梨野礫・著作集

古稀を過ぎた老人が、これまでに綴った拙い文章の数々です。お読み捨てください。

2018年7月のブログ記事

  • 「夏休み子ども科学電話相談」・《トビハゼのアクビ問答》

     私はほぼ10年前、以下のような雑文を綴った。〈「わくわくラジオこども電話科学相談担当者」様  毎日午前中に放送されている「わくわくラジオこども科学電話相談」(NHK第一)を聞いていて,気になることは「先生」と呼ばれている大人達の言葉遣いである。はじめは丁寧語を遣っていたかと思うと,急になれなれし... 続きをみる

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  • 日記・夏の思い出

    2008年7月19日(土) 晴 今日から学校は「夏休み」、現役時代は、1年中で1番「楽しい日」であった。(ちなみに、1番「憂鬱な日」は8月31日であった)  〈夏が来れば思い出す、はるかな尾瀬・・・〉という歌があるが、私の場合、思い出すのは「静岡」である。静岡には母方の実家があり、満州から引き揚げ... 続きをみる

  • 「死ぬ」ということ・2

     「死んで花実が咲くものか」と言うとおり、生きていることが《すべて》である。「輪廻転生」といって「死んであの世に還った霊魂(魂)が、この世に何度も生まれ変わってくる」、つまり、《生まれ変わり、死に変わり》という営みが《すべて》だという考えもあるが、私は信じない。死ねばすべてが終わり、無に帰する。生... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」体験記・《結び》

     ちょうど1ヶ月前の今日(6月25日)、私 は「急性心筋梗塞」を発症し入院・治療を受けた。外傷であれば「全治1ヶ月」というところだが、内科疾患の場合は何というのだろうか。まだ多少胸部の違和感や体調不安が残るものの、最近(7月21日)の「心電図検査」「レントゲン検査」「血液検査」「エコー検査」の結果... 続きをみる

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  • 「酷暑 災害レベル」

     東京新聞7月24日付け朝刊(1面)に「酷暑 災害レベル」という見出しの記事が載っている。昨日、気象庁は、今回の猛暑が2週間ほど続く見通しで「命の危険がある暑さ。災害と認識している」と表明した、という内容である。他に、埼玉県熊谷市で41.1度という国内最高気温が(5年ぶりに更新)記録されたこと、全... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《療養生活・3》

     「急性心筋梗塞」による入院・退院後、思うように体調・体力が回復しない原因が(素人考えだが)わかったような気がする。その第一は、病院の病棟(病室)から自宅への大きな「環境変化」である。看護師の話では、病室の室温は23度であった。それに比べて、自宅寝室、居間の室温は28度に設定している。この差が体調... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」・《夏バテ》

     昨日は気分がよかったので、午後1時過ぎから自転車のペダル漕ぎを「休み休み」10分程度行ったが、夕方から息苦しくなり、安静にしても治まらない。体温、脈拍はいつも通りだが、最低血圧が90を超えている。「何かあったら、ためらわずに病院に電話をしてください。」とリハビリの看護師から言われていたので、午後... 続きをみる

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  • 猛暑と「学校教育」

     猛暑が続いている。今までに経験したことのない、生命の危険にさらされる暑さである。熱中症による死者が続出している。なぜ、こんなことになっているのか。それは人類が地球の環境を破壊しているからである。地球が人類に報復を加えているのである。自然災害のすべてが、地球の報復なのである。昭和20~30年代、真... 続きをみる

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  • 「死ぬ」ということ・1

     「老い」て「病む」と「死」が待っている。50歳台の中半に「大腸ポリープ切除」、後半に「無症候性脳梗塞」、60歳台前半に「前立腺肥大」(前立腺炎)、中半に「乾皮症」になり、通院治療を続けてきた。そこまではまだ「死」の実感はわかなかったが、70歳台に入ってから、畳みかけるように「高血圧症」「脊柱管狭... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《療養生活・2》

     退院後2週間が経過したが、私はまだパジャマ姿である。つねに倦怠感、脱力感、息苦しさがあり、1時間起きれば、1時間寝る(休む)といった生活(のリズム)を余儀なくされている。寝室、食堂、居間を行き来しているが、いずれも室温を28度に設定している。食事は「減塩」に徹し、朝はトースト他、昼は「減塩そうめ... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《モーツアルト》

     案の定、昨日、帰宅後の体調は「良好」とは言えなかった。動悸、息苦しさ、吐き気、食欲不振といった症状が繰り返される。「心臓リハビリ」の影響か、猛暑の影響か、原因は不明である。「心臓リハビリ」の看護師いわく「体調が変化したときは、遠慮なく病院に連絡してください」「どこに電話すればいいのですか」「まず... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《「心臓リハビリ」》

     退院13日目、猛暑の中、「心臓リハビリ」のため通院する。前回(7月11日)は、帰宅後「冷や汗」が出て、体温が33度まで下がって、しばらく上昇しなかった。そのことを、まず看護師、担当医に告げると、「そうでしたか」と首をかしげる。「塩分を制限していたので、脱水症状になったのでは?」と尋ねたが、明確な... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《療養生活・1》

     「急性心筋梗塞」のカテーテル手術で入院10日、退院後12日目を迎えた。入院中は、「退院さえすれば元の生活に戻れる」と思っていたが、そうは問屋が卸さない。私はまだパジャマ姿でいる。いざというとき、すぐ救急車に乗れるように、また、いつでもベッドで横になれるように、という理由からである。朝起きると、す... 続きをみる

  • 「西日本豪雨災害」・《被災者救済の方法》

     〈政府は、西日本を中心とする豪雨災害を「特定非常災害」に指定する方針を固めた。運転免許証の更新で期限延長を認めるなど、被災者の権利や利益の保全を図る。2016年の熊本地震以来となる5件目の指定で、豪雨災害では初めて。17日にも閣議決定する〉(朝日新聞・2018・7・13)そうだが、被災者救済の内... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《「病は気から」》

     「急性心筋梗塞」で入院10日、退院後10日目を迎えた。自分の体調が良いのか悪いのか、よくわからない。ただ言えることは、「悪い」と思い始めると、確実に「悪くなる」ことはたしかなようである。息苦しい、胸に違和感がある、食欲がない、などなど数え上げればきりがないし、そのことに気持ちを集中させれば、ます... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」・《服薬の副作用》

     「急性心筋梗塞」で10日間入院、退院後9日目に入った。「体調はきわめて良好」と言いたいところだが、そうは問屋が卸さない。先刻(7月8日)、「それら(10種類の服薬)の副作用に私の身体が耐えられるかどうか。いずれにしても、服薬は、私の生命を延ばそうとして、逆の効果をもたらすという矛盾をはらんでいる... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」・《減塩の影響?》

     「急性心筋梗塞」による入院から帰宅して1週間が過ぎた。一昨日は主治医の診断(心電図・血液検査・レントゲン)、昨日は「心臓リハビリ」(運動、ストレッチ)のために通院、いずれも「経過はおおむね良好」ということであったが、家に戻り、大相撲のテレビを観ている時に「異変」が生じた。急に「冷や汗」が吹き出し... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」・《生老病死》

     「急性心筋梗塞」は、仏語《生老病死》を具現化していると、私は思う。生命体の根源である心臓や血液は「生」であり、血液を全身に行き渡らせる血管の老化・動脈硬化は文字通り「老」であり、冠状動脈に梗塞(「病」)が起きれば、「死」に至る。  「死」へのプロセスは自然のなりゆきであり、誰も食い止めることはで... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」・《退院はしたけれど》

     「急性心筋梗塞」による入院・手術・治療を終え退院、3日目になるが、私の生活は入院前の状態には戻らない。それはよいことで、もし戻れば、ただちに「再発」の危機に見舞われるということであろう。つまり、私は以前の生活を全面的に改めなければならない。 「急性心筋梗塞」の原因としては、①高血圧、②動脈硬化、... 続きをみる

  • 《追悼》ありがとう三代目・鹿島順一! 

     三代目・鹿島順一の(たぶん?)初月忌にあたる6月25日、私もまた「急性心筋梗塞」の症状に襲われた。夜半から夜明けにかけて胸に違和感を感じていたが、午前6時を過ぎると「疼痛」に変わり、冷や汗、息苦しさも伴ってきた。いつもなら「肋間神経痛?」ぐらいな気持ちでやり過ごしてしまうところだが(痛みも軽減す... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」体験記・7・《退院》

     私は「急性心筋梗塞」の危機から辛くも脱し、昨日、無事退院することができた。退院に際して、循環器内科部長から「今回、どうしてこのようなことになったのか」、これまでの生活を振り返って、その原因について考えてみるよう、助言を受けた。まことに、もっともな御指摘で、さっそく、そのことについて考えてみたい。... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」体験記・6・《「栄養指導」》

     500メートルの持続歩行に付き添った「リハビリテーション部」の担当医は、途中で「足腰は痛くなりませんか?」と私に尋ねた。「痛いです。でもこの検査は心臓の方なので、休んでもいいのでしょう?」と答えると、彼は笑いながら「まあ、そういうことですが、歩き続けることも条件の一つです」と言う。あと一周という... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」体験記・5・《一般病棟》

     入院四日目(6月28日)の夕方、私は(決意どおり)「一般病棟」(六人部屋)に移ることができた。喜ぶべきことだが、以下の点に注意しなければならないことがわかった。様相は集中治療室とは一変する。これまでの手厚い個別対応とは異なり、何でも自分一人でやらなければならない。それが原則である。また、看護師は... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」体験記・4・《リハビリテーション》

     入院二日目(6月26日)の午前の日課が始まった。集中治療室を出るためには、3つのリハビリをクリアしなければならない。その一は、ベッドの上に自力で起き上がること(30秒)、その二は、ベッドを降りて脇に立ち続けること(1分間)、その三、室内を自力で2分間歩き続けること、である。そんなことなら簡単にで... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」体験記・3・《続・集中治療室》

     私は手術後の10時間(おそらく7時~17時ごろまで)、身動きできぬまま、その退屈さに必死で耐えた。身体的苦痛は、右前腕の傷、発熱、頭痛程度で大したことはないのだが、「動いてはいけない」ということが最も辛かった。一人の看護師は「病気にならなければダメです」と言ったような気がする。何もしないで天井だ... 続きをみる

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  • 「急性心筋梗塞」体験記・2・《集中治療室》

     ストレッチャーに乗せられて集中治療室に到着すると、ただちに左前腕部に点滴注射2本が装着される。鼻腔には酸素のチューブ、右前腕部にはカテーテル挿入時の傷口が2箇所、止血装置が施されている。胸には心電図のモニターのコードが貼り付けられた。とはいえ、それらは後からわかったことで、私自身はただ「なされる... 続きをみる

  • 「急性心筋梗塞」体験記・1・《入院・手術》

     先週の月曜日(6月25日)、「急性心筋梗塞」のため緊急入院、カテーテルによる手術他の関連医療を受けた結果、本日、その記録を以下の通り綴れるまでに回復した。消防署救急隊及び病院の医療関係者各位の御尽力に、心より感謝申し上げたい。 × ×  先週の月曜日(6月25日)、夜半から早朝にかけて胸痛が生じ... 続きをみる