梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

昭和万葉集・92・「子連れ狼」

92「子連れ狼」(詞・小池一雄 曲・吉田正 歌・橋幸夫、若草児童合唱団)
《寸感》妻を亡くした介錯人・拝一刀が浪人となって柳生一族に復讐をはたそうとする物語。一刀には3歳の男児・大五郎がいる。雨の中、刺客を業とする父の帰りを、東屋で待っている。「帰りゃあいいが、帰らんときゃあ、この子も雨ん中、骨になる」。何とも、壮絶で悲しい風景だ。
(2024.1.19)