午後3時、炎天下の浅草界隈に辿り着く。木馬館開場までまだ1時間ある。私は、迷うことなく「浅草観音温泉」に飛び込んだ。入浴料700円。えっ?これって、ほんとに温泉なの?看板に天然温泉と書いてあるのだから、間違いない。それにしても、愛想も何もない風情で、脱衣場には、やたらと「手書き」の注意書きが多い... 続きをみる
2022年4月のブログ記事
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大井川娯楽センターは、開業60年を超える「東海の娯楽施設」である。東海道本線金谷駅から徒歩5分、といっても所在地が「城山」とあるように、鬱蒼とした森の中、しかも急勾配の山道を数十メートル登らなければならない。小山の頂上から斜面にかけて敷設された「たたずまい」といおうか、劇場の入り口は「階段の途中... 続きをみる
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大衆演劇・劇場界隈・大江戸温泉物語「ながやま」(片山津温泉)
金沢と福井の中間、北陸本線・加賀温泉駅で下車、山側を辿れば山代温泉、山中温泉、海側に赴けば片山津温泉という道程である。東京お台場を本拠地とするスーパー銭湯の覇者「大江戸温泉物語」は、山代温泉には「加賀の本陣・山下家」、片山津温泉には「ながやま」という温泉旅館(系列店)を経営している。その「売り」は... 続きをみる
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午前6時、「放浪の旅」に出立、上越新幹線で越後湯沢、経由で金沢へ向かう。 車中で「庶民列伝」(深沢七郎・新潮社・1970年)のうち「サロメの十字架」読了。登場人物は、アルサロ(水商売)のママ、ホステスたちとパトロン、客といった面々で、その「やりとり」、「風俗」を淡々と描いている。筋書きといっても... 続きをみる
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午前8時5分柏発、勝田行き普通電車で友部へ。9時54分友部発、小山行き普通電車で岩瀬へ。岩瀬からタクシー(5分・約2キロメートル)で「岩瀬城総合娯楽センター」到... 続きをみる
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JR予讃線鴨川駅下車、県道33号線を坂出方面に進み、まもなく左折すると踏切、それを渡って後は道なりに直進、ややきつい登り道になるが、一息頑張ってヘアピンカーブを曲がりきると、右手高台に「城山(きやま)温泉」は建っている。案内パンフレットには「五色台の峰が空に溶け込み遙か、塩飽の島々の姿を銀色の瀬... 続きをみる
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鳥取・はわい温泉千年亭に赴く。館内にある「三匹のこぶ座」で公演中の大衆演劇を観るためである。案内ではJR倉吉駅からタクシーで約10分とあるが、路線バスも通っている。館内の雰囲気は「千年島の一軒宿」と銘打たれているが、鄙びた風情は皆無、東郷湖の畔に「君臨」する豪華旅館といった趣きで、絨毯を敷き詰め... 続きをみる
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午後1時から、「太平洋健康センター・蟹洗温泉」で大衆演劇観劇。「劇団駒三郎」(座長・南條駒三郎)。シルバーウイークも「宴たけなわ」といった雰囲気で、劇場のある施設、子連れ家族客、サイクリングレースの中年選手、仮眠目当ての若者客などでごった返し、大浴場のなかは文字通り「芋を洗う」様相を呈する... 続きをみる
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早朝に自宅を出発、新幹線で東海健康センターに向かう。「鹿島順一劇団」(座長・三代目鹿島順一)の舞台を見聞するためである。東海健康センターへは、名古屋駅から地下鉄東山線、鶴舞線と乗り継いで約30分、赤池駅で下車、時計台前から30分毎発の送迎バスに乗車、約5分で到達する。そこは文字通り、「東海... 続きをみる
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JR東海道本線浜松駅から豊橋、蒲郡と乗り継いで、午前9時30分、みかわ温泉海遊亭の送迎バスに乗車。蒲郡駅からの乗客は、もう一人、中年の女性のみ。曰く「お友達の話だと、今月の劇団は先月よりよくないそうですよ」。さもありなん、大衆演劇ファンの大半は、豪華で派手で賑々しければ満足するものなのだ。眉毛の... 続きをみる
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午後4時、長野しなの鉄道戸倉駅着。タクシーで上山田温泉・信州大勝館に向かう。入口で休館でないことを確認し「宿探し」に行こうとすると、中から従業員に呼び止められた。「今日はどこにお泊まりですか?」「まだ決まっていません」「それなら、良い宿を紹介しますよ。ともかく中にお入り下さい」ということで、お茶... 続きをみる
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東武アーバンバークライン川間駅から、「境町行き」の朝日自動車バスに乗っておよそ30分、役場前停留所で下車、「御老公の湯・境店」に向かう。ここは茨城県のはずれ(猿島郡境町)、利根川べりにある大温泉施設である。広い、広い。大浴場(浴槽は20)、岩盤浴場、足湯に加えて、貸し切り風呂(2)、大宴会場、中... 続きをみる
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午後6時から、横浜・三吉演芸場で大衆演劇観劇。「森川劇団」(座長・三代目森川長次郎)。ここの劇場は、大衆演劇の開催地としては「やや異色」である。インターネットで「演劇グラフ」を検索、さらに「全国公演案内」という項目をクリックすると、全国各地の「劇場」が紹介される。三吉演芸場の記事は以下の通りであ... 続きをみる
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今日からの三連休を利用して、新潟県阿賀野市にある「名湯・安田温泉やすらぎ」に赴いた。今年6月にも訪れたが、以下はその時の感想である。〈7時48分東京発上越新幹線「Maxとき305号」に乗車、新潟の「安田温泉やすらぎ」に赴いた。終点の新潟駅で下車、駅前から10時30分発の送迎バスに揺られて45分後... 続きをみる
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午前0時過ぎに、強い地震。テレビニュースによれば、岩手県では震度6弱とのこと、ここは宮城県、震度4程度かと思った。今日は「南劇団」の舞台をもう一度見て、仙台に戻り、そこから秋田方面(「こまち健康ランド」・公演・鹿島劇団)に向かう予定だったが、秋田新幹線が不通(もしくは遅延などの混乱状態)になれば... 続きをみる
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【鬼東沼レジャーセンター】(栃木県真岡市)・公演「南劇団」 JR宇都宮線・石橋駅からタクシーで20分、鬼怒川の畔に設けられた劇場である。今から30年前に建てられたが、そのたたずまいは当時のまま、入口のアーケードは看板が剥がれ落ち、「廃業寸前」という様相を呈している。ところが、どっこい、それは外観... 続きをみる
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大衆演劇の第三部(または二部)は舞踊・歌謡ショー、そのラストを飾る「フィナーレ」は、それぞれの劇団が、おのがじし趣向を凝らし、文字通り「百花繚乱」といった景色・風情を醸し出している。かつて、「劇団ママ」を率いていた女座長・若水照代は、純白のドレスに身を包み、客席後方の暗がりから、静かに登場、バック... 続きをみる
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「鹿島順一劇団」が演じる「芝居」は、その主題、役者の演技力において他を凌駕している。大衆演劇の「芝居」の主題は、儒教・仏教・神道など、伝統文化に基づいた「礼節」「義理(仁義)」「忠孝」「因果応報」「滅私奉公」「報恩」といった価値観にかかわりながら、終局は「人情」(親子・兄弟の家族愛)の機微に帰結す... 続きをみる
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大衆演劇の役者は、テレビ(映画)俳優と違って、「やり直し」(NG)ができない。また、歌舞伎、新派、新劇などの役者と違って、(多くの場合)「台本」がない。さらに、芝居・舞踊ショーの「演目」は、「日替わり」が原則である。したがって、つねに最低30本以上の「演目」を準備することが不可欠であり、昼夜... 続きをみる
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さて、大衆演劇の「大衆」(観客)の中で見逃せない存在がある。 私が行きつけの「健康センター」、舞台は二部の「舞踊ショー」に移っていた。ふと気がつくと、私の右隣に老女が一人、座布団に座って、何やらつぶやいている。しかも、うつむいたままで、ほとんど舞台の方を観ていない。舞踊の音楽に合わせて、身体を動... 続きをみる
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大衆演劇の観客は、ただ単に「芝居」や「踊り」を観に行くのではない。「役者に会う」ために通っているのである。特に私の場合は、「観客(大衆)を観る」ことを楽しみにしている。「観客」もまた客席で、様々な芝居を演じてしまうのだ。その第一が「席の取り合い」である。東京、大阪など大都市の劇場では、少しでも見... 続きをみる
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私が初めて「大衆演劇」を観たのは、昭和46年(1972年)8月、今から36年前の夏であった。場所は東京・足立区千住の「寿劇場」、出演者は「若葉しげる劇団」だったと記憶している。入場料は100円程度、観客は土地の老人がほとんどで、人数も十数人、思い思いの場所に座布団を敷き、中には寝ながら観ている人... 続きをみる
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【梅澤武生劇団】(座長・梅澤武生)〈昭和58年3月公演・浅草木馬館〉 「終活」をしていたら、押し入れの中から古いカセットテープが15本出てきた。タイトルを見ると、いずれも「トミオ」「浅草」「十条」などと記されている。日付けは、昭和57年から59年にかけて、「梅澤武生劇団」が芝居小屋で興行していた... 続きをみる
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【劇団九州男】(座長・大川良太郎)〈平成20年2月公演・十条篠原演芸場〉 午後6時30分から、篠原演芸場。「劇団九州男」(座長・大川良太郎)。入場者の行列に並びながら、表看板の役者名を大急ぎでメモする。それによると、「大川良太郎、日本正美、三條千尋、たくや、みずき剛、九条かおり、むらさき要、東城真... 続きをみる
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【劇団新喜楽座】(座長・松川小祐司)〈平成26年12月公演・千代田ラドン温泉センター〉 座長・松川小祐司の父は松川祐司、母は松川さなえ、祖父は松川友司郞、かつては「劇団松」(座長・松川祐司)の子役として、弟の副座長・松川翔也として売り出したが、なぜか「劇団松」は座長・松川祐司とともに姿を消し、今は... 続きをみる
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【劇団十六夜】(座長・市川叶太郎)〈平成26年8月公演・横浜三吉演芸場〉 この劇団は、六代目市川千太郎が「諸般の事情」(?)により、市川叶太郞(きゅうたろう)と名を改め、今年の1月に旗揚げした由、劇場の表看板には「座長・市川叶太郎」という名札を筆頭に、市川千也、扇勝也、扇俊也、市川優叶、市川夢叶、... 続きをみる
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【劇団逢春座】(座長・浅井春道)〈平成26年7月公演・みのりの湯柏健康センター〉 この劇団は元「正研座」、兄・浅井正二郎と弟・研二郎の二枚看板であったが、平成24年に「発展分離」し、兄・浅井正二郎が責任者、長男・春道(26歳)が座長となって、春道の弟・雷三(18歳)、妹・陽子(22歳?)とともに、... 続きをみる
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【劇団春駒】(座長・美波大吉)〈平成26年5月公演・なか健康センター〉 この劇団の舞台は初見聞である。インターネットのサイト「0481jp」では以下のように紹介されている。〈演友会所属。昭和57年(1982年)、現太夫元である美波昇太郎が座長として劇団を旗揚げ。15年ほど前に、先代の後見である花柳... 続きをみる