「超訳 ブッダの言葉」(小池龍之介編訳・まめ工房・2011年)抄読・1
序 【要点】 本書では、ブッダ自身が生きて古代インドで活躍していたころの語録を直弟子たちが暗記・暗唱して伝えられてきたとされる古い経典たちから、高校生からそのおじいさまおばあさまの世代まで、どなたにもわかりやすそうなもののうち、筆者自身が気に入っているフレーズを選定して'「超訳」を施しました。さ... 続きをみる
「超訳 ブッダの言葉」(小池龍之介編訳・まめ工房・2011年)抄読・1
序 【要点】 本書では、ブッダ自身が生きて古代インドで活躍していたころの語録を直弟子たちが暗記・暗唱して伝えられてきたとされる古い経典たちから、高校生からそのおじいさまおばあさまの世代まで、どなたにもわかりやすそうなもののうち、筆者自身が気に入っているフレーズを選定して'「超訳」を施しました。さ... 続きをみる
「智恵のことば」(浄瑠璃寺住職・佐伯快勝著・淡交社・2008年)抄読・1
『法句経』とは・・序にかえて・・ 仏教の経典はお釈迦さまが説かれた教えをまとめたものです。お釈迦さまが自分で書かれたものではなく、またその場で速記したものでもなく、教えを聞いた弟子がその弟子にと代々語り継いできたものを後に文字にしたものです。その後、多くの弟子たちの集まりで検討し確かめたものが経... 続きをみる
健康寿命が尽きると、次から次へと実に様々な「不快症状」が起きてくる。私の場合、服薬の副作用と思われる、吐き気、胸やけ、腹部膨張感、食欲不振に加えて、最近では「後鼻漏」と、それに伴う「幻臭」まで生じてきた。「後鼻漏」とは、鼻の奥に鼻汁が溜まり喉に流れ込んでくる症状らしい。痰が絡むのではなく、鼻水が... 続きをみる
東京新聞朝刊の1面に「千葉南部の惨状ツイート」「千葉台風 101人けが、停電3万7000戸 家屋修理転落死3人」という見出しの記事が載っている。いずれも、今月9日(10日前)に上陸した台風15号による被害の実態を伝えたものだが、その中で、どうしても看過できない一文があった。昨日(18日)、千葉県... 続きをみる
東京新聞朝刊「発言」欄(5面)には 「 消費税増税の是非を報じて」(63歳女性)、「名に『愛』の子奪うなんて」(71歳男性)「懸案山積でも国会審議なし」(69歳男性)、「付けたボタン頑張った証し」(74歳女性)など、高齢者の卓見が数多く掲載されていたが、中でも「毎日の外歩き 私の生きる道」... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・31
二 【要点】 ・如来は生あるものたちの素質のするどいものとにぶいもの、努力するものと怠けるものとを観察して、それぞれがたえうるところにしたがって、それぞれのために法を説き、みなを喜ばせ、快く立派な利を得させた。多くの生あるものたちは、如来の法を聞き終わってのち、現在の世界では安らかであり、未来の世... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・30
《第五章 薬草喩品》 一 【要点】 そのとき、世尊はマハーカシャバおよび多くの大弟子につぎのように告げられた。 「よろしい、よろしい。カシャバよ、よく如来の真実の功徳を説いた。まことになんじのいうところのごとくである。(略)カシャバよ、必ず知らねばならぬ。如来はこの諸法の王であるから、もしも説く... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・29
《第四章 信解品》 【解説】・8・《「法華経の智慧」(池田大作・聖教新聞社・2011年)より抜粋引用)》 《法華経は「仏法の醍醐味」》 須田晴夫:この「長者窮子の譬え」が、釈尊の五十年間の教説の次第を示していると見たのが、天台大師です。天台大師は、牛乳を精製して醍醐を作る過程に譬えて、「五味」とい... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・28
《第四章 信解品》 【解説】・7・《「法華経の智慧」(池田大作・聖教新聞社・2011年)より抜粋引用)》 《四大声聞が目覚めを語る「長者窮子の譬え」》 斉藤克司:信解品は、二乗作仏が説かれた歓喜から開幕します。譬喩品(第三章)で、釈尊は、舎利弗が将来、「大宝厳」という時代に「離垢」という世界で「華... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・27
《第四章 信解品》 【要点】 *ここでは、尊者のスプーティ、マハーカーティヤーヤナ、マハーカーシャバとマハーマウドガリヤーヤナが、世尊が舎利弗に(最高のさとりを受けるであろうとの)予言を授けたことに、喜び、おどりあがって、合掌し、世尊の顔をじっと見上げて申し上げた「たとえ話」が語られている。 *そ... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・26
《第3章 譬喩品》 【解説】・6・《「法華経の智慧」(池田大作・聖教新聞社・2011年)より抜粋引用)》 《譬喩即法体》 須田晴夫:法華経に説かれる譬喩には、もう一つ、大きな特徴があるように思われます。それは、釈尊が弟子に法華経の深遠な法理を何とか伝えようとしただけでなく、弟子たちもまた、釈尊の説... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・25
《第三章 譬喩品》 【解説】・6・《「法華経の智慧」(池田大作・聖教新聞社・2011年)より抜粋引用)》《法華経の譬喩の特色》 須田晴夫:これほど人の心を引きつける法華経の譬喩の力は、いったいどこから来るのでしょうか。とくに、「すべての衆生を仏に」と主張する開三顕一については、二十八品のうち八品も... 続きをみる
今日は大学病院で「薬剤負荷心筋シンチグラフィ検査」を受ける日である。病院は最寄り駅から2つ目で下車、直行バスがあるが、台風15号の影響で電車は午前11時まで「運転見合わせ」だった。検査室には10持30分までに来るように指示されていたので、8時過ぎに病院に電話すると、「今日は特別なので時刻に遅れて... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・24
《第三章 譬喩品》 【解説】・5・《「法華経の智慧」(池田大作・聖教新聞社・2011年)より抜粋引用)》 《三車火宅の譬え》 遠藤孝紀:譬喩品は、舎利弗の深い歓喜の言葉から始まります。方便品の開三顕一の説法を聞いて領解した歓喜です。舎利弗は、その喜びを全身で表現しています。(略)舎利弗は、躍り上が... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・23
《第三章 譬喩品》 六 【要点】 ・仏は再び重ねて、この意義を宣べようと欲して、詩を説いていわれた。 「(略*三者火宅喩の詳細)なんじ、舎利弗よ、わたくしは生あるもののために、以上のたとえをもって、一仏乗(唯一の仏の乗りもの)を説く。『なんじたちが、もしもよくこのことばを信じて受け入れるならば、そ... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・22
《第三章 譬喩品》 五 【要点】 ・如来は、この教化の方法をもって、生あるものたちを誘い導いて行って、またつぎのようにいわれた。 「(略)舎利弗よ、もしも生あるものが、内に智慧の素質があり、仏・世尊から法を聞いて、それを信じて受けいれ、ていねいに努力を重ねつつ、速やかにこの世界から脱出して、みずか... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・21
《第三章 譬喩品》 四 【要点】 ・多くの生あるものたちを見ると、生・老・病・死・憂い・悲しみ・苦しみ・悩みのために焼いたり煮たりされており、また五種の感覚から生ずる欲望や財産の利益を追究するためのゆえに、種々様々の苦を受けている。また貪って執着し、追求してほしがることのためのゆえに、現実世界では... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・20
《第三章 譬喩品》 【要点】 ・ここで、長者は、子どもたちを安穏に外に出すことができて、みな四辻の道のなかの露地に坐って、みな障害のなかったのを見て、その心がやすらかになって、歓喜し、心がおどった。そこで子どもたちは、それぞれ父に申し出た。 『お父さん、さきほど約束した玩具である羊車と鹿車と牛車と... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・19
《第三章 譬喩品》 二 【要点】 ・そのとき、四部の衆であるビク・ビクニ・在家の男性信者・在家の女性信者と、(仏を守る八部衆である)天と竜と夜叉とケンダッパと阿修羅とカルラとキンナラとマゴラカなどの大勢は、舎利弗が、仏前において、最高の完全なさとりを得るであろうという予言を受けるのを見て、心が大い... 続きをみる
「法華経 現代語訳 全」(三枝充悳・第三文明社・1978年)精読・18
《第三章 譬喩品》 一 【要点】 ・そのとき、舎利弗は、おどりあがり、歓喜して、そこで起ちあがって合掌し、世尊の顔を仰ぎ見て「いま、世尊から、この法のおことばを聞いて、心におどりあがる感じを懐き、これは未だかつてないことを得ました。なぜかと申しますと、わたくしは昔このような法をお聞きしましたときに... 続きをみる