週間余りで2カ月となる。術後の経過は「おおむね良好」(循環器内科の所見)だが、「吐き気」「腹部膨満感」のため食が進まず、体重が3kg減った(57kg)。主治医から、念のため(別の病院で)「胃カメラ検査」を受けるように助言されたので、今日、朝一番で受けた... 続きをみる

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  • 子育ての「基本」

     子育ての「基本」は、子どもを両手でしっかりと「抱きしめる」ことである。そのとき、大切なことは、抱きしめられる子どもと抱きしめる人(主として親)の双方が、ともに「心地よい」という感覚、感情を共有できるかどうかということである。    最近では、「抱っこ紐」を利用する親をよく見かける。親は両手で子ど... 続きをみる

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  • 2歳男児の《述懐》(つくり話)

     ほんとうのことをいうと、ボクは「うみ」よりも「やま」のほうが、すきなんだ。じいじは「うみへいこう」と、にいちゃんとボクをつれて「うみ」にむかった。でも、とちゅうで、ボクはどうしても「やま」にいきたくなって、じいじに「おうちかえる」といったんだ。でも、にいちゃんはうみへいきたいので、じいじはこまっ... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・65

    11 初語 【要約】  “語”は、文のなかの構成分でなければならないから、初語は“語”ではないが、初期の談話は、語に似たまとまり方で1音節ないし2~3音節から成り、機能的にみても、将来の本格的な談話の中に移行していくものが多いから、“語”とよんでも誤りとはいえない。wordと区別してvocable... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・8・《結び》

     昨日、今後の課題について主治医の診断を仰ぐために通院・受診した。その結果は、①服用薬のうち一種(フロセミド錠20mg・1日分0.5錠)を中止すること、②胃カメラ検査をして「吐き気」の原因を探ること、ということになった。フロセミド錠は、血圧を下げ浮腫をなくす薬である。利尿効果が急激にあらわれること... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・7・《総括》

     「急性心筋梗塞」を発症し7週目を迎えた。経過は決して順調とはいえないが、いつまでも病気にかかわってはいられない。まだ、私には果たさなければならない「仕事」がたくさんあるのだ。石川啄木は『こころよく我に働く仕事あれ、それを成し遂げて死なんと思う』(「一握の砂」)と詠み、26歳で他界したが、数多くの... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・6・《「考えない練習」》

     「療養生活」の時間は、健康時に比べて10倍以上長く感じられる。いつまでたっても、朝が来ない。そんなときどうするか。モーツアルトやバッハの音楽に身をゆだねる。それで楽になれれば幸せだが、そうは問屋がおろさない。突如として不快感におそわれる。その不快感とは、「吐き気」「倦怠」「脱力」である。それら不... 続きをみる

  • 「考えない練習」(小池龍之介)を読んで考える・《2》

     「考えない練習」とは、「目、耳、鼻、舌、身の五感に集中しながら暮らす練習を経て、さらには思考を自由に操る練習」に他ならない。著者は第一章の冒頭で「考えることで、人は無知になる」と述べている。その意味について「考えて」みたい。人間は四六時中、考えごとをしている。そのことが、人の集中力を低下させたり... 続きをみる

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  • 「考えない練習」(小池龍之介)を読んで考える・《1》

     「考えない練習」(小池龍之介・小学館・2010年)という本を読んで「考えた」。「我思う、故に我あり」(ルネ・デカルト)とか、「人間は考える葦である」(ブレーズ・パスカル)とかいう言葉があるように、人間の特長は「考える」ことにあるということは常識である。昭和40年代、ある小学校の校長が子どもたちに... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・5・《「病牀六尺」》

     入院した時、私は「こんな所にいつまでも居られない。最短時間で出てやるぞ!」と決意した。その通り、おそらく最短時間で退院することができたのだが、以後の「療養生活」は順調ではない。たえず「吐き気」におそわれ、思うように食べられない。その結果、体重は60kgから57kgに減った。「脱力感」「倦怠感」も... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・4・《元気の種》

     昨日は、夕食時「吐き気」におそわれ、卵焼き2片のみで終了となった。ともかくも食後の服薬をして血圧等を測る。最高は153、最低は100、脈拍76、体温35.2度ということで、寝る前の降圧剤を飲んで17時に横になる。目が覚めたのは21時30分、その時の血圧等はは最高123、最低83、脈拍68まで下が... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・3・《体重減》

     「急性心筋梗塞」の手術から1カ月半が過ぎようとしているが、その経過は順調とはいえない。循環器内科の所見(心電図検査、胸部レントゲン検査、血液検査、血圧測定、脈拍数、体温)では「経過はほぼ良好」とのことだったが、今日受けた「心臓リハビリ」での「体成分分析装置装置Inbody S10」の結果は「要注... 続きをみる

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  • 続・「同じ穴の狢」

     前文で私は〈「 A、T、Y・・・を筆頭に、「われら某国民」はすべてが「同じ穴の狢」ということか。(・・・溜息)〉と綴った。Aとは某国首相、Tとは某大学理事長、Yとは某連盟理事長のことだが、今日の新聞を見ると、Yは「辞任」を表明したとのことである。前日までは「悪いことは何もしていないのになぜ辞める... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」病状記・2・《胃がん》

     昨日、看護師から「明日また吐き気がでるようでしたら、外来で受診してください」と言われていたので、朝から吐き気がでるかどうか興味津々であった。起床直後はなかったが、空腹感と同時に吐き気が始まった。「・・・やっぱり」。急いで朝食を済ませ、10種類の薬を飲む。しばらくすると吐き気は治まるが、9時30分... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」病状記・1・《吐き気》

     猛暑日の連続は「病み上がり」には辛い。「2時間起きて1時間横になる」から「4時間起きて2時間横になる」生活になってきたが、突然おそってくる「吐き気」「倦怠感」と向かい合わなければならない。昼間に眠り、夜中に起きることも珍しくない。夜はぐっすり眠りたいという思いで、昨晩は退院後はじめて「缶ビール」... 続きをみる

  • 「今、赤ちゃんが危ない 母子密着育児の崩壊」(田口恒夫・近代文芸社・2002年)

     今、私の手元に一冊の本がある。タイトルは「今、赤ちゃんが危ない 母子密着育児の崩壊」(田口恒夫・近代文芸社・2002年)。新書版180ページの小冊子で、定価は953円だが、現在、この本は絶版、書店では入手できない。インターネットの通販(アマゾン)では、中古品12000円という値がついている。12... 続きをみる

  • 「自閉症」・《負のスパイラル》

     平成15年、文部科学省は「自閉症とは、3歳位までに現れ、1他人との社会的関係の形成の困難さ、2言葉の発達の遅れ、3興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される」と定義した。厚生労働省もホームページで、「自閉症の原因... 続きをみる

  • 「原爆投下、若者の25%容認」?

     東京新聞8月5日付け朝刊に、中国新聞社が実施した被爆六十年のアンケート結果が「広島でも進む風化」というタイトルで紹介されていた。「次世代への体験継承がうまくできていないと感じる被爆者と若者がともに三割を超す」ことは分かったが、原爆投下の是非に関する回答には、疑問が生じた。若者の25.3%、被爆者... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・64

    6 言語的伝達の機能の初期分化 【要約】  ここへきてようやく言語的な行動の第1歩がはじまる。それは、言語形式に従う適応的な伝達の開始ということである。この期から、子どもは言語を利用して外界に適応する方法を徐々に、しかし積極的に習得していく。  まず、初語の問題をとりあげ、つぎに呼びかけから、質問... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・63

    ■言語理解の透明性 【要約】  音声は談話の聴取においては“透明”だといわれる。このことは、“話”という語がつぎのような広い意味範囲にわたって用いられる事実からも立証される。 まず、“話”という語は、言語行動の一形態としての意味に用いられる。 ⑴ 活動ないし能力(2歳児は十分話ができる)  ⑵ 形... 続きをみる

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・62

    《自己行動調整機能の発達》  はじめ他者への伝達手段であった談話が、子ども自身が自己の行動を統制し組織化するための手段を分化すること、および、まえには二人のひとに分かれていた“話すー聞く”という機能が、のちに個人行動の中へ統一的に内化されること。この発達過程を分析する方法が、(Luria)を中心と... 続きをみる

  • 人を守るのは人

     車椅子で電車に乗り降りする際には、駅員が付き添う。しかし、白杖を持った視覚障害者に駅員が付き添う姿はあまり見かけない。なぜだろうか。ホームからの転落を防ぐために、ホームドアの設置が叫ばれているが、膨大な費用がかかる。その費用よりも事故処理の費用の方が安く済むといった意見もあるようだ。豊かで便利な... 続きをみる

  • 「同じ穴の狢」

     昨年からの某国首相A、今年に入って某大学理事長T、最近の某連盟理事長Y・・・。いずれも「首」「長」と名のつく立場だが、「公私混同」「自省の念欠如」「強権主義」「恥知らず」という共通点があり、要するに「同じ穴の狢」である。  彼らは「弱肉強食社会」の勝者であると自認し、順風時には得意満々、多弁だが... 続きをみる

  • カラスなぜ鳴く

     昔のカラスは、「山に可愛い七つの子がある」(野口雨情・1921年)から鳴いたり、その子らが育って「コケコッコのおばさんに赤いお帽子ほしいよ」(海沼実・1939年)といって鳴いたが、今のカラスはなぜ鳴くか。  カラスは太古の昔から人間と「共に」生きてきた。それゆえに、人間の来し方・行く末を知り尽く... 続きをみる

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  • 相模原殺傷事件と「優生思想」

     相模原殺傷事件から半年が過ぎ、またまた様々な論議が蒸し返されているが不毛としか思えない。民主主義を標榜する社会において、事件を引きおこした容疑者の主張・言い分につゆほどの道理・真理はないからである。容疑者の「優生思想」は、一顧だに値しない代物であり、論議するほどの価値はない。にもかかわらず、「社... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・61

    9 言語理解  【要約】  言語理解は子どもの知的発達に大きな寄与をする。そのような寄与がどのように発達変化するか、その発達を規定する要因は何かについて考えてみたい。 ■ 談話の自己行動調整機能  自己行動に対する談話の調整機能の発達過程についての実験的研究の成果を検討する。 この行動調整と談話と... 続きをみる

  • 相模原殺傷事件・容疑者の「ハードル」

     相模原殺傷事件の容疑者が「作戦」(犯行)を実行するまでには、いくつかのハードルがあった。その一は、衆議院議長の承認・許可を得ることである。彼は手紙の中で「ご決断頂ければいつでも作戦を実行致します」と述べている。しかし回答は得られなかった。その二は、施設長との面談である。施設長は彼の「優生思想」を... 続きをみる

  • 相模原殺傷事件・容疑者の「手紙」

     相模原殺傷事件の容疑者は、犯行のほぼ5カ月前、衆議院議長宛に手紙を綴っている。その内容を要約すると以下の通りである。 ①私は障害者総勢470名を抹殺することができる。世界経済の活性化、本格的な世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考え、本日行動に移した。 ②障害者は人間としてではなく、動... 続きをみる

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  • 童話「焼かれた魚」(小熊秀雄)の思い出

     詩人・小熊秀雄の作物に、「焼かれた魚」という童話があることを御存知だろうか。その内容は、およそ子ども向けの話としては「ふさわしくない」といおうか、何とも「悲しく」「寂しく」「絶望的な」雰囲気を漂わせている。主人公は、ある家庭の台所で、今、焼かれたばかりのサンマ一尾、いかにも美味しそうな様子で、皿... 続きをみる

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  • 「岩波写真文庫 汽車の窓からー東海道ー」(1954年・岩波書店)

       東海道本線で金谷に向かう。JR東日本「大人の休日倶楽部」の割引乗車券利用のため、東海道新幹線ではなく、「特急踊り子号」で熱海まで、以後は在来線・浜松行きで金谷まで、という行程である。  私が初めて鉄道旅行(単独)をしたのは、小学校4年(昭和29年)の夏休みであった。東京駅15・16番線ホーム... 続きをみる

  • 気象庁の《説明不十分》

    〈気象庁は1日、7月の天候まとめを発表した。東日本の月間平均気温は平年を2.8度上回り、1946年の統計開始以来、最も高かった。7月23日には埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41.1度を記録。同庁の竹川元章予報官は、この猛暑は7月上旬の西日本や東海を中心とする豪雨とともに、「30年に一度以下の頻度... 続きをみる

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  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・60

    《代表過程と条件づけ》 【要約】  二つの事項間の任意的な関係は、言語的代表過程に限らず、非言語的過程にも存在する。接近連合、あるいは条件づけによって、連合される二つの事項の間に有縁性があってもなくても、両者間に結びつきが生じる。  連合における結合は、一つ一つが孤立しているが、言語的代表過程では... 続きをみる

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  • 「病む」ということ・2

    〈最近は、腰痛が拡大して、「歩行困難」になった。なぜか。まだ若いつもりで「歩き回った」からである。自業自得、私の身体が「しっぺ返し」をしたのである。「いい気になるな、おまえは見境もなく生き続け、十分に老いたのだ。もう昔のように自由にはさせないぞ。身の程をわきまえろ!」という声が聞こえる。でも、止ま... 続きをみる

  • 【2018夏】(駄句二句)

    【2018夏】(駄句二句) ■ ステントで蘇る朝梅雨明ける ■ ステントに命預けて夏越える 【補説】 《ステント》:内腔を保持する鋳型 (堅い網でできたストローのようなもの) で、心臓の冠動脈や消化管の狭窄部を拡張するために挿入または埋め込まれるものです。心筋梗塞の治療では、冠動脈形成術 (風船療... 続きをみる

  • 「幼児の言語発達」(村田孝次著・培風館・1968年)抄読・59

    《代表過程の二つの発達水準》 【要約】  代表過程とは、“代表するもの”と“代表されるもの”との間の分化である。ピアジェ(Piaget,1945)に従って、“代表するもの”を“能記”、“代表されるもの”を“所記”とよぶ。この二つの用語は、フランスの言語学者ソシュール(Saussure)によって用い... 続きをみる